スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

BitTorrent訴訟:「IPアドレスは人ではない」としてISP加入者の情報の開示をさせず

以下の文章は、TorrentFreakの「IP-Address Is Not a Person, BitTorrent Case Judge Says」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:IP-Address Is Not a Person, BitTorrent Case Judge Says
著者:Ernesto
日付:May 03, 2011
ライセンス:CC BY

米国での大規模BitTorrent訴訟において、画期的な判決が下された。この判決は、昨年10万人超のインターネットユーザをターゲットにした「支払え、さもなくば」戦略に終わりをもたらすかもしれない。地裁判事H. ベーカーは、IPアドレスは個人とイコールではないとして、著作権者に当該ISPの召還を認めなかった。

昨年、たくさんの著作権者たちが、米国だけで10万人を超えるファイル共有ユーザを訴えた。これらの訴訟の目的は、著作権侵害を疑われた個人の個人情報を得るためのもので、この情報は数百~数千ドルでの和解を交渉するために用いられる。

弁護士や市民、消費者団体は、こうしたやり方を強要だと批判したが、それでも新たな訴訟が毎月のように起こされている。しかし今週、地裁判事H. ベーカーは興味深い判決を下した。もし、これが他の裁判官にも採用されることになれば、同様の大規模訴訟の大きな障害になるかもしれない。

ベーカー判事は、VPR Internationale v. Does 1-1017の裁判にて、このアダルトビデオ会社が、IPアドレスと紐付いた加入者の個人情報を得るためのISPの召還を認めなかった。その理由は?IPアドレスは人ではない、特に、『アダルトエンターテイメント』の訴訟では、『公正な』法的プロセスを妨害しうるためだとされた。

とりわけ、ベーカー判事は、最近の児童ポルノ事件について言及した。これは米当局が誤って摘発してしまったケースで、実際の犯人がWifiのタダ乗りをしていたために起こったもの。判事はこの例を挙げ、VPRの裁判における被告の中にも、容疑とは無関係の個人がいる可能性があると言う。

「著作権侵害者は、加入者本人であるかもしれないし、加入者の家族かもしれない、もしくは、PCをたまたま使った訪問者かもしれないし、隣人かもしれない、さらにはあるとき自宅前の通りにいた誰かかもしれない。」と判事は述べている。

上記のロジックは、現在進行中のすべてのBitTorrent裁判に当てはまるが、特に、その容疑が露骨なアダルト作品の共有であるときには、デリケートな問題となる。

「ジョージ・ワシントン法学校のオリン・カーは、有罪であるか無罪であるかにかかわらず、容疑者のように見える、という。本件のディスカバリが、なんの間違いも犯してはいない人々からも、即時和解をもぎ取るために用いられてもよいものだろうか?」とベーカーは述べる。

さらにベーカー判事は、「原告VPRが本件を立証するに足る証拠を有しているのか否かを問うために、公にさらすことによる当惑はあまりに大きく、法制度も威圧的かつ費用がかかり過ぎる。」という。

彼は最後に、被告に関する明確な証拠がないのであれば、法廷は加入者の個人情報について「法的尋問」を行うことを認めない、と結んだ。

この判決は、大規模なBitTorrent訴訟の権利者にとって後退を意味しうるものではあるが、今後、他の裁判でも裁判官が同様の判断を下すかどうかは不明だ。しかし、もしそのような判断を下すことになれば、米国でのこの種の訴訟は終わりを告げることになるのだろう。

同様の訴訟において、複数の被告人の弁護を行ってきたテキサス州の弁護士ロバート・キャッシュマンは、この判決が潜在的なゲーム・チェンジャーであることに同意する。

「私たちは、今後のすべてのジョン・ドゥ(氏名不詳)訴訟の終焉を目にしているのかもしれない。」と彼はこの件についてコメントした

Trackback

Trackback URL
http://peer2peer.blog79.fc2.com/tb.php/1796-603f7bf6

Comment

Comment Form
公開設定

プロフィール
heatwave Author
:heatwave

RSS Jamendo twitter tumblr Creative Commons Attribution 2.1 Japan
ブログ内検索
記事リスト
最新の記事
全記事一覧
他所で書いてるブログ

P2Pとかその辺のお話@はてな

アーカイブ

カテゴリー
最近のコメント
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。