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コリィ・ドクトロウ、Apple iTSにDRMフリーのオーディオブックを拒否される

以下の文章は、TorrentFreakの「Apple Says Audiobooks Must Have DRM」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:Apple Says Audiobooks Must Have DRM
著者:Ben Jones
日付:December 12, 2009
ライセンス:CC by-sa

オーディオ用DRMは、MP3配信が当たり前となっている現在、ますますその影を薄くしている。Appleは今年初め、iTunes Music Storeで利用できる楽曲からDRMが取り払われるだろうと公表した。しかし、精力的なライターでありブロガーのコリィ・ドクトロウは、Appleは依然としてオーディオブックの販売においてDRMを必要としていると指摘している。

DRMは機能しない。我々も、あなたも、そしてRIAAですらそれを知っている。FCCはDRMに関する公聴会を開いているし、リテーラーですらDRMが役に立たないことに同意する。それこそまさに、Appleが楽曲からDRMを削除する理由であった。しかし残念なことに、iTunes Storeで販売されているオーディオブックにはDRMが必須とされているようだ。

ブロガー、作家、コラムニストとして知られるコリィ・ドクトロウは、テクノロジーやインターネットへの言及を熱心に行っている。彼の前作『リトル・ブラザー』は、インターネット、RFID、テロリズム、そして海賊党に至るまで網羅している。さらにドクトロウは、EEFの欧州ディレクター、ORGの共同設立者でもある。DRMに関する専門的な知識を有し、DRMが機能しないこともよく知っている。

彼は自身の最新の著書『メイカーズ』のオーディオ版をDRMなしでリリースしようとしたのも当然のことだろう。この著書の出版社Random House Audioもそれに同意した。しかし問題はディストリビューターの側にあった。この分野にはAudibleとAppleという2大プレイヤーがいるのだが、両者共に『No DRM』のポジションを快くは思っていないようだ。

ドクトロウがPublishers Weeklyに書いた記事によると、Audibleからは昨年、『リトル・ブラザー』のDRMフリー版に関して拒絶されたのだという。AudibleはiTunes Store唯一のリテーラーであるため、これは巨大市場からの締め出しを意味するものであった。そして今回の『メイカーズ』では、彼らはYesと返答した。しかし今度はAppleがNoを突きつけた。オーディオブックにはDRMをかけねばならぬ、と。

著者や出版社の意向に関わらず、AppleがDRMを必要としているのである。出して欲しけりゃDRMを、というところだろう。

そこで、彼はAudibleから直接販売することにしたのだが、しかしそこにも問題があった。確かに、販売されるオーディオブックにはDRMが付与されてないのだが、ユーザは購入の際に利用許諾誓約書(EULA)に同意しなければならない、つまり、実質的にはDRMと同じことを契約によって行っているのである。(訳注: Audibleが認可していないデバイスでの利用、他のフォーマットへの変換は認められていないのだとか。)

今年初め、Appleが誇らしく宣言したように、DRMは音楽からはなくなっていくのかもしれない。しかし、DRMは依然とし健在である。アーティストや出版社側がDRMを求めているためではなく、しばしばストア側の都合でそうなっているのである。実際、ドクトロウ氏は出版社に非常に満足しているようだ。彼はTorrentFreakにこう話してくれた。「Random House Audioはとても柔軟で、私がDRM抜きのオーディオブックを販売できるよう尽力してくれました。彼ら、そして編集者のエイミー・メッチの援助に心より感謝しています。」

次はAppleやAudibleが、彼らのように柔軟になり、尽力する番だろう。結局、彼らが作品を作り出しているわけではないのだ。彼らは、ただそれを売るだけなのだから。

ドクトロウの書いた元の記事にはこうある。

I can understand why a retailer would want to use my copyright as bait to lock in readers―but exactly how is this good for me?

(どうしてリテーラーが私の著作権をダシに読者を囲い込もうとしているのか、ということは理解できますが、これがどうすれば私の利益になるというのでしょうか。)

With a Little Help: Can You Hear Me Now? - 12/7/2009 - Publishers Weekly

ごもっともです。とはいえ、そんな彼もiTSやAudibleでの販売を完全に諦めているわけではないようだ。彼が購入者として許容しうる条件、つまり「no DRM and no license agreement except "don't violate copyright law."」という条件で出してくれるのであれば、置いてもらいたい、とのこと。なかなか秀逸なオチ。

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