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海賊行為は泥棒?馬鹿いっちゃいけないよ。逸失利益?そんなものは端からないんだよ。

以下の文章は、TorrentFreakの「Piracy is Theft? Ridiculous. Lost Sales? They Don’t Exist, Says Minecraft Creator」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:Piracy is Theft? Ridiculous. Lost Sales? They Don’t Exist, Says Minecraft Creator
著者:enigmax
日付:March 03, 2011
ライセンス:CC BY

毎週のように、「海賊行為は泥棒だ」という議論が、メディアに乗り、アンチパイラシー団体、著作権者の口から発せられる。彼らにとって、すべての無断コピーは逸失利益(lost sales)であり、産業を徐々に死に至らしめるものであるという。しかし、Minecraftの開発者にとって、海賊行為は好機であろうという。海賊行為は泥棒か?馬鹿いっちゃいけない。逸失利益?そんなものはなっからない。

未だベータ版のPCゲームMinecraftの統計情報をさくっと見てみると、実に順調なビジネスであることがわかる。本稿執筆時点で、Minecraftは4,880,757人のユーザが登録し、1,469,513人が購入した(30.1%)。この24時間で、36,618人が新たにMinecraftにユーザ登録している。

寄生虫にマーケットの70%を食い荒らされていると知ったら、ゲーム開発者は間違いなく不満の声を上げるだろう。寄生虫どもはゲーム産業のことも、エンターテイメントに尽力する人たちのことも考えてやしない、と。しかし、Minecraftのクリエイター マーカス『ノッチ』ぺーション(Markus "Notch" Persson)は、この状況をむしろ楽観的に見ている。

ノッチは昨日のIndependent Game Summitの最終セッションにて、海賊行為は泥棒と同じだという理論を否定した。

彼は「海賊行為は泥棒ではありません。」とサンフランシスコに集まった聴衆に語った。「車を盗めば、オリジナルは失われる。では、ゲームのコピーはどうでしょうか。世界にコピーが増えるだけのことです。」

この種の論法を見るに、ノッチは海賊たちにシンパシーを感じているのではないかと思われるかもしれないが、それもそのはず、彼は海賊党員を自認している。そう考えると、彼のスタンスも合点がいくだろう。

「『逸失利益』などそもそも存在していないのです。」と彼は自身の哲学を語り続ける。海賊行為が逸失利益だとすれば「バッド・レビューは逸失利益でしょうか?出荷が間に合わなかった場合などはどうでしょうか?」

ノッチは、GDCで5分間、海賊行為について話すことになっていたが、実際に彼が話した時間は3分間だった。それについて彼は「生きてきた中で一番怖かった」と話した。しかし、持ち時間の60%のみを使った彼の講演は、彼の価値観が詰め込まれ、しかし、聴衆にはもっと聞きたいと思わせるものでもあった。偶然かもしれないが、それこそ彼のゲーム開発者としての哲学そのものであった。

「ゲームを作り、そこに価値を加え続ける、そうすれば海賊版ユーザも翌週にはゲームを購入するかもしれません。」と彼は言う

アンチパイラシーにご熱心な方々は、Minecraftは70%も海賊版が出回っている、高い「逸失利益」率だ、と主張するだろう。しかしノッチにとって、時代遅れのビジネスモデルの観点からすればそのパーセンテージがおかしいと思えるだけで、彼自身は十二分に利益を上げていると見ているようだ。ノッチのそうした『親パイラシー』的スタンスにもかかわらず、Minecraftを取り巻く状況はよくなる一方だ。

昨年9月、Minecraftは658.429人の登録メンバーがいた。それから5ヶ月と経たずして、その数は4,222,328人にまで膨れあがった。

現在までに、1,469,513人のユーザ(30.1%)がお金を支払った。昨年9月には155,521人(23.62%)であったことを考えると、明らかによい方向に向かっている。昨年、我々が調査したところ、24時間中にMinecraftを購入したユーザは4,910人であった。昨日、同様にして調査したところ、購入者は10,381人であった。

ノッチは昨年、「海賊行為は、長期的に見れば勝利する。そうならなければならない。」と語っていた。オルタナティブはあまりにも恐ろしい。」

ノッチにとって、たくさんのお金を儲けることが怖いのであれば、今や彼は恐れおののいてるのかもしれないね。

ちなみに、Minecraftはこんなゲーム。

「Minecraft」が,ついに100万本のセールスを達成。全世界でCrafterが急増中!ブロックの積み重ねで好きな世界を築き上げよう :4Gamer.net

Minecraftはノッチがインディペンデント・ゲーム・デベロッパーとして、一人で開発を続けてきたわけで、ある種関わる人が少なかったからこその余裕というものでもあるのかな。一方で、多数の人が関わる、企業ベースのゲームにはスライドしにくい話かもしれない。

過去の話などを見ていると、ノッチ自身、海賊行為そのものを是としているわけではないようにも思える。Minecraftを違法コピーされれば、「潜在的な」利益は失われると考えてはいるみたい。ただ、その彼/彼女が海賊版のゲームで楽しい時間を過ごせば、それを友達に紹介するだろうし、その友達もおもしろそうと思えば購入してくれるかもしれない、少なくともインディペンデントのノッチにとっては、その方が利があると。

また、海賊ユーザを泥棒ではなく、潜在的な消費者と見る、というのも割とありがちな視点ではあるのだけれども、海賊ユーザを消費者に変えるための方法論として、常にアップデートを続ける、先週よりもおもしろいものにすることで、ペイさせるというのはおもしろかった。購入があとになると考えれば、逸失利益ではないのだよ、ということかな。

インディペンデントのノッチにとっては、当たるかどうかもわからないまま大規模なキャンペーンをはったり、違法コピーを阻止するためにコストを割いたりするよりなら(そもそもそれができないことの方がおおいだろうけど)、流れに任せた方が良いと考えたってことだろうか。

まぁ、企業ベースのゲーム開発だと同じようにはいかないだろうから、「そうだ!こういう方向に向かうべきだ」というのも考えもの。インディペンデントがメインストリームの一角に食い込むことはあっても、それ全体がメジャーに置き換わることはないだろうしね。ただ、こういうスタンスの人が、成功を収める時代でもある。今までのやり方が当たり前ではなくなってきたってことでもあるよね。

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