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スペイン議会、ファイル共有サイト閉鎖法案を退ける

以下の文章は、TorrentFreakの「Spain Rejects Proposed Legislation to Shutdown P2P Site」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:Spain Rejects Proposed Legislation to Shutdown P2P Sites
著者:Ernesto
日付:December 22, 2010
ライセンス:CC by-sa

スペイン下院は、現在合法的に運営されている数多くのファイル共有サイトを閉鎖に追い込むための法案を否定した。これは、ここ数ヶ月、反対運動を続けてきたたくさんのインターネットユーザにとっての大勝利であった。逆に、エンターテイメント産業やアメリカ政府など、この法案の支持者には失望をもたらした。

これまでのところ、スペインは裁判所によりP2Pサイトが合法的であると判断された数少ない国である。こうした状況を変えようと、スペイン政府は、著作物へのリンクを提供するサイトを裁判所の命令なしに閉鎖に追い込むことのできる規定を含む新たな法案を提出した

この規定は、サステナブル・エコノミー法(Sustainable Economy Law: LES)という一括法案の一部として、米国政府の後押しをうけたアンヘレス・ゴンザレス-シンデ文化大臣によって起草された。しかし、ここ数ヵ月間、『シンデ法』と呼ばれたこの法案に対し、数多くの市民が反対運動を展開した。

この規定を排除するための最終手段として、スペイン国内の主要なファイル共有サイトは自発的に閉鎖した。それから数時間後、市民による反対運動が無駄ではなかったことが明らかになった。

長い議論の末、スペイン下院経済金融委員会はサステナブル・エコノミー法案を採択する一方で、問題の部分については除外することを決定した。つまり、P2Pサイトの強制閉鎖を含まない法案が上院に渡ることになる。

下院の決定は、市民のための完全勝利として歓迎された。

スペインのインターネットユーザ協会は「人々の意志が、我々の立法府に対するロビイストや大使館、外国政府からの圧力を打破したのです。」と、このニュースについて述べている

「そして、この勝利は別のことを意味してもいます。我々の民主主義や法の原則は、誰かが守ってくれるものではないということです。いついかなるときでも、私たちがそれを確実なものとしていかなければなりません。私たちが関心を失ったとして、誰がそれを守ってくれるというのでしょうか。」

一方、エンターテイメント産業は、報道に対し失望を露わにした。アンチパイラシー団体Promusicaeの代表は、政府の決定を残念だとして、クリエイティブ産業を死に追いやり、ファイル共有の『泥棒』が保護されたと話した。

この改正案を通せなかったことは、文化大臣にとって深刻な結果をもたらすことになるかもしれない。エンターテイメント産業サイド、ファイル共有サイドの双方から、アンヘレス・ゴンザレス-シンデの辞任を求める声が上がっている。

こうした規制強化の動きには、なかなか興味深いというか、やっぱりねという背景があったことが、Wikileaksが公開した米外交公電によって明らかとなった。

How Wikileaks killed Spain's anti-P2P law - Ars Technica

2008年、スペインの米大使館はワシントンに以下の内容を含む公電を送ったようだ。

「スペインが2008年10月までに以下の3つを実現しなければ(訳註:スペシャル301条報告書の)ウォッチリストに載せる用意がある、と新政権に伝えるつもりである。第一に、[スペイン政府は]インターネット・パイラシーが違法であり、著作権課税制度はピア・ツー・ピアファイル共有によって取得された著作物のクリエイターを補償するものではない、との声明を出すこと。第二に、スペインにおいてピア・ツー・ピアファイル共有が合法であるとの認識を広めた2006年の通達を撤回すること。第三に、スペイン政府は2009年夏までにインターネット・パイラシーを抑制するためにフランスまたは英国で提案されているものと同様の措置を執ると公表すること。」

How Wikileaks killed Spain's anti-P2P law - Ars Technica

結局、2009年夏までに米国の要望に応えることができず、2010年のスペシャル301条報告書のウォッチリスト(監視国)に載ってしまったと。このウォッチリストというのは、米国基準で知財権保護に問題ありと見なした国を名指しするという、割とヤクザなやり方で、状況が悪化または米国の要望に無視を決め込んでいると、レベルが引き上げられて、最終的には制裁に至る。

今回のシンデ法も、米国からの圧力が背景にあったのだろう。

ある議員は(スペインの日刊紙)El Paisに対し、シンデ法は「米映画産業ロビイからの圧力に応えたものだった。Wikileaksに明らかにしてるようにね。」と話した。

How Wikileaks killed Spain's anti-P2P law

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