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楽曲無断使用のYouTubeビデオ、アーティストのアルバムセールスを伸ばす

以下の文章は、TorrentFreakの「‘Pirated’ Youtube Clip Boosts Band’s Album Sales」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:‘Pirated’ Youtube Clip Boosts Band’s Album Sales
著者:Ernesto
日付:July 27, 2009
ライセンス:CC by-sa

メジャーレーベルが本当のことを言っているのなら、彼らはYouTubeパイレーツ達のせいで数百万ドルを失っているのだろう。しかし、それは本当なのだろうか?アンチパイラシー団体が違法アップロードされた音楽を削除し、音楽をBGMとして使用するYouTubeクリップの音声を無効にしようとする一方で、バンドBarcelonaはビデオアップローダーに対し、自分たちの楽曲を使用してくれたことに感謝するビデオを掲載した。

日々、数十万のクリップがYouTubeにアップロードされ、その中には著作権で保護された音楽が使用されている。もちろん、メジャーレーベルはこうしたYouTubeユーザがホームメイドビデオにBGMとして音楽を利用するなどの違法アップロードのせいで人々がますます音楽を買わなくなることで利益を損ねていると主張する。

しかし、音楽ビジネスに関わるすべての人々が、こうした評価に同意するわけではない。インディーロックバンドBarcelonaは、彼らの最新トラックが100万ビューに達しようかというバイラルなビデオで使用されていたことについて、全く異なる反応を示した。彼らは、以下のビデオがアルバムセールスを上昇させ、コンサートの来訪者を増やしたと主張する。

Kuroshio Sea featuring the Barcelona track

彼らはこのYouTubeビデオの削除を要求するどころか、この『Kuroshio Sea』ビデオへのレスポンスビデオを投稿し、新たにファンになってくれた人たち、そしてオリジナルのビデオを投稿してくれたアップローダーに感謝の言葉を述べている。

「このビデオで僕らの曲『Please Don't Go』をフィーチャーしてくれたことを本当に光栄に思うよ。」とBarcelonaのリードシンガーBrian Fennellは言う。

さらにドラマーのRhett Stonelakeは「このビデオで僕らの曲を流してくれたおかげで、先週、僕らのレコード『Absolutes』はセールスはiTunes Storeのロックチャートをグングン駆け上がって行ったんだ。このことは是非ともみんなに知っておいてもらいたくてね。」と話す。

Barcelona’s response

レコードセールスが急上昇した以外にも、彼らはYouTubeでビデオを見てコンサートに足を運んだという新たなファンに出会ったのだという。それはオンラインで音楽をプロモーションする素晴らしい方法であり、優れたビデオと組み合わさればさらにその効果は顕著なものになる。

多くのアーティストにとっては残念なことに、RIAAやBPI、IFPIなどのアンチパイラシー団体は、YouTubeからすべてのコピーライテッドミュージックを排除せんと監視を続けている。そうした状況に苦しむ不幸なアーティストにCalvin Harrisがいる。彼は最近、音楽産業のロビー団体BPIと衝突した。

Harrisは、自身がYouTubeにアップロードしたクリップがBPIからの著作権クレームを受けて削除されたことを知り、「俺の曲に何しやがるこのクソ共が」とTwitter上にぶちまけた。

「ファッキュー『BPIさま』よぉ、テメーらのやってることなんざクソの役にも立ってねーんだよ」。Harrisはそれでも言い足りないとばかりに、BPIを「史上最悪の団体」、その従業員を「救いようのない無能」と罵倒した。

他の多くのアーティスト同様に、Harrisは自身の音楽を聞いて欲しいだけである。そして彼は、YouTubeにクリップをアップロードすることで、まだ彼の音楽を聞いたことのない人たちに聞いてもらえるかもしれないと考えているようだ。もし、人々が聞いて気に入ってくれれば、アルバムを購入したり、コンサートに来てくれるかもしれない。まさにそれがBarcelonaに起こったように。

YouTubeはバンドやアーティストにとって無料のプロモーションであり、収益を殺すのではなく、それをドライブする可能性を秘めている。メジャーレーベルやアンチパイラシー団体は、もう一度アーティストの声に耳を傾け、アーティスト自身が彼らのコンテンツの削除を望んでいるのかどうかを聞いてみるべきではないだろうか?

Calvin Harrisの件に関しては、彼のオフィシャルYouTubeチャンネルにアップロードされたものが削除されたのだろう。それに関連しているTwitterのログを見てみると…

Calvin Harris
@calvinharris
 Youtube just removed MY Fake Blood and High Contrast remixes of Ready For The Weekend due to a copyright claim from Sony Music. What?! RAGE(2009-07-21 08:14:47) link
Calvin Harris
@calvinharris
 Fake Blood and High Contrast mixes still havent been re-instated on Youtube, i'm still raging. Have to make do with this http://bit.ly/lKRw5(2009-07-23 04:10:59) link
Calvin Harris
@calvinharris
 Youtube have now removed the ORIGINAL mix and video of Ready For The Weekend, due to a 'copyright claim'.(2009-07-23 16:45:34) link
Calvin Harris
@calvinharris
 There are videos up there that other people have uploaded of the same song, and they haven't been removed!? But mine does!(2009-07-23 16:50:00) link
Calvin Harris
@calvinharris
 Fantastic use of time combating piracy by removing my own videos, what a fucking revelation. Fuck the Torrent sites, this is the way forward(2009-07-23 16:53:25) link
Calvin Harris
@calvinharris
 We already contacted them 3 DAYS AGO about the Fake Blood and High Contrast mixes and they've done nothing, just continued!?(2009-07-23 16:54:26) link
Calvin Harris
@calvinharris
 Yet the Dave Spoon mixes remain!? And all my other music videos. Again, if the BPI try to remove JAM TV i'm going to the House of Lords(2009-07-23 16:58:09) link
Calvin Harris
@calvinharris
 This is unbelievable, and it seems I am completely powerless to do anything. Sony have done nothing, the BPI have done nothing(2009-07-23 17:02:07) link
Calvin Harris
@calvinharris
 I'm going to drive my car into the big window in the BPI's offices on my way to the studio this morning(2009-07-23 17:02:41) link
Calvin Harris
@calvinharris
 I'm going to hire a 4x4 for the day so i make more of an impact, and hopefully reach the online monkeys at the back of the office(2009-07-23 17:08:14) link

彼がここまでぶちぎれている理由としては、数日前にも自身がアップロードしたクリップがSonyのクレームに従って削除されていたこと、その件について問い合わせをしていたものの返答がないこと、そしてその間に再び自身がアップロードしたクリップ、しかもオリジナルミックスが削除されたこと、自分がアップロードしたものが削除されたにもかかわらず、同じ曲をアップロードしている他のユーザのクリップはそのままであること等々が重なって、怒り心頭となってしまったようだ。終いには車(4WD)でカチこむぞバーローとまで。

ただ、Calvin HarrisのケースとBarcelonaのケースは若干異なっていて。Harrisは自分がアップロードしたクリップまで削除することねーだろ、ということに怒っているようにも思える。"Fuck the Torrent sites, this is the way forward"なんて言ってるのも、何から何まで是としているわけじゃないという印象を受ける。それでも他のユーザがYouTubeにリミックスアップロードすることは否定しないんだろうけど。

Barcelonaのケースは、比較的Creative Commonsを戦略的に採用しているアーティストに類似しているのかな。インディペンデントであるがゆえに抱えているプロモーションの問題を解決するための1つの手段として、UGC等で利用してもらうというところなのだろう。

いずれにしても、コントロールの効かないところでの動きがポジティブに働くことがあるという時代に、何から何までかっちりコントロールしようというのはナンセンスだよなぁと思ったりもする。

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