スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

米議会:インターネット検閲法案(COICA)が提出される

以下の文章は、Electronic Frontier Foundation の「The COICA Internet Censorship and Copyright Bill」という記事を翻訳したものである。

原典:Electronic Frontier Foundation
原題:The COICA Internet Censorship and Copyright Bill
ライセンス:CC by

「オンラインにおける権利侵害および偽造防止法(Combating Online Infringements and Counterfeits Act :PDF)」(COICA)は、現在、上院にて審議が急がれているインターネット検閲法案である。表向きは著作権侵害対策となっているが、いったん成立してしまえば、膨大な非侵害的なコンテンツ、たとえばパイラシーに関する政治的な言論なども含めてウェブ上から消え去ってしまう可能性がある。

この法案の主なメカニズムは、インターネットのドメインネームシステム(DNS)に干渉することにある。DNSはたとえば"www.eff.org"や"www.nytimes.com"といったドメインネームを、コンピュータがコミュニケートするためのIPアドレスに変換してくれる。この法案は、検閲するドメインに関して2つのブラックリストを作成する。1つめのブラックリストには、司法省が「主に」権利侵害を目的だと判断したサイトが載せられる。この法案では、ISPやドメイン登録業者にそのリストに掲載されたドメインを検閲するよう、強い法的インセンティブが与えられる。2つめのブラックリストに載せるサイトは裁判所が判断するのだが、これは司法長官が裁判所に要請する形をとる。この法案は、2つめのブラックリストに含まれるサイトを検閲するよう、ISPやドメイン登録業者に義務づけている。

この法案が通過すれば、おそらくDropboxMediaFireRapidShare、MP3ブログ、さらにSoundCloudMashupTownHypeMachineといったマッシュアップ/リミックスサイトまで、ブラックリストのターゲットにされてしまうかもしれない。また、pirate-party.usp2pnetInfoAnarchySlyckZeroPaidなどのパイラシー問題を議論するサイトも脅威にさらされかねない。実際、この法案が5年、10年前に成立していたら、今日のYouTubeはなかったであろう。つまり、この法案の副作用はあまりに大きいということである。(なぜこれらのサイトが標的にされるのか?)

現時点でも、違法なサイトを取り締まるための法律や手続きは既に存在している。この法律が成立すれば、サイトが著作権侵害、違法行為を行ったという裁判所の判断を得ずして、司法長官がサイトを検閲することが可能になってしまう。

同法案に反対するサイトDemand ProgressのCOICA FAQを、つやてざニューさんが翻訳、公開しているので、そちらも参考に。

アメリカのインターネット検閲法案「COICA」ってなに? - つやてざニュース

Q: 検閲という言い方はちょっと大げさじゃない?

A: そうでもないよ。もしあなたがインターネットを使って違法なことをすれば、法廷に連行され、それをやめさせられる。アメリカではそういう仕組みがすでに機能しているんだ。この法案は、Web サイトへのアクセスの遮断を ISP に強制することで、こうした仕組みを迂回してしまう。それにアメリカ以外の国の人々は普通にアクセスできるのに、アメリカのユーザはブロックされる。こういうインターネット規制は、まさにアメリカ政府が批判し続けてきた中国やイランがやっていることそのものだ――奇しくもついこの間、オバマ大統領は国連で「我々は自由でオープンなインターネットを支持する」と語ったんだけどね。ところがいまは、インターネットを自らの手で検閲しようとしているんだ。

アメリカのインターネット検閲法案「COICA」ってなに? - つやてざニュース

この法案は、9月20日に提出されて、ごり押しで通してしまおうという流れもあったみたいなのだけれども、今のところ同法案は先送りされたとのこと。ただ、廃案になったわけではないので今後も警戒が必要な感じではあるようだが。

Trackback

Trackback URL
http://peer2peer.blog79.fc2.com/tb.php/1714-efe1a20b

Comment

うぉーれんBT | URL | 2010.10.07 01:54 | Edit
Google Reader経由でいつも拝読させていただいています。

余計なお世話ですが、

「成立してしまえば、膨大な非侵害的なコンテンツ」

は、「膨大な著作権侵害でないコンテンツ」のほうが分かりやすいかも、と。

私見ですが、もしこの法案が成立したとなったらまっさきに閉鎖削除に追い込まれるのはmp3ブログの多くじゃないでしょうか。今現在既にプライベート公開でないこの手、特に有名どころ、アクセス数が多いところは著作権者(の代理人でしょうね)からブラックメールをもらって閉鎖に追い込まれているわけですから。

また、米国で開発されたものとは言え、DNSのルートが物理的に米国内にあるサーバ群で運用されている(間違っていたら突っ込んでください)ということも、彼ら米国の議員その他を強気にさせている一因じゃないでしょうか。もっともこれは(誰かが)やろうと思えば米国外での運用にすることは不可能ではないですが。

米国は自分らの価値観やルールを他者に押し付けるのは得意(常にそれが当然、我々は正しいと疑わないんですよね)ですから、中国その他と違って日本にいる我々にも影響は浅くないようにも思います。もし成立したら。
Comment Form
公開設定

プロフィール
heatwave Author
:heatwave

RSS Jamendo twitter tumblr Creative Commons Attribution 2.1 Japan
ブログ内検索
記事リスト
最新の記事
全記事一覧
他所で書いてるブログ

P2Pとかその辺のお話@はてな

アーカイブ

カテゴリー
最近のコメント
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。