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Wikileaks、リーク文書の転送にBitTorrentを追加/P2P型Wikileaksの限界

以下の文章は、TorrentFreakの「WikiLeaks Embraces Torrent and Magnet Links」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:WikiLeaks Embraces Torrent and Magnet Links
著者:enigmax
日付:June 09, 2010
ライセンス:CC by-sa

ある論争から次の論争へ、密告サイトWikileaksは最近ニュースに出ずっぱりだ。同サイトは、膨大な量の機密文書を自身のサーバにて提供しているが、その帯域には莫大なコストがかかっている。 現在、Wikileaksはダイレクト・ダウンロードと並行して、Torrentおよびマグネットリンクの提供を開始した。

無検閲の情報を匿名で公表できる世界最大の密告サイトWikileaksは、今年初め、資金調達に問題を抱え、活動を一時停止した。2月6日には、最小限の資金調達目標を寄付によって達成したため、再び活動を再開した

2010年4月5日、Wikileaksは再びニュースに登場する。Wikileaksが「イラク ニューバグダッド郊外での、ロイター記者2名を含む十数名の人々への無差別殺人を撮影した」米軍機密ビデオを公表し、世界中のメディアのヘッドラインを飾った。

そして昨日、同サイトは再びスポットライトを浴びた。元ハッカー エイドリアン・ラモ(先日、TorrentFreakでも映画のリークについて話を伺った)が、いわゆる「巻き添え殺人(Collateral Murder)」ビデオをWikileaksにリークした人物について当局に通報したことを認めたのだ。

もちろん、こうした注目は、世界中からリーク文書へのアクセスを増やしてしまうため、Wikileaksは膨大なコストを負担しなければならない。これまで、同サイトは自前のサーバからファイルの提供を続けてきたが、最近、そのシステムに興味深い変更が見られた。

個々の文書の『ダウンロード』セクションに、通常のダイレクトダウンロード(.zip)のためのリンク『FILE』に加え、『Torrent』、『Magnet』の2つのリンクが追加された。

これらのファイル(またはリンク)は、Wikileaksでホストされている大抵の文書よりも小さく、同サイトの帯域をほとんど消費せずに、世界中のBitTorrentユーザから文書ファイルをダウンロードすることができる。

しかし、文書ファイルがどこに格納されているにしても、そこにアクセスするためには.torrentファイルやマグネットリンクをダウンロードする必要がある。Wikileaksが資金調達やその他のより深刻な問題(たとえば彼らを憎々しく思う政府からの攻撃)ゆえに、停止/閉鎖の可能性があることを考えると、問題を抱え続けているといえるだろう。ならば、これらのリンクを他の場所に補完しておけばよい、とも考えられる。しかし、それとは別のハイブリッド型の選択肢があったとしたら?

MITコンピュータ科学・人工知能研究所の博士課程の学生エドワード・ベンソンは「もし、Wikileaksがある種のWiki-BitTorrent、つまり世界中の数千の人々がコンピュータ上でバックグラウンドプロセスとして走らせているようなものであれば」と述べていた

「資金調達の必要はなく、すべてはP2Pでまかなわれる。WikiがWikipediaスタイルで維持されれば、それを管理する中心化したスタッフはもはや必要なくなるだろう。もちろん、殺されたり、刑務所送りにされたりするスタッフもいなくなる。分散化した、共同プロセスが可能になる。」とWikileaksが.torrentおよびマグネットリンクを追加する以前の3月に、ベンソンは記していた。

しかし、完全なWiki-BitTorrent型システムにも問題はある。リーク情報の公表者の信頼性が欠如している場合-Wikileaksは一定の信頼を構築している-、BitTorrent型システムから入手した情報が本当の真実であるか否かをどうやって確認することができるのだろうか?

「WikileaksがP2Pであったならば、彼らの成功を快く思わない政府や企業によって、インフラレベルでポイゾニング攻撃を受けていただろう。もっと悪いことに、たとえP2P型Wikileaksを維持できたとしても、フェイクファイルやミスリードを誘うファイルが蔓延するだろう。」とベンソンは付け加えている。

読者の皆さんならば、フェイクファイルやだましファイルのことはよくご存じだろう。RIAAがフォルダ共有型のファイル共有ネットワークにアップロードした無音ファイルやジャンクファイル、どこで作られたのか、どういった経緯で出てきたのかわからないマルウェアなど。音楽ファイルやビデオファイルであれば、ちょっと不便だ程度で済むのだろうが、それが世界的な重要性をはらむリーク文書であったとしたら、間違いや意図的にミスリードを誘うような情報は、大問題を引き起こしかねない。ベンソンはWikileaksの分析にて、この点について皮肉混じりに語っている。

「この市民のパワーの実験が、その独裁制ゆえに成功するのだとしたら?」

今日、多くのBitTorrentサイトが『確認済みダウンロード』を提供しているように、少なくとも今のところは提供されているものが真実であることを確認しうる、信頼の置ける中心的なソースを必要としている。たとえそれが、エンターテイメントのファイルであれ、世界を変えうるリーク文書であれ。

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