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全カタログを無料でダウンロードさせるレコード・レーベルへのインタビュー

以下の文章は、FreakBitsの「Interview With a BitTorrent Embracing Record Label」という記事を翻訳したものである。ここで登場するBeep! Beep!というレーベルから最近リリースされたアルバムが素晴らしかったので、よかったらそのアルバムを聞きながらご覧下さい。

  

原典:FreakBits
原題:Interview With a BitTorrent Embracing Record Label
著者:Ernesto
日付:September 02, 2009
ライセンス:CC by-sa

Beep! Beep! Back up the Truckは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下、すべてのアルバムの無料でダウンロードさせてくれるオランダのレコードレーベルである。Freakbitsは、そのレーベルの共同設立者に話を伺う機会を得た。

レーベルはインターナショナルにツアーを行うバンドを複数抱え、Cursive、Explosions in the Sky、At the Drive-Inといったバンドと比較される。レーベルの面々は、Beep! Beep!というレーベルが培ったブランド、音楽のクオリティ、そしてフィジカルな媒体とそれに付随した凝ったアルバム・アートワークを誇りに感じ、こうした特徴がBeep! Beep!とネットレーベルとを分かつものだと彼らは考えている。

Freakbitsのゲスト・リポーターChris Castiglioneは、Beep! Beep!の共同設立者Nicolai Adolfsとの対話から、楽曲の共有を行う動機などを伺った。


FreakBits: あなたのレーベルにとって、オンラインでMP3を提供するメリットとは何なのでしょうか?

Nicolai: インターネットは全世界と繋がっているのですから、私達が正しい手法を用いれば、世界にアプローチできるわけです。音楽に本当に簡単に触れることができれば、もっと多くの人に聞いてもらえますし、その友だちに「このレコードをダウンロードしてみてよ!このウェブサイトから!」と薦めてもらえるかもしれません。もちろん、これは私達に実際に起こっていることで、至るところから訪問してもらっているんですよ。

みんな、自分のiPodに入れる曲を探しています。MySpaceは、その場で印象を与えるといったプロモーションには非常に長けています。ただ、それゆえに、一般的には、MySpaceで十分、自分のサイトには楽曲は置かなくていい、と思われているのではないでしょうか。

FreakBits: Beep! Beep!は今後どのように成長していくと考えていますか?

Nicolai: 今の小さいままでありたいとは思いませんね。最終的には、国際的なレーベルにしたいと思っています。

FreakBits: Beep! Beep!のようなレーベルは他にあるのでしょうか?

Nicolai: Bright EyesのレーベルTeam Loveがそうでした。個人的には、もう活動を停止したものと思っていますが。ただ、今彼らが以前のように提供するとしても、米国内に限定されてしまうでしょうね。それはライセンスの問題を抱えているためです。私達がそうだったように。

FreakBits: 無料で音楽を提供しているのに、何故ライセンスの問題があるのでしょうか?

Nicolai: たとえば、私達が米国のパートナーを探したとしましょう。米国内でのプロモーションのためです。その場合、そのパートナーは私達の考えを理解してくれる人たちでなければなりません。でも常識的に考えれば、「んー、君らはただで音楽を配ってるじゃないか、なら何のためにアメリカでハードコピーを売ろうなんて思うんだい?ただで手に入れることができるんだろ?」と言われるのがオチです。

私達はそう思いませんが、多くのオールドファッションのレーベルはそう考えます。なので、無料の音楽をハードコピーをリリースしているレコードレーベルは、私が知る限りではTeam Loveだけですね。

FreakBits: Miniovaとのパートナーシップについて教えていただけますか?

Nicolai: Mininovaは素晴らしいですよ。普通なら利用した帯域の料金を支払わなければいけないのに、彼らはそれを節約させてくれるんですから。しかもシーダーが足りないとなれば、音楽がダウンロードできるようにバックアップしてれるんです。

でも現在、彼らは新しい方向に舵を切って、Mininovaにあるすべての違法なコンテンツを削除しています。たとえば、Universalから「この番組を削除せよ」といわれれば、すぐさまそれを削除します。The Pirate Bayとは対応が違いますよね。そのせいでMininovaが終わってしまうんじゃないかとビクビクしているんですが、それも恥ずかしい限りです。

The Pirate Bayはどんなものでも提供します。The Pirate Bayで何でも手に入るのに(訳注:削除を続ける)Mininovaになんか行くでしょうか?たとえThe Pirate Bayが閉鎖したとしても、別のTorrentサイトが必ず登場してくるでしょう。結局、誰かがその隙間を埋めることになるんです。

FreakBits: Beep! Beep!もMininovaもオランダのユトレヒトにありますが、友人関係にあるんですか?

Nicolai: 個人的には知らないですね。彼らはもっと違った音楽が好きなんじゃないですかね。私達の音楽よりも…、torrentの方が好きだとか。

FreakBits: Mininovaに購入ページへのリンクを掲載していますが、フィジカルなアルバムも購入できるのですか?

Nicolai: もちろん、私達はこれも合理的なものだと思っています。Mininovaに来る人たちから利益を上げようとするなら、その人達に売らない道理はありませんよ。それによって、全体的には幾分かは違法性は薄れるんじゃないかと思っています。

それと同時に、私達は新しいことをやってやろうと思ってMininovaと手を組んだんです。ただ、Mininovaのような大手のサイトから利益を上げることだけを当て込んでそうしたのだ、とは思って欲しくありません。私達は、自分たちの音楽、そのクオリティに自信を持っています。私達はイノベーションが好きではありますが、私達が本当に言いたいのは、「我々はTorrentを利用した、それらを受けいれた。Torrentサイトで音楽をプロモーションするのは最良の方法だ」、そこまでです。Torrentで何かをしようというわけではないんです、私達が取り組んでいるのは音楽なのですから。

成長し、もっと大きくなるにしても、それは音楽の力でそうならなければなりません。「おぉ、あのとき彼らはそのサイトでこうして、あぁ、それからこうしたから…」なんて言われたくはないんです、

FreakBits: Trent Reznorにも同じようなことが言えそうですね。みんな、まず彼がしていることに興味を持って、それから彼の音楽に…。

Nicolai: えぇ、それこそ私達が若干危惧しているものでもあります。でも、今のところはまだ大丈夫だと思います。

FreakBits: オランダにはBitTorrentサイトが多数存在していますが、それはどうしてだと思いますか?

Nicolai: オランダがリベラルな国だからじゃないでしょうか。Mininovaの他にも、OinkやKazaaも利用しましたよ。あ、でもKazaaはオランダに住むスウェーデン人だったような(訳注:Niklas Zennströmのこと。でも、片割れのJanus Friisはオランダ人)。

FreakBits: つまりスウェーデン人とオランダ人…それがすべてのトラブルの元凶?

Nicolai: (笑)ほんとだ、でも私にとっては良いことですよ。この15年間、MP3に対しては本当にネガティブなアプローチばかりでしたよね。そうなるのも理解できるところもあるんですが、でももし、人々がそれを受けいれて、そのポジティブな部分へのアプローチを続けていたら、きっともっとうまくいっていたと思うんです。今のようなネガティブなものばっかりじゃなく。

カセットテープでも同じ問題がありましたね。70年代、それは本当に大きな問題だったんです、「音楽の終わりだ」とかね。コピーされちゃうからって。でも最終的にはそれを受け入れて、その後20年近くも優れた製品になりました。産業全体がそこから利益を上げたんですから!時代は違えども、同じことが起こっているんですよ。

文句ばかりいっていないで、まず一歩踏み出して、受けいれれば良いんですよ。

著作権でも同じことが言えます。大がかりな訴訟があって、弁護士やその他諸々のことに莫大な額のお金が注ぎ込まれています。本来なら、それはバンドに行くべきお金じゃないですか。でも、弁護士の手に渡るんです。彼らはバンドのことなんて気にかけてもいませんよ、裁判に勝つこと、お金のことだけです。

FreakBits: レーベルへの批判はありますか?

Nicolai: ディストリビューション企業なんかは、私達のことが嫌いみたいですね。「あぁ、君らはもうタダで音楽を配ってるンだろ?なら、何で俺たちがそれを売らなきゃいけないの?」って。他のレコードレーベルは私達に近づいてきて、「お前ら何してくれてるんだ?」って言ったり(批判したり)。でも、そんなものは怖くも何ともありません。本当に脅威になるのは、彼らが25ユーロ(35ドル/3,340円)でレコード(ヴィニール)を売り始めてからですね。レコード1枚にどれくらいかかるかをご存じかどうかわかりませんが、あれは4ユーロ(5.5ドル/534円)で作れちゃうんですよ。

FreakBits: あなた方が会って、一緒にプレイするバンド達はどうでしょう?彼らはBeep! Beep!のことをどんな風に考えているのですか?

Nicolai: こちらでブッキングするバンドだと、ほとんどのバンドが私達のしていることを好意的に見てくれますね。ロマンに満ちたやり方をしていると思ってくれてるみたいです。90年代の私達は、誰だってちょっとしたパンクだったんです。それで物事はどんな風にあるべきなのかって考えて、そして成長した今でも、その頃の信念を持ち続けているわけです。でも、もう既にレーベルと契約を交わしているバンド達にとっては、それは難しいことでしょう。お金の問題が絡んできますし、彼らを育てるために大規模なプロモーションをしてくれますから。

FreakBits: すべてのバンドが、今すぐにでもクリエイティブ・コモンズで音楽を提供すべきだと思いますか?

Nicolai: いえ、まだクリエイティブ・コモンズは準備が整っていないというのが現状です。たとえば、エアプレイの問題があります。オランダでは、私達の曲をラジオでかけることができますが、私達がそこからお金をもらうことはありません。オランダの著作権料徴収団体は、私達がエアプレイから利益を上げるための手助けはしてくれないのです。

Beep! Beep!はサイトに寄付ボタンを設置しているのですが、どれくらいの額、寄付してもらったと思います?確か、5ユーロを2回、それだけです。その理由としては、寄付がBeep! Beep!に対するもので、特定のバンドへのものではないから、とも考えられますが…、そこをなおしたからといって、うまくいくとも思えません。

FreakBits: お話に時間を割いていただき、ありがとうございました!

Nicolai: いえいえ、こちらこそ。ノープロブレムですよ。

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