スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

BitTorrentファイル共有の未来形?:Torrent検索、ホスティングの分散化

以下の文章は、TorrentFreakの「BitTorrent’s Future? Decentralized Search and Hosting」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:BitTorrent’s Future? Decentralized Search and Hosting
著者:Ernesto
日付:January 09, 2010
ライセンス:CC by-sa

Torrentサイトが著作権者からの訴訟によって貧乏くじを引かされている昨今にあっては、BitTorrentの未来はなんだか厳しいもののように思えるかも知れない。しかし、たとえネット上の全てのTorrentサイトが明日にでも閉鎖されたとしても、共有が止むことはないだろう。P2PをベースにしたTorrent検索エンジンへ移行すれば良いのだから。

BitTorrentは、現在抱えているような法的トラブルの影響もあって、Torrentファイルを中央サーバに保存し、トラッカーがピア同士のコミュニケーションを促進するといった集中化アプローチを諦めざるを得なくなるのかも知れない。

昨年11月、The Pirate Bayは自らのトラッカーの運営を停止し、DHTやPEXの時代を迎えているのだと主張した。同時に、The Pirate Bayチームは、サイト上から完全にTorrentを排除し、代わりにマグネットリンクを提供する方向にシフトしていくのだという。

こうした動きは実におもしろい展開ではあるのだが、しかし真にBitTorrentを分散化するためには、さらに一歩踏み出さなければならない。現行のTorrentサイトのやり方は、著作権者からの法的措置を受けやすいものとなっている。従って、真のソリューションは、ウェブベースのTorrentインデックスからの移行ということなのかもしれない。

そうするための原始的方法かもしれないが、別のファイル共有ネットワークでtorrentを共有するというやり方もあるだろう。これこそまさに、Gnutella/BitTorrentクライアントのFrostWireが導入する新機能である。公式なアナウンスがあったわけではないが、我々はFrostWireの今後のリリースに関する変更ログの中に、以下の記述を発見した。

-新機能: Gnutella Torrent検索。現在、FrostWireはGnutellaネットワーク上で、.torrentメタデータファイルの検索が可能。
-アップデート: FrostWireは任意で、すべての.torrentメタデータファイルをTorrent共有フォルダにコピーする。

技術的観点からすれば、これらはファイル共有アプリケーションのちょっとした調整程度のものなのだが、その可能性は、未来のTorrent共有の仕方に革命をもたらすきっかけであるのかもしれない。

FrostWireユーザが、FrostWireを利用してtorrentをダウンロードするようになれば、同クライアントはtorrentファイルをGnutellaネットワーク上で保持し、共有することになる。時が経ち、多くのユーザがたくさんのTorrentをダウンロードするようになれば、たとえTorrentサイトが閉鎖していようとも、すべてのTorrentがP2Pネットワーク上で永遠に生き続けることになる、ということである。

FrostWireは、Gnutellaネットワーク上でのTorrent検索をより容易にするために、それに特化した「Torrent検索モード」を追加してもいる。より多くのユーザがこれをインストールし、torrentをダウンロードし続ければ、検索結果はよりリッチなものになるだろう。

現在、FrostWireはトラッカーレスTorrentに対応してはいないが、それが実装されれば、ちょっとした調整で完全に分散化したBitTorrentオペレーションがもたらされるだろう。

こうしたFrostWireのアプローチは実に興味深いのだが、1つの大きな問題も抱えている。P2Pで機能するTorrentインデックスを作ること自体は比較的容易なのだが、それをクリーンで、マルウェアのない環境にとどめることは非常に難しい。

なかなか気づかれにくい部分ではあるが、Torrentサイトには、スパムや偽ファイルにリンクする大量のTorrentを削除してもらえるというメリットがある。これをP2Pベースの環境で再現するのは非常に困難であるが、全く不可能というわけではない。

この5年間、BitTorrentクライアントTribler は、BitTorrentサイトを過去のものとする、分散Torrentインデックスに取り組んできた。今後リリースされるバージョンでは、単にユーザ間でTorrentファイルを共有するのとは異なり、ユーザがネットワークをクリーンなままにするための複数のスパム・コントロールやモデレーション・オプションを組み込むことになっている。さらに、新規に作成されたTorrentは、中央サーバにアップロードするのではなく、ピア同士で共有することができる。

FrostWireが同様のモデレーション・オプションを実装するかどうかは不明だが、彼らは完全に分散化されたBiTorrent環境に必要とされるものは何かを理解してはいるだろう。

P2Pベースで検索可能なBitTorrentインデックスというアイディアが実現可能かどうかという議論は実に興味深い。現在のところ、優良かつ信頼できるTorrentサイトが多数存在している。しかし、エンターテイメント産業からの継続的なプレッシャーを考えると、それが当たり前の存在であり続ける保証などはない。

お断り:FrostWireはTorrentFreakのスポンサーである。

FrostWireはTorrentFreakのスポンサーだが、こうした扱いについてはそれほどアンフェアな感じはしないけどなぁ。

こうした分散化は1つのところに偏らないという点ではメリットがあるのだけれども、この記事でも指摘されているようにコントロールがほとんど聞かないという問題がある。コントロールが効かないP2Pファイル共有というのは、日本人ならよくお馴染みのWinnyとかShareのような状態。特定のファイルの流通を防ごうとしても、コントロールできる箇所が存在しないために、食い止めることができない。汚染によって妨害することはできるみたいだけれども。BitTorrentサイトは、悪意のあるTorrentのアップロードを完全に防ぐことはできないけれども、任意に特定のTorrentを削除することができるために、それ以降の流通の拡大を防ぐことはできる。

もちろん、BitTorrentをターゲットにした暴露ウィルスが登場するかどうかはわからないけれども、分散化にはそれも含めてさまざまな懸念もある、と。

で、さらに一歩離れて冷静に眺めてみると、こうした分散化が求められるのも何でもありのファイル共有を実現するためなんだよね。過去10年の総括というわけではないけれど、我々は「何でもありのファイル共有」をこの10年間許容してきた。でも、この先10年もそれを許容するか、ということも考えないといけないんじゃないかな。

FrostWireはFrostClickというサービスを提供してもいるんだけど、こうした方向性こそがこの先10年に求められているんだと思う。

Trackback

Trackback URL
http://peer2peer.blog79.fc2.com/tb.php/1625-97337f0b

Comment

Comment Form
公開設定

プロフィール
heatwave Author
:heatwave

RSS Jamendo twitter tumblr Creative Commons Attribution 2.1 Japan
ブログ内検索
記事リスト
最新の記事
全記事一覧
他所で書いてるブログ

P2Pとかその辺のお話@はてな

アーカイブ

カテゴリー
最近のコメント
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。