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Ashwin Navin、BTStore・DRM・BitTorrent.comを語る

BitTorrnet社社長のAshwin Navinのインタビュー。BitTorrent社は、コンテンツ配信サービス、配信技術提供サービスを行うこと、訴訟の潜在的可能性についてどう回避していくか、DRMはどうあるべきかについて語っているよというお話。彼の主張は一貫して変わっていはいないけれど、安定していけるかどうかは未だ不透明だなぁというのが感想。

原典:InfoWorld
原題:P-to-P goes Hollywood
著者:InfoWorld Staff
日付:January 01, 2007
URL:http://www.infoworld.com/article/07/01/01/01NMmain_1.html

Info World:多くの人にとって、P2Pはファイル共有と同義になっていますが、あなたはP2Pはもっと幅を持ったアプリケーションだと語っています。BitTorrent社の抱えているそのような問題をどのようのして解決することができますか?

Ashwin Navin:人々がWeb2.0と呼ぶものの基本的なコンセプトの1つは、オーディエンスには能力と資源があるということです。成功したweb2.0企業は、オーディエンスの知性と資源を活用しています。インターネットは、双方向の媒体であり、放送業界とは異なるのです。BitTorrentはそのコンテンツが消費される限り、オーディエンスにアップロードを求めます。そのため、需要は供給をもたらすのです。面白いコンセプトだと思いませんか。そして、それは純粋なオンラインリテーラーがしっかりとつかみきれていないものでもあります。私たちは、インターネット上でコンテンツを提供している誰にでも、そのテクノロジーのレイヤーを提供しようとしています。
Web2.0とベースを同じにしているかどうかについては、どのレベルの話かによって変わってくるけれど、BitTorrentの仕組み自体は非常に効率的だし、ユーザにコンテンツを届けるサービスとしては非常に優秀であると思われる。ただし、個人的に思うのは、BitTorrentの性質上、人気のあるものが早いダウンロードを期待できる一方で、あまり人気のないファイルに関してはそうはいかない。これを商業利用するのであれば、単にその仕組みだけに頼るのではなく、ハイブリッドな運用の必要が出てくるとも思うのだけれど、その辺についても聞いてみたいなとおもう。
IW:あなた方は、ビジネスモデルのないテクノロジーだといわれていますが、それに対してはどう答えますか?

AN:私は、我々のビジネスモデルはほぼ確立していると思いますよ。我々に関する限り、我々が利益を上げる2つの方法があります。第一に、コンテンツを集め、それをオーディエンスに販売するというメディアビジネスです。第二に、顧客のWebサイトのコンテンツを、我々が配信するというコンテンツ配信ビジネスです。我々は来年はじめごろには、この両方のビジネスを開始する予定です。(2007年)2月にはVideoStoreを開始します。
たしかにBitTorrent技術の有用さは認めるところではあるけれど、かといってユーザのリソースを利用する技術が商業技術としてユーザから許容されるかどうかは、なかなか判断のつかないところではある。メディアビジネスも初めのうちは物珍しさから利用してもらえるだろうけれど、継続したモデルとして確立できるかどうかは、そのユーザを手放さないこと、新規のユーザにいかにアピールできるかというところにかかっているだろう。しかも、その目新しさから利用してくれるユーザというのは、ほとんどが既存のユーザであることを考えると、非常に難しいかもしれない。なぜなら彼らは制限のない、無料のファイルをこれまで落としてきたのである。コンテンツ配信技術提供ビジネスも、ユーザがいかにしてリソースの提供を許容しうるかにかかっており、単純に配信モデルを変えただけですむ問題ではないかと。
IW:P2Pは、訴訟の地雷が大量に仕込まれた(潜在的な危険性と常に隣り合わせの)地帯といわれています。訴訟があなたの展望をさえぎらないために、どのようにしてその地雷地帯を進みますか?

AN:我々は、Groksterに対する最高裁判所の判決から慰めを見出します。裁判ではその意図に多くの強調をおきました。ですから、正しい意図があるならば、法律であれ法廷であれ、自らの状態の正当性を立証するためになされたことを見極めるという事実を慰めにしなければならないでしょう。その初期のころから、Bram Cohenは、海賊行為のためにBitTorrentを使用することを推奨したことは決してありません。実際、BitTorrentは少しの匿名性も保証しないので、馬鹿げたことであるとさえ言いました。

IW:それでも、人々は無許諾のコンテンツにアクセスするため、BitTorrentを楽しんでいます。あなたは、それを何とかするために、torrentをきれいにするつもりですか?

AN:その通り、我々は許諾のないコンテンツへのリンクが張られないように、BitTorrent.comにはフィルターが施されています。
とはいえ、BitTorrent.comで検索をかけると多少の無許諾の著作物が見つかったりもするのだけれど、それでもクリアであるということなのだろうか。かなり意地悪なことをいっているかもしれないけれど、結局のところフィルターをかけたところで、そこには穴はあるし、それを突破されることはケースは少なくないだろう。それに対して、業界団体と同折り合いをつけていくかも、非常に重要な点である。無許諾の著作物に対するフィルターを出来る範囲でかけ、それを通過してしまった分に関しても自発的に、または要請のあったものを削除していくというやり方で、業界団体が納得してくれるのかということも懸念材料の一つとなるかもしれない。

また、そのようなtorrentをアップロードした個人を特定し、その情報を業界団体側に提供することも行うのだろうか。確かに悪質なユーザに関しては法的措置を取るという必要もあるだろうけれど、BitTorrnet.comがそこまでしてしまうことが、彼らの今後にとってプラスになるかどうかといえば、そうではないだろう。少なくとも、BitTorrentにせよ、Azureusにせよユーザを引き込むためには、違法ファイル共有ユーザであっても手放したくはないという思惑はあるだろうし、その意味ではTorrent検索サイトやTrackerサイトと間接的には切り離せない関係にあると思われる。
IW:コンテンツの共有と、フリーフォームの海賊行為の防止の間の支点は、どこにありますか?

AN:私は実は、もしコンテンツオーナーとコンテンツの権利保有者が、人々がコンテンツを利用することを望み、手に入れるやり方の目録をチェックするなら、それと戦うよりはむしろ、DRMが全く無関係であるとは思いません。オフライン、オンラインの両方でコンテンツを利用する人々は、DRMを受け入れられないでしょう。通常、コンテンツはフレキシブルに利用されますからね。

IW;それでは、DRMが無くなるときはくるのですか?

AN:時間が経つにつれてそうなるでしょうね。パブリッシャーにとって、何度も何度もTV番組をライセンスすることは、莫大な量の価値があります。今日彼らは、DRM freeかつクリアなコンテンツの配信を許可するというリスクに絶えることができません。しかし結局は、いずれにしてもそれが人々が利用したい思っているやり方である、ということを理解することになるでしょう。ですので、彼らはその上で、利益を得るほうがよいでしょう。
DRMのメリットとよりもデメリットを強調した発言ではあるけれど、かといって全否定するわけでもなく、実際に彼らのサービスにはWindows DRMは施される予定である。少なくとも最初のうちは、Macユーザ、Linuxユーザには利用できず、Windowsユーザであっても不便を強いられることになる。海賊行為によって失われている利益とは、海賊たちが買っていたであろう商品が買われなかったこと以上に、DRMの導入によって失われたユーザの信頼とプラットフォーム互換のなさによる購入機会の喪失であると思う。

以前からいわれてきたことの焼き直しのような発言ではあるものの、徐々に開始が近づくにつれて誇大な表現が大きくなっている気もする。正直、出たとこ勝負の部分もあり、かつ出だしが勝負というところもある。価格面での勝負が難しいのであれば、ユーザライクさやダウンロード速度で圧倒的に勝つ必要があるのだけれど、その準備はできているのだろうか。

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