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英国ミュージシャン各団体、英国版スリーストライク提案を批判

以下の文章は、TorrentFreakの「Musicians Oppose Punishments for Pirating Fans」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:Musicians Oppose Punishments for Pirating Fans
著者:Ernesto
日付:September 05, 2009 
ライセンス:CC by-sa

ミュージシャンらは、常習的な著作権侵害ユーザのインターネット接続を切断するという英国政府の計画に強く反発した。この大手音楽レーベルが拍手喝采するこの計画はアーティストからファンをさらに遠ざけると彼らは主張する。

音楽産業は、ファイル共有ユーザこそ音楽にお金を支払わない真犯人だと思い込んでいるようだが、実際にはその正反対である。音楽を共有する人々は、実際にそうしていない友人達よりも多くの音楽を購入する熱心なファンである。

真の音楽ファンは単にできる限り多くの新しい音楽を消費し、視聴し、発見したいと願っているだけであり、その最も直接的で、便利な方法としてファイル共有ネットワークを通じて入手している、というだけのことである。音楽パイレーツ達は、一般的な消費者像と違うところなく、音楽を愛している。

しかし音楽産業はこれを理解することができず、彼らの収入の多くを生み出す人々に対して宣戦布告した。英国でのその結果が、ファイル共有を疑われるユーザを切断するという計画である。デジタル時代を迎え変化しつつあ音楽ファンのデマンドを満たす方法を模索するどころか、彼らはかつてのモデルを守ろうとファンを罰することを選んだ。

こうした風潮にアーティスト(実際に音楽を生み出している一方で、新たな立法の草案には全く口出しさせてもらえない人々)は頭を悩ませている。彼らは大手レーベルとは違って、レーベルのイノベーションの欠如から生み出されている『問題』のためにファンを罰することを望んではいない。

Featured Artists Coalition (FAC)、British Academy of Songwriters, Composers and Authors (Basca)、そしてMusic Producers Guild (MPG)は、スリーストライク切断の実施を防ぐため共闘している。

その声明において、ミュージシャン、プロデューサー、ソングライターらによる連盟は、英国の新たなアンチパイラシー計画を批判し、それを非合理的で「あまりに酷い」ものだという烙印を押した。こうした動きは、IFPIやBPIによって代表されているメジャーレコードレーベルの願望と真っ向から対立している。

ミュージシャンらとは異なり、レーベルは産業が破綻するのを避けるために、厳格な対策を支持している。彼らはこれを後押しするために、国会議員らにそれはもうたくさんの餌をばらまいている。音楽産業自身が作り出した統計を、無分別に英国政府に受けいれさせたくらいに。

しかし実際には、メジャーミュージックレーベルによるアンチファイル共有活動は、彼らのアーティストのファンをさらに遠ざけ続けるだけであった。多くのミュージシャン達が、そうしたレーベルの戦略に反対している。音楽はこれまで以上に繁栄しているのだ。ただ、現在は消費者やファンもまた配付の役割を担っているというだけで。

結局のところ、レーベルは長らく彼らのコアビジネスであった配付の部分を諦めざるをえなくなるのかもしれない。これはレーベルの将来を不確かなものにしている。そしてだからこそ、彼らはここまでの抵抗を見せるのだろう。

幸運にも、ファイル共有を戦うべきものではなく、受けいれるものだと理解している小規模のレーベルも存在している。

文中にあるguardian.co.ukの記事に、FACらの声明が掲載されているのだが、

我々は現在なされている提案に強く反対し、今、アメに不釣り合いなムチが持ち込まれようとしていることを危惧している。米国での消費者に対する30,000件もの訴訟の失敗、そしてその追求の方針の中止などを見るに、これが未来志向の英国政府がとるべき方針でないことは十分に証明されている。

この部分とそれに続く文章を読んで思ったのは、多分、未だにオンライン・パイラシーに如何に対処すべきかという点では、誰も正解を知り得ない状態にあるけれど、これをしてはならない、という部分では、様々な考えが出てきているのだな、と。当然、エンターテイメント産業もこの計画がうまく実現されたとしても、オンライン・パイラシーの問題が解決するとは露とも思ってはいないだろうけれども、それがネガティブな結果をもたらす、とは考えていないのだろう。一方でFACらはネガティブな結果を生み出すだろうと考えている。

私もこれに似た感覚を持っていて、ただ海賊行為を排除したところで、これまで海賊行為が担っていた役割を担えるだけの用意がなければ、ポジティブどころかネガティブになるだろうと思っている。昨日Twitterでもそうしたことをつぶやいたが

違法着うたの存在も着うた市場を支えてたと思うんだけどな。年間4億曲ってならなおさら。別に着うたに愛着があるわけでもないからどーなっても構わんけど。

Twitter / heatwave_p2p: 違法着うたの存在も着うた市場を支えてたと思うんだけど ...

正規の着うた有料配信数が3億2900万曲、違法ダウンロードされた楽曲が4億714万曲(推定)、あわせて7億曲強の音楽データが出回っている、と。

携帯電話に音楽データを入れるというのは、他の音楽聴取習慣とそれほど連続しているものではないと思えるのだが、仮にそうだとすると、1つの独立したスタイルと考えることもできる。そして、そのスタイルを支えているのが、年間7億曲の音楽データ。もし、その半数以上がなくなるとしたら、それを維持し続けることができるのだろうか。

ゼロになる、なんてことは思わないけれど、それほどポジティブな効果を期待できない一方で、ある種のネガティブな影響が考えられるんじゃないかなと。もちろん、だから違法着うたくらい目をつぶれとは思わない。もはや目を潰れる状況にはないのも確か。ただ、違法着うたを躍起になって潰しにかかったところで、シングル市場を潰した着うたの伸び悩みは避けようがないし、その段階をどうのり越えるのか、って部分がないといけない。

違法ダウンロードっていっても、楽曲そのものであることには変わりないし、それがリスナーの音楽熱を熱くしているものでもある。違法ダウンロードを防ごうとすること自体は、その手段に問題がない限りは間違った方向性だとは思わない。ただ、その違法ダウンロードがなくなれば問題が解決する、ということは決してないだろう。

**追記**

上記文章中にて「音楽産業自身が作り出した統計」とあるが、これについてGreen Sound from Glasogowさんが解説してくれているので、興味のある方は是非チェックしていただきたい。

Green Sound from Glasogow Rethink of internet suspension pirates in the UK

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