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RIAA、あなた、そして私:Big4とRIAAの空回りの1年

RIAAのこの1年は、がんばっては空回りを続けた年だよなぁというお話。確かに、ファイル共有ユーザ個人を訴えることに、どれだけの効果があるのか、音楽産業の顧客を泥棒扱いし続けることが、どれだけの利益に繋がるのか、疑問は尽きない。個人的には、まだそれが許されている部分もあると思う。それはファイル共有が業界団体が言っているほど一般的ではないから、ではあるが。もし今後オンラインでの購入が一般的となり、それでもこれまでと同じような対応をし続ければ、顧客からそっぽを向かれてもおかしくはないと思うのだけれど、その辺はちゃんと軌道修正できるのかしら?

原典:p2pnet.net
原題:The RIAA, you and I
著者:Jon Newton
日付:December , 2006
URL:http://www.p2pnet.net/story/10829

2006年はBig4 Organized Musicカルテルにとって、恥と屈辱の1年だっただろう。その行き詰まりは明らかである。彼らは世界中のオフライン、オンラインの両方から、その血をすするためにほとんどの時間を費やす。

RIAAは、ファイル共有による、実際にはなかった犯罪に'有罪'判決を下させようと、著作権'侵害'でDeMark Ligginsを訴えた。

しかし、それは失敗に終わった。Recording Industry vs The Peopleの説明によると、法廷では、「自白の要請への彼[Higgins]の反応から、原告は、彼が原告のレコードをコピーし配布したことを認められなかった。原告は、具体的なな事実の真の問題の欠落を立証してはいない。そのため、彼ら(原告)の訴えを認めることはできない。」と判決を下した。

これは裁判が終わったことを意味しているわけではない。しかし、Ligginsは陪審裁判を要求することができる。そして現在のところ、RIAAはそこまでのリスクを冒してはいない。彼らは物事を自分たちのいいように進めることは好ましいと思っているだろうが、その中に裁判は含まれてはいないだろう。RIAAの弁護士たちが(まさに彼らの犠牲者となっている普通の人たちと同じような)12人のアメリカ人を実際に前にしたとき、彼らはそれまでに行ってきた全ての弱いもの虐め戦略を止めてしまう。

Blustered and blundered :大声で脅し、そして失敗する

ほぼ正確に1年前のクリスマス、5人の子供立ちのシングルマザーPatti Santangeloは、数十億ドルの資金を背景にしたBig4のRIAAに立ち向かうことを決めた。音楽の配布によって著作権の侵害をしたとして、不正に彼女を訴えたあと、RIAAによる7,500ドルの'和解金'の強要に対して、彼女は支払いを拒否した。その代わりに彼女は、RIAAに高額で雇われている弁護士たちとNew York裁判所の部屋に入り、彼女の仲間である陪審員たち-つまり、音楽業界の顧客-の前で、真実を証明することをこと選んだ。

RIAAとは、Recording Industry Association of Americaの略である。しかし、この団体はちっともAmericanではない。どう見ても、所有し運営しているのは、EMI (イギリス)、Vivendi Universal(フランス)、Sony BMG(日本とドイツ)Warner Musicによってであり、Warnerだけが純粋にアメリカ企業なのである。しかも、この団体はカナダにさえ、でしゃばっている。

Warnerたちは、怒鳴りつけて脅し、そしてへまをやらかした。そして、最終的には、彼らのPattiに対するもっともらしい主張を断念しなければならなくなった。しかしこの裁判によって、Pattiやその家族はこれまで経験したことのないくらいに惨めで悲しい長い1年を過ごしてきた。Pattiを脅し、7,500ドルを手に入れるという試みが失敗したことで、彼らは現在、彼女の子供のうちの2人、MichelleとBobbyを訴えている。

しかし、Patti、Michelle、Bobbyも決して諦めてはいない。また、クリスマス明けからオンラインの嘆願書のための準備を始め、来年にはそれが開始される。

Big4は、裁判で自分たちが証明されなければならないという状況に陥ったとき、そこから抜け出せると信じている。彼らの戦略から言えば、メディアへの露出は既に十分に得られており、実際にそれが行われた。入念に、巧みに作られたデタラメのプレスリリースは、数千人のアメリカ人が著作権侵害で'有罪'であることを意味していいた。しかし、実際には誰一人として裁判に挑んだ者はいなかった。

しかし、奇妙な全てを告訴するというマーケティングスキームは、メジャーレコードレーベルによって考え出された。そして現在、企業の他の法人部門によるスキームは、大きなパラダイムシフトを引き起こしている。

We hold the whip hand :主導権は我々の手に

Big4は単独で、または共に、数億ドルもの散財をしてきている。全てと言うわけではないが、彼らの顧客を訴えるよりも、彼らの支持を得るために使われた額のほうが莫大な額になるだろう。Big4は、人々が誰に依存しているのかを再定義するため、主流メディアを使って、彼らの顧客を、純真で勤勉なレーベルとその契約アーティストから盗みを働いている無節操な泥棒であると描いている。

それは真実ではない。彼らの顧客は泥棒ではない。彼らはみな、公正に扱われるのを望む知的な男性であり、女性であり、子供たちである。決して合理的に振舞うよう訴えられなければいけない頭の悪い馬鹿者たちではない。

レーベルは、これまでに直面することのなかった二重の恐怖と直面し始めている:競争と、知識のある顧客ベース、である。歴史上初めて、インターネットのおかげで、男性も女性も子供たちも、いつでもどこでもすぐに、P2P、ブログ、webサイト、IRC、IMなどで他者とコミュニケーションをとることができるようになり、実際にそうしているからである。彼らはみな、自由な意思を持つ「顧客」である。もはや何も持たない「顧客」ではない。彼らは彼ら自身と(そして互いに)、カルテルの「製品」を本当に望んでいるのかどうかについて議論している。

彼らは、P2Pネットワークや増え続ける多数のインディペンデントアーティストとそのダウンロードサイトを通じて、無料で、または手ごろな価格で音楽を利用可能であるということをわかっている。そのため、答えは決まってこうだ、「NO!」。

Marshal McLuhanの地球村は、世界的なユニバースとなりつつある。The Powers that Used to Be(過去の勢力)は、我々が彼らに依存しているということを信じ込ませるためにありとあらゆることをしている。しかし、それはナンセンスである。それはまったく真逆なのだ。

我々こそが主導権を握っている。そして我々はそれを使い始めるだけなのだ。

2007年は大きな転換の年になるだろう。それは彼らにとってではなく、我々にとって。だから我々はこれからもみ続けていくべきだろう。

Cheers! And all the best for the New Year ...
なかなか考えさせられる記事だなぁ。Jonなりの2006年の総括といったところだろうか。このZeroPaid,comというサイトは、けっこうP2Pユーザに好まれているサイトだったりする。その理由は、比較的ぎりぎりのラインのところまで踏み込んでいるからというのが1つ、いわゆるアングラといった臭いもしつつ、そこまでUGっぽくもないといった感じ。もう1つは、反体制的であるというところ。さすがにThePurateBayやその母体くらいに激しい感じではないにせよ、他のサイトに比べるとその色合いは非常に強い。その辺が、このSantangelo親子を擁護し、支援活動を行っているということにも繋がっているのだろう。

まぁ、そういう人の総括だということで。言っていることはちょっと極端な部分もあるけれど、だいたいは同意できる内容だなぁと思う。2003年に始まるRIAAによる警告を受け和解に応じた人たちの中には、裁判で争えば勝てるものもあっただろうし、RIAAの手違いもあっただろう。実際に、訴訟を起こしてから、間違いに気づいたというケースもある。もちろん、RIAAはそのようなことは認めてはいないが、そうであったのは間違いない(RIAAが人まちがい?-ファイル交換訴訟で初の取り下げ)

少なくとも、RIAAの捜査手法は全てのケースでまともに裁判を争えるほど、洗練されたものではなかったのだろうと思う。それを補うために、脅迫的な行動をとり続けているのは、どうしても理解し得ない。確かに、訴えた中ではほとんどの人が違法にファイル共有を行っていたのだろうけれど、だからといって、ここまで追い詰める必要もないだろうと思ってしまう。

ただ、RIAAの頑張りが全て報われていないかといえばそうではない。Allofmp3を閉鎖させるという確約を得るまでには、RIAAの並々ならぬ尽力があっただろう。全ては音楽を愛する人たちに支えられて、そういうことができるわけだ。よかったね、みんな。

まぁ、それはおいといて、後半部分もちょっと誇張が強い気もするけれど、少なくともこれからは、ユーザの側の発言力というか、影響力が強まるのは確かだろう。これまでなら、問題にされなかったようなこと、とくにマスメディアと業界団体の癒着によって取り上げられてこなかったことも、ユーザ自身が情報を提供することができ、それをユーザ同士で共有しあえる時代に変化しつつある。それが進むにつれて、ユーザの影響力が増すというのは、それほどとっぴな発想というわけでもないだろう。

既得権益を守り、拡大しようとする努力は見上げたものだけれど、かといって時流を読み誤ると、取り残されてしまうんだけどね。どれだけ世界的な企業だといっても、たかだかここ数十年のビジネスでしかないわけで。他の企業に取って代わられることもありえるし、未来永劫存在し続けられるわけでもない。もともと音楽業界なんて流動の激しいものだったわけで。常に、買収先が音楽企業ってわけでもないだろうしね。

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