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ベルギーISPへのフィルタリング義務裁判、欧州司法裁判所による審査へ

以下の文章は、TorrentFreakの「European Court Of Justice Reviews P2P Filtering Case」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:European Court Of Justice Reviews P2P Filtering Case
著者:Ernesto
日付:Febrary 09, 2010
ライセンス:CC by-sa

音楽著作権団体SABAMは、ベルギーのインターネットプロバイダに対し、P2Pトラフィックへのフィルタリングを 強制するよう求める裁判を起こしている。しかし今のところ、全くうまくいってはいない。ブリュッセル控訴裁判所は現在、 このケースが再度精査される必要があるとして、本件の審査を欧州司法裁判所に委ねた。

SABAM対ベルギーのISP Tiscaliの裁判は、既に数年の月日が流れるほどに長引いている。この間、同インターネットプロバイダーは社名をScarletに変え、その後、Belgacomに買収されもした。多くの変化があったにも関わらず、ベルギーの音楽著作権ロビー団体による法廷闘争は続けられている。

音楽業界団体はこの裁判を通じて、インターネットプロバイダーに対し、ファイル共有ネットワークにおける著作物の流通を阻止するためのフィルタリングシステムを、ISPネットワークに導入することを義務づけるよう求めていた。2007年、ISPはAudible Magic(音楽産業が推奨したシステム)を用いて違法ファイル共有を阻止しなければならないという判決を下し、SABAMは勝利を収めた。

しかし、この判決は複数の理由から論争を引き起こした。まず、ISP加入者を検閲(訳註: spying)することは法律違反ではないかという点。当時の取締役のガート・ポーストは、「この措置は、ISPにインターネット上のビッグブラザーになれと言っているに他なりません。今日、私たちがこれに控訴しなければ、永久に、見えないところで、違法に個人データの監視が行なわれることになってしまいます。」とコメントした。

さらに、プライバシーの問題以上に急を要する問題もあった。フィルタリングシステムの導入自体が大きな問題を抱えていたのだ。音楽産業が推奨した『Audible Magic』が機能しないばかりか、それに代るフィルタリングシステムもないことが判明した。つまり、ISPが判決に従おうとしても、事実上それは不可能であった。

その後、SABAMの弁護士は、彼らがAudible Magicの有効性について裁判官に誤解させたことを認めた。それを受けて裁判所は判決を覆した。同ISPは、控訴審が決着するまでの期間、違法ファイル共有ユーザに対する措置を講ずることなく運営を続けることができるようになった。

先週、ブリュッセル控訴裁判所はこのケースに着手した。しかし、控訴審は問題となっている内容を吟味する代わりに、欧州司法裁判所に本件に含まれる基本的な問題について審査するよう委ねた

欧州において、これは加入者による著作権侵害に対してISPが責任を負うのかどうかを定める先例的ケースである。近年、エンターテイメント産業は、この手のフィルタリングに関して継続的にロビー活動を続けている。欧州司法裁判所の解釈が今後のカギを握ることになるだろう。

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