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BitTorrentと海賊版とインディ映画製作者

以下の文章は、TorrentFreakの「Filmmaker: BitTorrent Pirates Help Us Get More Exposure」という記事を翻訳したものである。昨年12月の記事。

原典:TorrentFreak
原題:Filmmaker: BitTorrent Pirates Help Us Get More Exposure
著者:Ernesto
日付:December 14, 2011
ライセンス:CC BY

数日前、インディペンデント映画「The Inner Room」がBitTorrentに登場した。こうした出来事を脅威だと捉える映画製作者がいる一方で、同映画のプロデューサー マーク・ディスラーには全く正反対の出来事として捉えられた。数カ月間、彼は海賊たちが映画をピックアップするのを待っていた。そしてついに、彼の映画が新たな露出を得たのである。そして彼の映画は初めてIMDbムービー・メーターのトップ250入りを果たした。

MPAAなどの映画産業のロビイストは、海賊行為が大手スタジオだけではなく、小規模なインディペンデント・プロダクションをも傷つけていると主張する。

しかし、インディペンデント映画製作者 マーク・ディスラーは、そんなに白黒はっきりしたものではないという。先週、彼の映画「The Inner Room」がネット上に流出し、例のごとくたくさんの人たちがその映画をBitTorrentで共有し始めた。

1日と経たずして、5,000人のユーザが対価を支払うことなくコピーを手にした。一部の映画製作者にとってこれは最悪のシナリオである。しかし、ディスラーは彼らとは全く異なる見解を持っている。彼はBitTorrentでのダウンロードが、彼の血と汗と涙の結晶である映画を露出するための良い方法であると考えていた。

「5,000ダウンロードと言わず、500,000ダウンロードの方がありがたいかもしれません。もちろん、ディストリビューターは違うふうに考えているかもしれませんが。小規模な映画にとっての最悪の事態は、どの映画にも当てはまることでしょうが、全く無視されてしまうことです。500,000人に映画をダウンロードされようと、忌み嫌われようと、全く見られもしない、話題にものぼらないよりは良いと思うのです。」とディスラーはTorrentFreakに話した。

「もちろん、誰しもに忌み嫌われることはないでしょうから、何人かは気に入ってくれるでしょう。そしてたくさんの人にその映画を楽しんでほしいと思ってくれるかもしれません。さらに重要なのは、それについて話してもらうことです。そのバズはうまく行けば映画のセールスに変換されるかもしれません。また、特典のためにDVDを手にしてくれるかもしれないし、もっとダイレクトに、自分が本当に楽しんだ映画の製作者をサポートしようと思うかもしれない。」

ディスラーは、大半のインディペンデント映画はハリウッド大手の映画制作会社とは違って、雀の涙ほどの広告予算しかないのだと説明する。こうした映画にとって、BitTorrent『パイラシー』はプロモーションとして機能する。ディスラーは2年前、彼の友人の映画がパイラシーのお陰で爆発的に人気に火がついたのを見て、BitTorrentの力に思い知ったという。

「あなたが小規模な映画製作者で、広告費が全くなかったとしましょう。BitTorrentはあなたの映画を世に知らしめ、そうして人々の会話に乗る、何れにしても全てが広告になるのです。映画『Ink』の製作者ジャミン・ウィナンズ/ジャミン・カイオワのようになりたいのか、というのは興味深い質問です。この件に関しては、彼らと非常に近い考えを持っているのでしょう。」と彼は話した。

「The Inner Room」の公開に際して、自分たちでこの映画の海賊版を流してしまおうか、と話し合われたという。しかし、最終的にはプロに任せることにした。

「この映画がDVDでリリースされる2ヶ月くらい前に、この映画に関わった何人かから、この映画をBitTorrentに『リーク』すべきかどうか、という話を持ちかけられました。私も最初はそれはいいと思ったのですが、やり方がよくわからない。特に、こういうのはうまくやらなければなりません。となると、誰かを雇わないといけない。どうしようもない状態ですよね。」

「結局、私たちはいつかBitTorrentに上がるだろうと考えました。だから、私たち自身でアップロードする必要はない、と。それから2ヶ月が経ちました。ついに、ようやく、BitTorrentに現れたのです。今はこの映画が広まり、視聴され、楽しまれ、話題になることを祈るのみです。」ディスラーは言う。

これまでのところ、「The Inner Room」は「上々の」BitTorrent効果を引き出したようで、期待していたバズが生まれている。この映画が海賊の手にかかってからわずか数日のうちに、IMDbムービーメーターは大幅にランクアップし、現在250位につけている。映画「Ink」には遠く及ばない露出ではあるが、製作者らはBitTorrentパイラシーによって生み出されたパブリシティに満足しているようだ。

Update:マーク・ディスラーより、以下の声明を追加するよう要請があった。

初めに、私たちのウェブサイトに高品質ダウンロード版を追加することにしました。この映画のHDでのダウンロードはここが初となります。HDダウンロードで9.99ドル、SDダウンロードで7.99ドルです。リージョン制限は無いので、世界中どこからでもダウンロードできます。さらに、私たちをサポートしたいという方のためにドネーション・ボタンを設置しました。

また、私は以下の点について、明確にしておかなければならないと思いました。

  1. 私は北米での映画のデジタル・ライツを所有していません。ただし、私のウェブサイトでのダウンロード販売は除外されています。
  2. 私は「パイラシー」を容認しているわけではありません。単に、私たちのような極僅かな予算しか持たない映画に、BitTorrentは露出をもたらすものだと提案しているだけです。たとえ1万人がダウンロードしたとしても、9,900人かそれ以上は、それがなければ知らなかった人たちでしょう。そうなると、私たちは100人くらいの潜在的な「セールス/レンタル」を失ったことになるのでしょうか?そうは言っても、あくまでも潜在的なセールスです。実際のセールスがいくらだったかなど誰にわかりましょう。いいとこ、5本/回くらいではないでしょうか。それよりも、1万人に露出したことのほうがはるかに貴重ではないかと思うのです。それとも、私が間違っているのでしょうか?
  3. この映画をBitTorrentでダウンロードして、時間を損したと感じる人もいるかも知れませんが、この映画にお金を払わず済んでいるのですからハッピーでいられるのです。一方で、この映画を楽しんでくれた方は、寄付をしたり、私たちのウェブサイトからダウンロードしてくれたり、DVDを買ったり、単純に映画のことを誰かに話してくれるかもしれません。

支援をありがとう。プロデューサー マーク・ディスラー

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