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SOPAがFlickr、ビデオ共有サイト、マーケットプレイスにもたらす影響は?

以下の文章は、Electronic Frontier Foundation の「What's On the Blacklist? Three Sites That SOPA Could Put at Risk」という記事を翻訳したものである。

原典:Electronic Frontier Foundation
原題:What's On the Blacklist? Three Sites That SOPA Could Put at Risk
著者:Perker Higgins
日付:November 15, 2010
ライセンス:CC BY

破壊的な知財法案「Stop Online Piracy Act」(SOPA)の支持者たちは、同法案が「最悪中の最悪」、つまり米国の知財権を盗むことで利益を得る「ならず者」サイトだけをターゲットにしていると主張する。しかし、同法案における広範な定義と曖昧な言い回しは、裁判による精査を必要としない、危険なツールを知財権者に与える。SOPAによって、あなたがよく知る、そして利用するたくさんの合法的なサイトが、新たな法的脅威にさらされることになる可能性は高い。

先日解説したように、SOPA第103節は、個人や企業が決済サービスや広告ネットワークに通知を出すだけで、国内外のウェブサイトへの決済を停止できる「マーケット・ベース・システム」をもたらすと説明した。多くの場合、これらのサイトは、日々の運営をこうした決済や広告ネットワークからの収益に頼っている。

もしこの法案が成立してしまったら、今ある人気サイトがどのような影響を受けるのかについて、ここに記そう。また、知財権者が標準的なサイトに送るであろう通知のサンプルも掲載する。

始めに、以下のウェブサイトが実際に法的脅威にさらされる、または、さらされるべきだと考えているわけではないことを明らかにしておきたい。(以下の想定は)SOPAの成立を阻止するべき理由を明らかにするものである。

Esty

Estyは手作りグッズのオンライン・マーケットプレイスである。このサイトでは、ユーザがストアを立ち上げ、お手製のグッズを陳列することができる。現在、手作りグッズを扱う80,000超の「ショップ」があり、そのすべてを目視で監視するにはあまりに多い。さらに、ここで扱われるグッズはあまりに幅広く、フィルタリングするのも技術的に難しい。

つまり、Estyは積極的に米国の著作権または商標権侵害が認められるかもしれないグッズの陳列を防げないことを意味している。これは問題だ。SOPAにおいては、サイトの一部であっても「その活動により知的財産権を害される」者は、Estyの決済サービスに通知を出し、Estyへの決済を5日以内に停止するよう要請できるのである。

つまり、たった1つのショップでも商標権侵害があれば、サイト全体の決済が停止してしまう。個別の侵害を問題とするDMCA通知とは異なり、決済サービスの停止はアカウント全体をターゲットにする。たとえEstyが抗議しても、同法案の自警団規定(サイトの一部であっても、侵害を可能にしていると見なせる「合理的な」確信があれば、サイトへのサービスを停止しても免責される)は、決済サービスに停止を決断させる強いインセンティブを与える。

Flickr

Flickrは、「世界最高の写真管理・共有アプリケーション」と自称しているように、数百万のユーザから投稿された数億の画像イメージをホストしている。同サービスは、写真をネットに上げたいというユーザのみならず、写真をライセンスしたり、使うために探す人々にも有益である。

Esty同様、Flickrも著作権問題に真剣に取り組んでおり、有効なクレームに基づく侵害写真の削除や、侵害を繰り返すユーザに対するポリシーなど、DMCAセーフハーバーの要件を満たしている。しかし、Flickrはユーザ生成コンテンツの著作権侵害を事前に監視しているわけではない。SOPAの言い回しは実に曖昧で、「侵害を構成する行為の実行に当該のサイトが用いられる可能性が高いことの確認を避けるために意図的な措置をとる」のであれば、個人又は法人の権利者は監視の不足を主張することができる。Flickrは広告、プレミアムアカウントから収入を得ているが、いずれの収入源もたった1つの申立によって、わずか数日で停止に追い込まれるかもしれない。そして、それを回復させるには、時間かかり、複雑なプロセスになるだろう。

Vimeo

Vimeoは、映画製作者とビデオクリエイターのオリジナル・コンテンツに重点をおいたビデオホスティングサイトである。ウェブ上で最も人気のビデオサイトというわけではないが、他サイトに模倣されるような機能をいち早く導入したり、活発なコミュニティを持っている。

しかし、クリエイティブかつ盛んなコミュニティを抱えていることで、フェアユース絡みのクレームを受けることもあり得る。そのカテゴリにはVimeoが広めた「リップ・ダブ」(既存楽曲の口パクパフォーマンス, Wikipedia:en)のビデオが含まれる。2年前、Vimeoはこのリップ・ダブを理由にキャピタルレコードから訴えられている。キャピタルレコードはこの訴訟において、Vimeoが「積極的に著作権侵害を助長、誘引した」と主張した。SOPAの下は、このような言いがかりだけで決済サービスの停止に追い込むことができるようになる。

一部の権利者たちは、すべてのユーザ生成コンテンツサイトに対し、YouTubeのContent IDのようなコンテンツ識別システムの実装を求めている。しかし、この種のシステムはサイトに問題を引き起こし、開発、導入には多額のコストが必要となる。

しかし、我々は更に厄介な問題を抱えることになる。SOPAは、現在我々が好んで利用しているサイトに害をもたらすが、そうしたサイトの多くは、少なくとも反論のために弁護士を雇う余裕はある。しかし、今日の小規模なサイトはどうなるだろうか。明日のイノベーターたちはどうなるだろうか。SOPAの下では、彼らは決して成功することはできないのではないだろうか。その結果、インターネットから楽しさが奪われてしまうのではないか。大手メディアがネットの著作権侵害に敗北したからといって、インターネットのイノベーションや表現を道連れにさせてはならない。今すぐ行動を!

決済サービスへの通知は以下のような文面になるだろう。

PayPal SOPA代理人様

Stop Online Piracy Actに基づき、ただちにwww.MySpaceBook.com〈http://www.MySpaceBook.com/>に関連した支払処理の停止を求めます。

MySpacebook.com〈http://MySpacebook.com>は、第102節で定められているように、米国に向けられたサイトであり、MySpacebook.com〈http://MySpacebook.com>の一部が、米国のユーザに向けたサービス提供を目的としている証拠もあります。第103節(a)(1)で定められているように、以下の理由からMySpaceBook.com〈http://MySpaceBook.com>は米国財産の窃盗を主としたサイトであります。

  1. 同サイトにて著作権侵害活動が行われていることを知りつつ、権利者による侵害の確認を困難にする著作権ポリシーを採用、維持することにより、侵害の確認を避けるための故意の措置を取っている、
  2. 侵害を防ぐためのフィルタリング技術の導入を怠っている、
  3. サイトの一部(www.MySpaceBook.com/bigmedia <http://www.MySpacebook.com/bigmedia>)にて、、Big Mediaの商標「Big Media」を侵害している。

さらにMySpaceBook.com〈http://MySpaceBook.com>は、一人以上の人物が運営者と結託し、侵害を助長するために同サイトを用い、マーケティングしていることからも、米国財産の窃盗を主としたサイトであります。たとえば、ユーザ名ナナシ・サンは自身のMySpaceBookの「ウォール」にFree Justin Bieberキャンペーンのリンクを投稿し、他のユーザにこのリンクのクリックおよび共有を促しています。

これらの活動の結果、Big Mediaは即座に回復し得ない損害を被っております。

以下は、PayPalがMySpaceBookへの決済処理を行なっていることを示しております。http://www.MySpaceBook.com/press/releases.php?p=144261

Big Media, Incへのご連絡はこちらまでお願いいたします。flunky_1@big.media <mailto:flunky_1@big.media>

上記の活動につきましては、Big Mediaまたは法によって認可されていないという善意の確信(good faith belief)を持っております。虚偽の申立については偽証罪に問われることを認識した上で、上記の情報が正確であり、私がBig Media, Incの代理にであることを保証いたします。

よしなに。

Big Media Flunky #1

Flickrは確認できなかったが、VimeoEstyはSOPA、PROTECT-IP法案に反対を表明し、ユーザに行動を促しているようだ。

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