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The Pirate Bayは永遠に:無限のモグラ叩きゲームを始めよう

以下の文章は、TorrentFreakの「Playing Whack-A-Mole With Data: The Pirate Bay Lives On」という記事を翻訳したものである。なお、このエントリを書いたゲストライターのJ.J. KingはSteal This Filmのディレクターである。

原典:TorrentFreak
原題:Playing Whack-A-Mole With Data: The Pirate Bay Lives On
著者:J.J. King
日付:July 3, 2009
ライセンス:CC by-sa

The Pirate BayがGlobal Gaming Factoryにもうじき売却されるというニュースへの反応は、極めてネガティブなものであった。しかし、Peter Sundeが暗示しているように、この一見狂気の沙汰ともいえるThe Pirate Bayの行動は、実際にはP2Pコミュニティを利することになるのかもしれない。

この数日のニュースについては、私もみんなと同じように記事を読んだり、友人と話したり、考えたりしている。私が今ここでお話しするのは、その結果である。私個人の意見であり、それ以上のものではない。

まずは重要な点から。PiratbyranのRasmus Fleischerが指摘しているように、The Pirate Bayのすべては1本のUSBメモリに収まる。これを受けて私はこう考えた。もし誰かが単純にThe Pirate Bayのすべてのtorrentsを収集、コピーし、トラッカーリストを新たなものに書き換え、MininovaなどのTPBのトラッカーを利用するインデックスサイトがそれを利用すればどうだろうか?たとえば最近ローンチされた独立したオープントラッカーのOpenBitTorrent.comなどに。

もし誰かが、といっても、それは誰であっても良い。もちろん、あなたでも!そうしたTorrentの新たなインデックスを作ろうと思えば、ね。それは「The Pirate Ship」ともいえるし、「Brand New Pirate」と呼んでもいい。おそらく、そのために既にドメインを抑えている人もいるだろうね。

この新しいインデックスサイトは、機能的にはThe Pirate Bayと同じである。コピー&ペーストの魔法によって、The Pirate Bayはそれ自体がコピー&ペーストされることになる。The Pirate Bayの買い手が、株主の金を使い込むだけのもっともらしいビジネスモデルで古いサイトを利用する一方で、The Pirate Bayにもたらされた資金は、新たな興味深いプロジェクトに費やされる。

では、The Pirate Bayの売却がもたらす不利益はなんだろうか?

プライバシーの問題、おそらくこれは深刻な懸念である。The Pirate Bayがシーダーやリーチャーのログを保持しているとしたら、買収した企業は―事業がうまくいかなくなって数ヶ月もすれば―そのログファイルをオークションででも売りさばくかもしれない。しかし、TPBはそうしたログを保持しておくことをこれまでしてこなかった。だから、噂に振り回されている人はもう一度よく考えてみてほしい。単純に、売るためのものなんて存在しないってことを。

この売却に関連してのインサイダー取引疑惑については、多くを語るつもりはない。ただ、その一方で、The Pirate Bayの面々は不可能を可能にしようとしているように思える。彼らは古い、危機に晒されているアイデンティティから抜け出し、その価値のすべて(トラッカー、Torrent、ユーザ)をコミュニティに譲り渡そうとしているのだから。

これが可能であるというまさにその事実こそ、コピー制限によって支えられているビジネスモデルに深刻な問題をもたらすのかもしれない。P2Pファイル共有にとって買収が脅威とはならないというだけではなく、MPAAやその他エンターテイメント企業にとってこれは極めて懸念される兆候でもある。世界最大級の海賊サイトを長年にわたって追求し、ようやく尻尾をとらえたと思ったらその刹那に消え去り、コピー&ペーストの魔法によって、全く異なる外見で再び他のところにあらわれるのだから。無限の穴と無限のモグラによるモグラ叩きともいえるだろう。しかし、ハンマーはたったの1本しかないのだ。あなたのオッズは?おそらく、良くはないだろうね。

裏切られたという感覚も、TPBの創設者達が「売却」したことも、実に自然なことだ。我々はThe Pirate Bayを信じている(いた)。The Pirate Bayは『永遠』であった。しかし、The Pirate Bayが可能にしたことが永遠であるという点では、この信念は正しかったのだ。たとえ私の考えが間違っているとしても、またOpenBitTorrentのようなサービスが即座にこれまでのデータベースからすべてのTorrentを移植することができないにしても、『コミュニティ』はここからいくつかのレッスンを学ぶべきなんだろう。

(1) Big != Good

The Pirate Bayは、文化産業における古いコピー制限モデルを守らんとする人々から、多大なる注目を浴びている。一説によれば、The Pirate Bayトラッカーが発生されるトラフィックはインターネット全体の50%にもなるという。また、The Pirate Bayの設立者達はますます露出を多くし、ますます目につくところで海賊旗を振り回していた。それが、ここ数年に起こっていたこと。彼らは国際的にも有名人であり、我々のような人々から愛されていた。それが彼らを、そしてTPBをターゲットにした。TPBにいる一部のピアがスパイであり、他のピアの情報を収集していることは既に知られている。Brokep、Anakata、Tiamoは賞賛される一方で、尾行され、スパイされ、強制捜査をうけ、逮捕され、中傷され、有罪判決を受け、そして今、投獄の危機に晒されつつ生活している。

大きくなればなるほど、ますますターゲットにされるのだ。Mininova、IsoHunt、TPBのいずれも、ここ数年は四面楚歌の状態にあった。我々は、我々の欲するメディアのための「ワンストップショップ」を求めることを止めねばならない。ディストリビューション(配付)とアグリゲーション(集約)は新たな方向性、つまり『パワーの分散』を示している。Miroのようなクライアントは、ユーザのニーズに応じて複数のソースからのフィードをアグリゲート(集約)することができる。TPBはこの5年、もしくはそれ以上に渡って、我々のニーズを支えてきたのかもしれない。しかし、もう我々はそれを必要とはしない。我々は自分自身のメディアインフラなのだ!

(2) 俺たちゃみんなThe Pirate Bayだ!今のところは・・・

…つまり、『海賊』であることとは何かを考え直さなければならないということ。P2Pファイル共有の世界では、Web 2.0よろしく、我々が、そして我々が共有することが価値を生み出す。願わくば、ここ数日間のThe Pirate Bayに向けられたある種の怒りが、これらすべての価値をThe Pirate Bayに預けていたという異様さに思いを巡らすだけではなく、FacebookTwitterYouTubeなど日々我々が作りだす価値を無責任に扱う怪物企業に対しても同様に考えてほしい。とはいえ、我々はこれからもMark Zuckerbergのような人間が数十億人とのインタラクション実現する日を首を長くして待つことになるのだろうが。

我々がみなThe Priate Bayであるのは、我々がみなメディアを作り出すためだ。我々はみなメディアをコピーし、メディアを再配布する。それゆえに、「海賊行為への戦い」は我々を犯罪者にする。老いも若きも、ワーキングクラスもミドルクラスも、我々はみな、いつ何時もRIAAやMPAAの脅威にさらされている。我々のオンライン活動は、明らかに時代遅れとなったパラダイムを維持するために、常に監視下に置かれている。それは政府の持つ全体主義的メンタリティには都合の良いものであろうが、そのようなことは到底受けいれられるはずもない。

では、クラウドに僅かな帯域を提供し、海賊党に投票し、(一時的に)終わりを迎えた『コミュニティ』に怒りをぶつけるだけで、本当に十分なのだろうか?我々の自由への浸食に対する抵抗として、「海賊行為への戦い」への貢献として、意味があるのだろうか?

数ある自由なレディメイドのトラッカーを手に入れ、我々自身のBayを始めてみてはどうだろうか?千のThe Pirate Bayの花を咲かせることで、我々は旧来のシステムを維持せんとすることの無益さを示し、アーティストと我々自身が文化を作り出し、それに貢献できるような新たなモデルの許容を加速することができる。

(3) コピー&ペーストは砕けない

実際、私はこの『売却』によって、The Pirate Bayのいかなる機能も、それどころか1つのTorrentですら失われることはないと考えている。私がこう考えるのは、The Pirate Bayの設立者達と知り合いだとか、我々の住んでいる世界がコピーによって成り立っているという信念だとかがあるのだろう。だから、それを違法なものとしようとする試みを嫌い、わざわざ「(コピーできるものを)買収」しようとすることを是認する。

もう一度思い出してほしい、The Pirete Bayの全コード、全Torrent―インターネット上の全トラフィックの半分を生み出すとも言われている―は1本のUSBメモリに収まってしまうということを。おそらく、誰かがそのTorrentを作ってくれることだろう。それから我々はただ待っているだけで、Global Gaming Factoryが大枚をはたいて購入したもののコピーから恩恵を授かることだろう。

この記事は7月3日、まさにThe Pirate Bayの買収騒動が華やかなりしころの記事であり、その買収の雲行き怪しくなっている現在においては、いささか外している感もなきにしもあらずだが、ここで言われていることはこれまでThe Pirate Bayが主張し続けてきた「BitTorrentコミュニティはヒドラたれ」を踏襲したものといえる。

もちろん、ここには単に海賊コミュニティだけではなく、海賊コミュニティに属していない人たちにもまた、多くの示唆を含んでいるように思える、ということで翻訳してみた。

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