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電子書籍のパイラシーを恐れる出版社、でもそう怖がらんでもよい

以下の文章は、TorrentFreakの「Publishers Fear eBook Piracy, But Shouldn’t」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:Publishers Fear eBook Piracy, But Shouldn’t
著者:Ernesto
日付:January 04, 2010
ライセンス:CC by-sa

音楽産業はインターネットを海賊で充ち満ちている恐怖の空間だという主張を続けてきた。これと同様の恐怖が書籍出版社の間に広がりを見せており、メジャーレコードレーベルの犯した過ちを再び繰り返そうとしている。まだ間に合う。

2009年 最もパイレートされた電子書籍ランキングは、ギーク向けマニュアル、恋愛指南、自己啓発マニュアルばかりであった。このトップ25ランキングに登場したベストセラー作家は、ダン・ブラウン、スティーブン・キング、ステファニー・マイヤー、J.K.ローリングくらいなものである。

こうした『パイラシーの欠如』の説明としては、電子書籍リーダーが未だ排他的なガジェットであるということがあげられるだろう。MP3プレーヤーの普及と比較すると、電子ブックリーダーを所有しているのはオンライン人口のごく一部であり、ニッチなオーディエンスであるといえるだろう。

理論的には、電子書籍デバイスが一般的なユーザに入手可能となり、さらに魅力的なものとなれば、パイラシーの件数は激増するだろう。もちろん、出版業界がメジャーレーベルと同じ過ちを犯せばの話ではあるが。

では、出版業界のこれまでの取り組みを見てみることにしよう。

その前に、以下で議論される3つの古典的な過ちは、いずれも最もパイレートされた書籍の出版社、著者によってなされていることに注目してもらいたい。偶然の一致、ではないのだろう。

DRM

DRMは機能しない。DRMをかけたところで、誰かが数百万の人々に利用できるようそれを解除するだけだろう。しかし、それと同時に、自分の望むように書籍を利用したい合法的なお客さんを遠ざけることにもなる。残念なことに、全ての書籍出版社が音楽業界の犯したDRMの失敗から学んでいるわけではない。

CNNによると、『Twilight』シリーズの出版社 Hachette Book Groupは、「著作権保護を最重要課題と考えている」として、「パイラシーは出版社にとって深刻な問題である」と主張している。

こうした発言の背景には恐怖があるのだとおわかりになるだろう。その恐怖は読者に優れたサービスを提供することよりも、DRMに強い注目を向けることになるのだろう。

余談ではあるが、『Twilight』の筆者 ステファニー・マイヤーは、彼女の出版社よりさらに親DRM的である。彼女は2008年、出版予定だった本がインターネット上のリークされたことで、その出版を取りやめてしまった。これ以上制限的なやり方などあるだろうか?

遅延

スティーブン・キングの『Under the Dome』の出版社 Simon & Schusterは、その電子書籍版のリリースを数週間遅らせた。報じられているところによると、ハードカバーの売り上げと食い合いになるとの懸念からであるという。これは出版社の犯す最も馬鹿げた過ちの1つだろう。それが唯一もたらすのは、顧客の不満であっる。その結果、セールスは低下する。

いずれにしても、その書籍のデジタル版に興味を持っている人は、ファイル共有サイトで入手することができるのである。出版から数日のうちに、『Under the Dome』のスキャンがオンラインに登場し、その後、テキストフォーマットのものもアップロードされることとなった。結局、デジタル版リリースの遅延が出版社にもたらしたものは、数万の人々による無許諾の電子書籍のダウンロードである。もし正規に入手することができていたら、購入していた人も多数含まれていただろう。

デジタル化の拒絶

J.K. ローリングは、ビートルズよろしく、デジタルフォーマットでのハリーポッターの出版を拒否している。そのため、彼女の書籍は毎年最もパイレートされた書籍の1つとなっている。ハリー・ポッターシリーズの全作が、ファンの手によってスキャン、テキスト化され、デジタル版を入手できるようになっている。

幸いにも、音楽産業が犯した失敗から学んだ出版社もある。CNNの記事よれば、出版社 Harper Mediaのアナ・マリア・アレッシーはデジタル書籍の利点に注目している。アレッシーは、新たなテクノロジーは、消費者、著者、出版社に利益を持たすものだという。

「これら電子書籍に特化したデバイスにお金を出す消費者は、たくさんの書籍をそれに詰め込み、よりたくさん読む傾向にあります。」と彼女は言う。さらに「それの何が悪いことなのでしょう?」と。

アレッシーの言う通り。優れた製品と優れたユーザエクスペリエンスを提供することにこそ、フォーカスが当てられなければならない。消費者が求めるものを、適正な価格で提供すること。音楽産業のいう恐怖を真に受けていてはいけないのだ。

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