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BitTorrentのおかげで映画がヒット、監督が海賊ユーザに感謝

以下の文章は、TorrentFreakの「Indie Movie Explodes on BitTorrent, Makers Bless Piracy」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:Indie Movie Explodes on BitTorrent, Makers Bless Piracy
著者:Ernesto
日付:November 10, 2009
ライセンス:CC by-sa

ハリウッドはしばしば 、著作権侵害によって(彼らが言うには)数億ドルもの損害を被っているのだと主張する。一方インディーの映画メーカーはといえば、自社の映画がパイレートされると無料のバズを生んでくれたと歓迎する傾向にある。 Inkのメーカーはその後者に属するようだ。彼らは自社の映画をBitTorrentでダウンロードしてくれた数十万人の人々に感謝している。

Jamin Winans脚本、制作 の映画 Inkは、夢に閉じ込められた8歳の女の子Emmaとその夢の世界に現れる冷酷な兵士との物語である。最近ではほとんどの映画がBitTorrentでアップロードされているが、この映画も例に漏れず数日前にBitTorrentに登場した。

この短い期間のうちに、同映画はBitTorrentだけでも40万人以上にダウンロードされ、ここTorrentFreakの週間パイレート・チャートでもトップ10入りを果たしている。

これがハリウッドのお偉方であれば、失われたセールスだのなんだのと文句を連ねるきっかけにでもなろうものだが、このInkのメーカーは海賊たちを新たなオーディエンスとして歓迎した。

Jamin WinansとKiowa Winansの二人はファン向けニュースレターの中で、「パイラシーを受け入れている」と言い、そして「Inkがこれまでにないほど、多くの人に目に触れていることを喜ばしく」感じているという。海賊版コピーのおかげで、彼らの映画はIMDbムービー・メーターの第16位にジャンプアップし、メーカーによれば、人気も上昇、DVD、Blu-rayの売り上げもうなぎ登りであるという。

BitTorrentがあるこの時代に、映画(やグッズ)をプロモートするのに誰が膨大なプロモーション予算なんて必要とするのだろう?数時間前にKiowaが送ったメールと、彼からの我々の記事へのレスポンスの全文を以下に掲載しよう。

ファン、そして友人の皆さんへ

先週末、ほんとびっくりするようなことが起きました。Inkがリップされたのです。誰かがこの映画をbit torrentして(こうなることは解っていましたが)、そこら中の海賊サイトに投稿したようです。でも、私たちが予想だにしなかったのは、それから24時間もしないうちに、Inkの人気が爆発したってことです。いくつかのサイトでInkが一番ダウンロードされた映画になっていて、確認できただけでも15万から20万回くらいダウンロードされていました。

そのおかげで、InkはIMDbムービー・メーターの第16位にランクインして、世界の人気映画ランキングトップ20入りしてもいます。

これは全くのアンダーグラウンド・バズから始まったもので、それぞれに私たちの創作を支えてくれているんだと思っています。

私たちには配給業者もいませんし、大がかりな宣伝を打ってもいませんが、それでも皆さんの口コミが公開と同時にこの映画の人気を爆発させてくれたのです。たくさんの方々がこの映画を何度も見てくれたり、友人や家族に勧めたりしてくれています。そして、たくさんの方々が私たちからDVDやBlu-rayを購入してくれています。この1つ1つの積み重ねすべてが、この突然の爆発的人気を生み出したのです。

いったいぜんたいこれからどうなってしまうのか見当もつきません。でもこうしてたくさんの人の目に触れていることは、紛れもなく喜ばしいことです。

Inkは明日、Netflix、Blockbuster、iTunes、その他のストアに登場します!Inkストアでサイン入りの製品版、Tシャツ、ポスターのご購入もお忘れなく!

ずっとファンでいてくれて、そしていつもサポートしてくれて、本当にありがとう。

Jamin and Kiowa
Double Edge Films

また、この記事へのリプライをKiowaからもらったので、それも以下に掲載しよう。

Ernestoへ

こうしたニュースを書いてくれたことに、とても驚き、そしていろいろと考えさせられました。この映画はコロラド州デンバーで制作費25万ドルを投じて撮影されたものです。この10ヶ月、私たちは国内15都市で上映してもらうために自力で奮闘してきました。ハリウッドはこの映画をどうやってマーケティングしたらいいかわからない、客がつくはずもない、と言いましたが、ここ4日間でBitTorrentがなしたことは、ハリウッドが間違っていたことを明確に証明してくれました。

では、これが私たちの小規模映画に起こりえた最良のことだったのか?まさしくその通り!ここ数日間のtorrentサイトから起こったうねりなくして、これほどたくさんの人たちにこの映画を知ってもらうことも、 IMDb MovieMeterで81,000%の急上昇ということもあり得なかったでしょう。ハリウッドはこれを失われたセールスだとして計算しますが、私たちからすれば、新たなファンとして計算すべきですよ。この数日間で、ダウンローダーからもらったたくさんの提案を参考に、私たちはみなさんができる範囲で貢献できるよう、オンラインストアにドネーション(寄付)ボタンを設置しました。そうした意見をもらえたことにも感謝しています。

私たちはお金持ちになりたいから映画を作っているのではありません。でも、この映画の投資家たちに返済したいとも思っていますし、私もこの映画のためにかなりの負債を抱えていますから、それを何とかしたいという気持ちもあります。私たちはハリウッド映画を作りたいとは思っていませんし(Jaminはそのチャンスが何度かありましたが)、これからも完全なインディペンデント映画を作り続けるつもりでいます。そのためにも、私たちは人々の力に、全世界の人々からの視線に、そして、私たちの映画に数ドルを投じてくれるTorrentユーザに、頼らざるを得ないのです。これが未来のインディ映画のモデルなのでしょう。私たちの映画を見るために時間を割いてくれたすべての人たちに感謝しています。なんだか(訳注:既存のモデルに対する)反逆者みたいですが、でもそれならば、高らかにその旗を掲げよう、というところです。

改めて、今起こっているすべてのことに、そして、こうした議論を開いてくれたあなた方に、大きな驚きと感謝の気持ちを伝えたいと思います。

では。

Kiowa K. Winans

もちろん、これは口コミに頼らざるを得ない、それほど資金を持ち合わせていない制作者だからこそ。それと、回収しなければならないお金が絶対的には少ないから、というところもあるのかもしれない(それでもインディペンデントにとってはとてつもなくでかい額なんだろうけれど)。

こうした新しいモデルは、作り手と受け手とが非常に密接に繋がること、そして、それが広範囲に生じることによって成り立つ。こうした記事を紹介するたびに言い続けているが、これは受け手の変化が求められてもいるということでもある。少なくとも、変化の兆しがおぼろげに見えている今だからこそ、担う役割は大きい。

『今は「そういう機会」がないからお金は出していないけど、「そういう機会」とか「仕組み」ができたら絶対払うよ』と言っているだけではダメで、自ら「そういう機会」を作り出し、「そういう仕組み」をブーストする存在が必要とされている。多額のプロモーション費用を投じ、あなたのほしがるもの(相手にとっては欲しがってほしいもの)をお膳立てしてくれる人たちの話ではないのだから。

こうしたモデルを支持し、その実現を願うのであれば、まず自らがこれらインディペンデントに活動する人たちに目を向け、多少の労をいとわずに投資すべきなんだろう。経済的ま支援だけではなく、アテンションのための投資も含めて。

良くも悪くも、私たちを取り巻く情報は、多額のコストを投じた結果として、直接的、間接的に届けられているものがほとんどだ。皆がそうしたエコシステムにどっぷりとつかっていては、こうしたモデルが実現することはない。

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