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割れゲーマーがわずか1セントすら支払わなかった理由

以下の文章は、TorrentFreakの「Piracy: When Even a Penny Is Too Much」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:Piracy: When Even a Penny Is Too Much
著者:Ernesto
日付:May 10, 2010
ライセンス:CC by-sa

MPAAやRIAAを初めとするエンターテイメント産業団体は、パイラシーが人々の貪欲さ、金を払いたくないという気持ちに起因するものだという認識を広めたがっている。Wolfire Gameが行なった最近の実験は、この問題に一石を投じるものであった。たった1セントですら手が出せない場合もあるようだ。

ここ数日、Wolfire Gamesは5つのゲームをバンドルした「Humble Indie Bundle」をリリースし、ちょっとした成功を収めている。ユーザはこのパッケージに好きな値段をつけることができるという、以前、Nine Inch NailsやRadioheadなどのバンドが行なった試みと同様のモデルだ。

「払いたい分だけ払ってください(Pay what you want.)。この5つのゲームは別々に購入すると80ドルかかるものですが、ここでは皆さんに値段を付けてもらおうと思います。いずれのゲームもMac、Windows、Linux対応。私たちは、どんな人にでも私たちのゲームを楽しんでもらいたいのです。」とWolfireチームは1週間前にアナウンスした。

ダウンローダーが支払いたい額を設定することができるだけではなく、その支払った額を開発者に渡すか、チャリティに寄付するか、その両方にするかを選択することもできた。ダウンロードリンクを入手するための最低額は1セントに設定されている。

これまでのところ、このプロジェクトは成功を収めている。本稿執筆時点で、ダウンロード回数は8万回超、金額にして683,090ドルを売り上げている。最も気前が良かったのはLinuxユーザで平均支払額は14.01ドル、一方のWindowsユーザは7.31ドルであった。

ここ数日、Wolfireはこの「Humble Indie Bundle」プロジェクトの詳細な結果について伝えている。全体としては非常に満足しているようであった。が、同時に彼らは、たった1セントすら支払わず、パッケージをパイレートする人々がいることも知った。

Wolfire Gamesの共同設立者ジェフリー・ローゼンは、最近のブログエントリにてこの問題を知らせ、彼らが気づいたことについて報告してくれている。まず、彼らが支払額とデータ転送量の分析を分析したところ、ダウンローダーの約25%がバンドルにお金を支払っていないことがわかった、と。

WolfireがRIAAであったら、こうした人々は倫理観の欠如した邪悪なフリーライダーだと即座に非難したであろうが、ローゼンたちはもっと現実的にこの分析結果を捉えている。この場合、パイレート(割れ)のインセンティブはお金ではないのは明らかである。わずか1セントで、このゲームを合法的に所有することができるのだから。

では、支払わずにダウンロードするよう動機づけたのは何なのだろうか?しぶしぶでも1ペニーを出すことを妨げたのは何だったのだろうか?

ローゼンはこれについて、このパッケージへのダウンロードリンクはインターネットのそこかしこに晒されており、一部の人たちは1セントを支払うために決済手続きを進めるよりも、直接そのリンクをクリックしたいと思うのだろう、という。これは、海賊行為における無精または利便性の議論といえるだろう。

まだ、今回利用された決済サービスが全世界で使えるものではなく、たとえ支払いたいと思っても支払えなかった人たちがいた、という説明もできるだろう。Wolfireチームは特に言及していなかったが、これと類似した問題としては、彼らのターゲット層には多数の若者が含まれているのだが、彼らがクレジットカードを持っていないことも挙げられるだろう。

支払いに関わるこれら2つの制限は、利用可能性と関連している。利用可能性は人々を海賊行為に駆り立てる一般的な理由である。たとえ彼らが合法的に購入したいと思っても、クレジットカードを持っていない、オンライン決済サービスが自分の住んでいる国では利用できないために、そうすることができないでいる。

他にも、購入後に他のコンピューターにダウンロードしたかった、友人と共同購入し、ダウンロードリンクをシェアした、なども支払わずにダウンロードした理由として考えられる。これらは「パイラシー」として、カウントすべきではないのかもしれない。

最後に、1セントでも高すぎると考える人たちもいるだろう。確信犯的な海賊ユーザというよりも、タダで手に入れたいという人々である。こうした人々はそれほど多くはないと思えるのだが、たとえ少なからずいるのだとしても、彼らのインセンティブがお金にあるとまでは考えにくい。

ローゼンは、ダウンロードリンクの制限(訳註: 海賊アクセス対策)については、気前よくお金を出してくれる人たちのダウンロードプロセスを煩わしくするだけなので、制限するつもりはないのだという。しかし、未来の『海賊たち』にお願いがあるのだと彼はいう。

「このパッケージを海賊ダウンロードしたいというのでしたら、私たちの帯域を使うのではなく、どうかBitTorrentを使ってはくれませんか?それと、たとえ海賊版で私たちのゲームを楽しんでいるのだとしても、このHumble Indie Bundleのことをお友達に宣伝してはもらえませんか?」

チャリティって選択肢があるのもおもしろかったり。Child's PlayとEEFに寄付することになるみたい。Child's Playは今回初めて知ったんだけど、興味深いチャリティだね(詳しくはこちら)。

で、本題については、どんな理由があるにせよ、海賊行為を正当化できるもんじゃないよね。ただ、それを前提として、一部の人々を海賊行為に駆り立てる要因は何か、を探るのは有益かなと。

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