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米議会が学ぶべきこと:ICEによるドメイン押収とCOICA

以下の文章は、Electronic Frontier Foundation の「What Congress Can Learn from the Recent ICE Seizures」という記事を翻訳したものである。

原典:Electronic Frontier Foundation
原題:What Congress Can Learn from the Recent ICE Seizures
著者:Abigail Phillips
日付:Febuary 15, 2010
ライセンス:CC BY

レーヒー上院議員が提案したオンラインにおける権利侵害および偽造防止法こと「COICA」法案が帰ってきた。明朝、上院司法委員会は同法案についての公聴会を開くことになっている。

このCOICAという法案は、政府に強力な著作権執行力を与えるものとなっている。特筆すべきは、インターネットのドメインネームシステム(DNS)に介入し、非侵害的なコンテンツ、合法的な言論もろとも、そのドメインにあるウェブサイトを効果的に消し去る権限を政府に与えるということ。

法案では、著作権侵害が疑われるサイトに対処するための手段として、ドメイン名の停止を持ち込む。この法案が実際にどういうものであるかを示すものとしては、最近の米移民関税執行局(ICE)によるドメイン名の差し押さえがある。ICEによる取締りから、COICAに関する重要なポイントが見えてくる。つまり、この法案は、刑事上の著作権侵害における差し押さえメカニズムであると同時に、民事の文脈(訳注:営利目的でない)においてもそれを適用しようとするものである。

今月初め、ICEは現在進行中の「Operation in Our Sites」の一環として、10のドメイン名を差し押さえた。言うまでもなく、この取締りに対しては、我々や我々以外からも、摘発の根拠について疑問の声が上がっている。これについてICEは宣誓供述書において、押収令状を根拠としてあげている。しかし、我々の最大かつ根本的な懸念―それこそがCOICAの懸念をもたらすもの―は、この種の侵害容疑において本当に差し押さえは可能であるのかどうか、である。刑事上の著作権侵害においてのみ、米国法は侵害物ならびに侵害に用いられたツールを押収することができる。宣誓供述書は、問題のドメインが著作権犯罪に用いられたと考えられる「相当な根拠」(差し押さえの証拠としてスタンダードなもの)となりうるのだろうか?我々はそうは思えない。

刑事上の著作権侵害は、「故意に」、かつ特定の状況の文脈において行われる侵害である。しかし、最近のICEの取締りのターゲットにされたウェブサイトは、単に侵害コンテンツにリンクしていただけのようである。つまり、彼らは直接的な侵害を構成する著作権者の占有権を、彼ら自身何ら侵害していなかったのである。宣誓供述書にサインしたICE捜査官は差し押さえられた10のドメインが、彼の言うところの「リンク」ウェブサイト―「著作物の違法コピーを含む第三者のウェブサイト上のファイルへのリンク」を含むウェブサイト―であったと明確に述べている。(さらに彼は、こうしたリンクサイトは「そのサイトのおかげで、簡単にコンテンツを閲覧し、違法ストリーミングを発見することができるために人気がある」という。なるほど、検索エンジンにも同じことが言えそうだ。)

違法コピーが外部のウェブサイトにあることを明確に認めているが、そうであれば、ターゲットにされたウェブサイトが犯罪行為に荷担しているという主張と矛盾が生じる。さらに、ICE捜査官はインターネットにおけるテレビの再配信が確実に違法であるとの立場に立っている。それが現在進行中の法的論争の渦中にあるにもかかわらず。

このような刑事的救済と民事的救済の区別の不明瞭さこそ、COICAにおける著作権執行の拡大によってもたらされるものであり、イノベーションのプラットフォームたるインターネットの成長や表現の自由を損ねるものとなるだろう。

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