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BitTorrentの次のスタンダードになる?:DHT、PEX、マグネットリンク概説

以下の文章は、TorrentFreakの「BitTorrent’s Future? DHT, PEX and Magnet Links Explained」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:BitTorrent’s Future? DHT, PEX and Magnet Links Explained
著者:Ernesto
日付:Novemer 20, 2009
ライセンス:CC by-sa

今週、The Pirate Bayは同サイトが運営するトラッカーを永久に停止することを認め、ソン代わりにDHT、PEX、マグネットリンクを使用するよう推奨した。この動きは、それに適応したくても、擁護やテクノロジーを理解するのが困難な多くのBitTorrent狂を混乱させた。幾ばくかの説明が必要なようだ。

先日、The Pirate Bayは、DHTやPeer Exchangeがトラッカー機能を十分に代価しうるとして、トラッカーの停止を公表し、それと同時に、彼らのサイトにマグネットリンクを加えた。このニュースは、議論を活発にするという目的は達成したものの、こうしたテクノロジーがどのように機能するかについては、多くの混乱が残されていることも露わとなった。

ここで理解しておくべきことは、マグネットリンクやトラッカーレストレントの使用が強制されるわけではない、ということである。これらの長期的なテクノロジーは未来となり得るのかもしれないが、それは既存のトラッカーを介したBitTorrentの利用とも共存しうる。今のところ、今すぐにでもこれまでのダウンロード習慣を変えざるを得ない事態にはなってはいない。ただ、これらのテクノロジーと互換性のあるBitTorrentクライアントに乗り換えることが賢明かもしれない。

DHT、PEX、マグネットリンク関連の曖昧さをクリアにするために、これらについて概説することにしよう。今週初めから混乱している人たちが安心してくれることを祈って。

動作中のDHT・PEX

DHT

トラッカーの代わりにDHTを利用することは、現在、The Pirate Bayが推奨しているものの1つである。このテクノロジーだけに頼って行われるTorrentダウンロードが、いわゆる「トラッカーレストレント」と呼ばれるものである。DHTは大抵、トラッカー機能に加えて、IPアドレスを発見するために用いられている。この機能は、uTorrentやVuzeではデフォルトで使用されており、多くの人々が知らず知らずのうちに利用していたりもする。

DHTの機能は、同じファイルをダウンロードしているピアを発見することであるが、The Pirate Bayがかつて運営していたような中央BitTorrentトラッカーとのコミュニケーションを必要とはしない。

DHTは新しいテクノロジーというわけではない。2005年5月、BitTorrentクライアントAzureusに実装されたことでデビューを飾り、その1ヶ月後にはメインラインクライアントにも導入された。ただ、前者と後者とでは互換性はない。それでも、Auzreus/Vuzeではプラグインを追加することで、uTorrentやその他のクライアントが利用しているメインラインDHTネットワークにアクセスすることが可能となる。

Peer Exchange(ピア交換:PEX)

Peer Exchangeは、IPアドレスを発見するもう1つの方法である。トラッカーのように動作するというよりは、自分が接続しているピアの情報を互いに提供しあう。PEX単独では機能せず、1度DHTネットワークまたはトラッカーに接続する必要があるが、DHTネットワークやトラッカーよりも、より純血なピアを発見することができるだろう。

マグネットリンク

伝統的に、.torrentファイルはTorrentサイトからダウンロードされる。Torrentクライアントはそのファイルに基づき、Torrentハッシュを計算し、ピアのアドレスをトラッカー(またはDHTネットワーク)から探し出す。そして、ピアに接続し、ご所望のコンテンツがダウンロードされることになる。

Torrentサイトは.torrentファイルをダウンロードさせる代わりに、あらかじめTorrentハッシュを計算し、それをダウンロードさせることで帯域を節約することができる。マグネットリンク内のパラメータとしてTorrentハッシュを提供することで、クライアントは即座にピアのアドレスを探し出し、始めにTorrentファイルをダウンロードするためにそれらのピアに接続する。その後、ご所望のコンテンツをダウンロードすることになる。

注意が必要なのは、BitTorrentは.torrentフォーマットを完全に捨て、マグネットリンクだけに頼ることができるわけではない。.torrentファイルは、ダウンロードプロセスを開始するための重要な情報を保持しており、この情報はSwarmないで利用できなければならない。

Pirate BayリンクとMininovaリンク マグネットリンクの仕様が初めて公開された昨年1月の時点では、特定のフォーマット(「base32 encoded」)が要求された。EZTV、Mininova、ShareReactorが掲載しているマグネットリンクは、このオリジナルの仕様に従っている。しかし、昨年5月には仕様が変更され、「hex encoding」が採用された。このリンクフォーマットは、現在The Pirate Bayが掲載しているものである。これら2つのリンクにを利用するためには、Torrentクライアントが対応していなければならない。

互換性を持つクライアント

uTorent 1.8.5、Vuze 4.3.0.2、BitTorrent 6.3、BitComet 1.16、Transmission 1.76(+その他)などすべてのメジャーTorrentクライアントは、Peer ExchangeやDHTをサポートしている(Vuzeは要プラグイン)。BitCometおよびTransmissionはマグネットリンクをサポートしていないが、Transmissionは次期バージョン1.8にてマグネットリンクに対応予定である。ただ、留意すべき点は、The Pirate Bayをはじめすべてのサイトが、未だに伝統的なTorrentファイルのサポートを中止してはいないということ。つまり、機能を追加するための時間は十分にあるということである。

この記事を読んだことで、今週初めThe Pirate Bayの発表に端を発した懸念を、幾ばくかでも取り払うことができたなら喜ばしく思う。この記事を読んだ後でもまだ混乱が続いているとしても、うろたえたり、泣いたり、怒り散らす必要はない。何も問題はないのだから。Torrentは今でも利用できるし、サイトがマグネットリンクを追加してくれたおかげで、もう1つのオプションを手に入れたというだけのこと。劇的な変化が、今すぐにでも起こるというわけではない。

本稿執筆にあたり、Adapaの協力に感謝する。

日本だとBitCometを利用している人が多いだろうから補足しておくと、BitCometにはマグネットリンクと同様の機能のBCリンク/BCTPリンクがある。これもマグネットリンク同様にTorrentのハッシュをURLで表現しているのだが、BitComet以外のクライアントはサポートしておらず、BitCometの独自仕様となっている。その一方で、BitCometはマグネットリンクには対応していない、と。

Ernestoが、「対応するだけの時間はある」なんて言ってるのも、おそらくはBitComet向けの皮肉なのかなぁと。BitCometはこれまで他クライアントとの互換性にはあまり気を配ることなく、それなりに問題を起こしてきた過去があるので、欧米圏では嫌われがちだったりもする。BCリンク/BCTPリンクという独自仕様以外にも、クライアント上に広告を表示したりSuper-Seedingを悪用したりPrivate TorrentをDHTに垂れ流したりパディングファイルをデフォルトにしたり(これもBitCometでしか利用できない独自仕様)。

とはいえ、BitCometはアジア圏では人気があり、主にダウンロードするコンテンツもBitCometの流儀に則ってリリースされているのであれば、それほど大きな障害とはならないのかもね。

私個人としては、軽いし、ダウンロードするコンテンツは欧米圏のもの、ということもあり、uTorrentを利用している。uTorrentでマグネットリンクからトラッカーレスダウンロードを試みてみたのだが、それなりにうまくいっている。

 

ピア、シーダーが少ないのは、このコンテンツ(Steal This FilmのXvid版)のピア・シーダーが元々少なかったためです。念のため。

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匿名のPeerさん | URL | 2010.02.16 00:43 | Edit
Cometがマグネットをサポートしました
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