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MPAA:「文化の民主化には関心がない」

以下の文章は、TorrentFreakの「MPAA: "Democratizing Culture Is Not In Our Interest"」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:MPAA: "Democratizing Culture Is Not In Our Interest"
著者:Ernesto
日付:April 20, 2011
ライセンス:CC BY

MPAA副会長グレッグ・フレーザーは、ブラジルでのロビイ活動の際、著作権について、そして蔓延するインターネットパイラシーについて、興味深いコメントを残した。とりわけ、フレーザーは、MPAAが文化の民主化に関心を持っていないとブラジル国内紙に話した。結局のところ、クリエイティビティや文化についてのMPAAの定義は、一般市民のそれと比べて非常に偏狭なのだろう。

今週、MPAAは、ダメージ・コントロールのため、グレッグ・フレーザー副会長をブラジルに派遣した。

昨年、ブラジル前大統領は、The Pirate Bay設立者ピーター・スンデと仲良く記念撮影をし、著作権ロビイの言いなりにはならないと誓った。しかし、大統領は替わり、MPAAはそこに好機を見いだした。ブラジルの政治家に、もっと厳しいアンチパイラシー法が必要だと信じ込ませるため、フレーザーが送り込まれた。

多くのラテンアメリカ諸国同様、ブラジルでも海賊行為は蔓延している。最近の調査によると、都市部に住む市民の半分以上が定期的に海賊版映画を視聴しているという。MPAAはそれを変えてやろうと意気込んでいるわけだ。

フレーザーは、ブラジル国内紙Folhaのインタビューに、大手映画スタジオが海賊行為の脅威にさらされているという、耳にタコができるくらいに聞かされた古典的教科書的コメントを残している。

「クリエイティビティの価値や、それを守ることの重要性、創作者に報いる必要性を感じない人であれば、海賊行為を正当化することでしょう。しかしそうなれば、文化はひどく損なわれることになります。」とフレーザーは言う。さて、『クリエイティビティ』と『文化』という言葉を覚えておこう、またあとで出てくるからね。

それから、インタビュアーは、ブラジルの44%の世帯が下水設備すら整っていない中で、それでも著作権は重要なのか、と質問した。あまりフェアな質問ではないが、フレーザーは非常に明確に、たとえ飢えていようとも、米国企業からエンターテイメントを『盗む』ことは、不道徳なことであると話した。

「政府や社会が、生存のための基盤の整備に取り組まなければならないのは当然のことです。しかし、だからといって他のものを無視して良いわけではないのです。企業は、互いにリスペクトし合い、盗みを働かない人をリスペクトするので、共存しなければなりません。たとえ食べ物を巡っての争いがあったとしても、盗むことは不道徳なことです。」と彼は言う。

ここから面白くなってくる。次に、著作権へのより柔軟なアプローチ、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに質問が及ぶと、フレーザーは実に率直に回答した。クリエイティブ・コモンズはブラジルで非常にポピュラーで、インタビュアーはMPAAがこうしたアプローチをどのように見ているかを聞き出そうとした。

「彼ら(クリエイティブ・コモンズの支持者たち)は、必ずしも私たち(MPAA)の主張に賛同するわけではありません。」と彼は答えた。「あなたは、文化の民主化についてお話ししているのでしょうが、私たちの利害とは関係がありません。全く興味はありません。」

さして驚くべき回答ではないのかもしれないが、この質問に先立つ彼の言い分と照らし合わせてみると、MPAAのクリエイティビティ観、文化観がどれほど主観的なものであるかがわかる。MPAAによると、海賊行為は文化を破壊しているという。しかし同時に、MPAAは彼らの作品の断片すら、他者が使用することを禁じている。

MPAAは、彼らのスタジオが作った作品に適用されるクリエイティビティや文化だけに関心があるということなのだろう。言うまでもないが、それは必ずしも、社会に最大利益をもたらすものではない。MPAAは単純に彼らの企業利益を保護しているだけである。

一般市民にとって、文化とクリエイティビティは、制限の緩い著作権法の下で、より豊かなものとなるのだろう。もちろん、ハリウッド超大作の海賊版を合法化しろということではない。しかし、映画スタジオを喜ばせるために作られる法律は、同時に、数万の他のアーティスト、一般市民のクリエイティビティの足枷となる。

MPAAその他にとって、著作権は、正しさとも、クリエイティビティ、文化ともほとんど無関係である。むしろ、作品をやり取りしたり、貸したり、使わせたりするときに、お金を得るための制限的なツールに過ぎない。

実際、MPAAは文化の民主化には関心を持ってはいない。しかし、利益とコントロールを最大化させることには興味津々だ。

個人的には、著作権ってもの自体、制限的なツールだけど、「だからこそ」大方はうまくやってこれたと思っているので、MPAAのスタンスはそんなにおかしいとは思わないんだけれども。

もちろん、元記事もそんなことは百も承知で、文化や創作全体を代表している風でいて、結局は、自分たちの基盤たる大衆向けの娯楽という、文化の一側面しか代表していない、ということを揶揄しているんだろうなと。

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