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Kinectをリバースエンジニアリング:弄り屋の自由、イノベーションを守るということ

以下の文章は、の「Reverse Engineering the Kinect: The Street Starts to Find Uses for Microsoft’s New Gaming Device」という記事を翻訳したものである。

原典:EFF: Deeplinks Blog
原題:Reverse Engineering the Kinect: The Street Starts to Find Uses for Microsoft’s New Gaming Device
著者:Eva Galperinn
日付:November 15, 2010
ライセンス:CC BY

マイクロソフトが、Kinect―ゲーム・コントローラーなしでゲームシステムとインタラクトできるXBOX360用ウェブカム型周辺機器―を発表したとき、喚起に沸いたのはゲーマーだけではなかった。ユーザのジェスチャ-、言葉、提示した物体やイメージを通じてゲームをコントロールするXBOX360用デバイスKinectは、即座にハードウェア・ハッカー・コミュニティの興味を集めた。AdaFruit Industriesの人々は、「このXBOX向けのカメラをMac、Linux、Windows、埋め込みシステム、ロボティクス等で使えたら、どれほど素晴らしいことか。もちろん、マイクロソフトはFIRST Roboticsのために開発した訳じゃない。でも、我々はそうできるんだ!」とまくし立てた。

このテクノロジーの広範な可能性を考えれば、すぐさまリバース・エンジニアリングが試みられたことは想像に難くない。CueCatAibo、その他多数のテクノロジーよろしく、Kinectは幅広いクールな、そして新しい用途の可能性を秘めている。マイクロソフトが認めた使い方だけでは、あまりにもったいなく、イノベーションの機会を失うことにもなる。つまり、リバース・エンジニアリングは、健全なテクノロジー・エコシステムには必要不可欠なのである。

そのため、AdaFruitは、Kinect用オープンソース・ドライバを最初に書いた人にを与えると公表した。彼らはその後、賞金を3,000ドルにまで引き上げた。数日後、スペインを拠点とするハードウェア・ハッカーのヘクター・マーティンがその賞金を勝ち取った。彼はマルチタッチ・インターフェースを含むあらゆる創造的な用途でKinectを使用できるオープンソース・ドライバを1日で書き上げた。

これに対するマイクロソフトの最初の反応は、剣を鳴らし、牽制することであった。マイクロソフトのスポークスマンはCNETにこのように話した。「マイクロソフトは、Kinectの不正操作を避けるべくデザインされた、多数のハードウェア/ソフトウェア・セーフガードを組み込んでいます。マイクロソフトはKinectの不正操作を防ぐため、こうしたセーフガードをより強固なものとし、法執行部門、製品安全部門を密接に連携させていくつもりです。」

マイクロソフトはその剣を抜いてはならない。Kinectテクノロジーは大絶賛を持って迎えられ、真のバズを引き起こしている。もし、Kinectが引き起こしたインディペンデントなイノベーションを潰そうとするのなら、マイクロソフトはこうした善意のすべてを無駄にしてしまうだろう。ソニーがAiboの巻き起こしたイノベーションを潰そうとしたとき、ファンは猛烈に憤慨した。結局、ソニーはプログラマー・キットを用意し、そのイノベーションをサポートするまでになった。マイクロソフトはソニーの経験から学び、AdaFruitやハッカー ヘクター・マーティンの努力をサポートすることで、イノベーションの新たなプラットフォームとしての役割を受け入れなければならない。結局、Kinectをいじるハッカーも、Kinectをハックするユーザも、まず初めにそのテクノロジーを購入しなくてはならないのだから。

Kinectをいじらせないようにしても、成功することはないだろう。ストリートは新たな使い道を見いだす。この家庭用ロボティクス・デバイスの多様な可能性は、著名なFIRSTコンペティションをはじめ、イマジネーションが続く限り、広がりを見せるだろう。

現在、AdaFruitは、Linuxシステム上で簡単にKinectを使えるようにするツールに1,000ドルの賞金をかけている。さらに、Googleのウェブスパム対策部門のトップ、マット・カッツは、Kinectを使った最もクールなツール、デモ、アプリケーションにさらに1,000ドルの賞金をかけている。

また、AdFruitはこのコンテストの最中、DMCAの反回避規定に直面するコーダーの権利をサポートし、ティンカー(tinker: 弄り屋)の自由を守る電子フロンティア財団(EFF)の活動を挙げ、EFFに2,000ドルの寄付をしてくれた。大いに感謝する。

UPDATE:マイクロソフトが最近のインタビューの中で、ハードウェア・ハッカー、研究者らのクリエイティビティに熱意を持って応えることを示した。ついにKinectイノベーションの第一波を受けれたのだ。EFFはマイクロソフトの姿勢を歓迎したい。

これこそ、私がマジコン規制と称するアクセスコントロール回避規制に反対する一番の理由だ。ユーザが購入したデバイスを、ユーザが好きなように使う自由、それを堅持しなければならない。

シャープがもうじきリリースするGALAPAGOSのコンセプトなどを見ても、ユーザに好きなように使わせないことで、ビジネスとして成り立たせるという狙いが見て取れる。

シャープのネットワークサービス事業推進本部・新井優司副本部長は、「GALAPAGOSは、単に端末を売るという販売モデルではなく、サービスを含めて提供する製品。これまでの端末以上に、ユーザーオリエンテッドな端末として提供したいと考えている。」

【大河原克行の「パソコン業界、東奔西走」】 量販店店頭では購入できない!? 「GALAPAGOS」の思い切った販売戦略

つまり、サービスを阻害されないように端末の用途を制限する、と。もちろん、シャープに対して制限するなと言うわけはない。むしろ、企業の思惑とは独立して、ユーザが好きなように使う自由が担保されねばならない。

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