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LimeWire、RIAAを逆提訴

原典:Slyck
原題: LimeWire Counter Sues the RIAA
日時:September 25, 2006
著者:Thomas Mennecke
URL: http://www.slyck.com/news.php?story=1299

LimeWireエンターテインメント産業は、P2P企業の解体にほぼ成功したと いえよう。かつての無料P2Pネットワークは、エンターテインメント産業に受け入れられるようなビジョンへと次第に変貌していった。この戦術は、米国にお ける企業系P2Pや孤立化した技術的進歩に対して成功はしたものの、その代わりファイル共有の進展は、アンダーグラウンドで、海外で、そのモーフィングは 続いた。

海外での進展は、eMule、Ares、さまざまなBTクライアントやトラッカーなどで続いている。オープンソースもまた、米国におけるP2Pクライアン トの破綻を妨げた。そして、巧妙な、ひそかな針を持つGnutellaクライアントはLimeWireと名づけられた。

多くの米国P2Pクライアントやネットワークプロバイダーのように、LimeWireもエンターテインメント産業によって、和解するか、廃業するかの選択を迫られた*1。 多くの商業的P2P開発者には、ほぼ選択の余地がなかった。強大な訴訟能力を持つエンターテインメント産業との法廷闘争に克服しがたい不可能性を感じ、そ れぞれ徐々に降伏していった。BearShareは3000万ドル、Groksterは5000万ドル、MetaMachineは3000万ドル、 SharmanNetworksは1億ドル、そしてiMeshはバーゲン価格の410万ドルの支払いを受け入れた*2

例外は極わずかだった。BitTorrent社はエンターテインメント産業から身を守るための不思議な傘の下、運営を続けている。それは、StreamCastが裁判でなんとか生き残っている間は、であるが*3。 P2Pにおける重鎮となったLimeWire(Gnutellaネットワークにおける大多数のシェアを持つ)は、ファイル共有業界の中で圧倒的な存在を維 持した、ただ唯一のオープンな商業的デベロッパーである。これはかなりの妙技であった。StreamCastのMorpheusはP2Pの王冠を頂いた が、それもFastTrackや最近の法的大敗*4により、そのシェアの大半を失った。その他のScourExchange、 AudioGalaxy、 BearShare、eDonkeyといったP2Pクライアントやネットワークは浮かんでは消えていった。長引く法廷闘争に支払われるコストに耐え切れず、LimeWireの同業者たちは歴史に名を残すのみとなった。

LimeWireは、さまざまな理由からそれらと類似した運命を避けることが出来た。おそらくその生き残りに最も重要なことは、そのオープンソース性に あっただろう。オープンソース運動を起こすことによって、LimeWireはそのソースコードを望む人全てと共有し、その生き残りを確実にした。オープン ソースコミュニティは、大いにこのプロジェクトに貢献した。そのコミュニティ内で、プログラマーやコンセプチュアルイノベーターといったさまざまな価値あ る人的財産によってそれは進展した。

これらの財産は、ファイル共有ネットワーク(たとえばBT、Ares、Gnutella、eDonkey2000)の生き残りに役立った。

オープンソースがP2Pネットワークの生き残りに有益である一方で、それは商業的なP2Pデベロッパーの生存を保証するものではなかった、そして それは、LimeGroupの傘下にない場合は、である。LimeGroupは、Tower Research Capital, Lime Brokerage, LimeWire, and Lime Capitalといったビジネスを展開している。LimeGroupは、NYとボストンにオフィスを持つ裕福な会社であり、音楽業界からの突き上げを恐れ る様子などないように見える。

Lime WireのMark GortonとGreg Bildsonは今日、報復訴訟を起こし、音楽業界に対して、「独占禁止法違反、消費者詐欺、そしてその他の不正行為を被った」主張している。RIAAは、2005年9月13日の"cease and desist"の通知に対して対応が見られないとして、LimeWireに対して訴えを起こしている。

「RIAAの目的は単純だ。自分たちがコントロールできないオンライン音楽配信サービスを根絶やしにすること、独占的、競争抑止的な関係を持つという彼ら との取引を強制すること、最終的には、デジタルミュージックの配布と価格をコントロールすることだ。それの全てが消費者を損なうことであっても。」

LimeWireの反訴の多くは、大多数の音楽産業の申し立ての認識を認めないか、要求するものではなかった。LimeWireは、音楽業界との交渉が非 常に困難であることに不満を漏らしている。音楽業界の多くは非協力的な立場を取っている。もし、LimeWireが(音楽産業に対して交渉に)応じること を望むのであれば、iMeshと同様の標準に従わなければならないだろう。それに対するLimeWireの見解は、競合的ではなかったし、今現在もそうで はない。

実際、LimeWireの反訴はiMeshに対して敵対的なものである。それは、iMeshがRIAAとの異常なまでに緊密な関係があったことを指摘して いるためである。「iMeshは表向きはRIAA、反訴被告にコントロールされているわけではないが、LimeWireとその他のP2P企業による iMeshとの関係は、これが本当ではないことを証明する。[パラグラフ40]」

「・・・iMesh、RIAAの目的は、これらP2P企業に対して高額な裁判の脅威のもと、本質的には何もないものに対して財産を売り払い、RIAAの出 す"get out of jail card"の約束を認めさせることにある。言い換えると、P2P企業は自らのユーザベース(一般的にそれは最大の財産である)をiMeshに譲らなければならない。そして、彼らはiMeshプラットホームへの転換を強制する。それはiMeshに、そしてもちろん、大手レーベルに多大な利益をもたらすだろう。」

400万人を超えるLimeWireのユーザベースでは、ユーザのほんのわずかな転換ですら、相当な利益を生む。ほとんどの人が、引き続く法的手続きの、 そして(陪審裁判を要求している)原告の申し立てのトーンの深刻さに疑いを持ってはいないけれど、LimeWireはまだなんとか多少のユーモアを挟んでいる。

RIAAの訴状、パラグラフ41から:

「一旦インストールされると、LimeWireはユーザにとって、起動し走らせるのが容易となる。実際、LimeWireを起動しているユーザ数を増加さ せるため-それによってネットワーク上のダウンロード可能な原告の楽曲の数の増加させるため-、被告はユーザが特に何もしなければ、PCの起動とともに自 動的に起動するよう設計された。」

LimeWireはどれに返答するだろうか?

「被告は訴状のパラグラフ41の最初のセンテンスの主張を認めます。被告はパラグラフ41の残りの主張は認めないが、LimeWireソフトウェアアプリ ケーションは、ユーザが何もしない限りは、Windowsバージョンのみにおいて、ユーザのPCが起動時に自動的に起動することは認めます。」

*1Grokster判決を受けて、RIAA がP2P企業各社に宛てた"cease and desist letter"(法的措置の通知書)かと。「停戦せよ、然らざれば攻撃す」見たいな感じ。Grokster判決とは、P2P ファイル交換ソフトのユーザーが犯した著作権 侵害の責任を問うことは可能だとする判決。ユーザによる著作権 侵害の状況を知りつつ、侵害的使用を奨励したり、侵害を減らすための対策を講じなかったことは、P2P 企業としての責任を全うしていないとしたもの。侵害的使用と非侵害的使用の程度が問題だとした。

*2Kazaaも和解している。

*3このニュースの数日後、StreamCastに対する判決が下る。 控訴予定なので、結審はしない模様。

*4上のニュースのことではなく、1年前のGrokster判決

Lime側が RIAA に対する不信感を、iMeshと音楽業界の胡散臭い繋がりから攻めているご様子。言わんとしていることは非常に理解できるのだけれど、だからといって、自 分たちの正当性を認めさせるってのは、普通に考えると難しいような気もする。とはいえ、それがまかり通るのが米国の裁判なわけで。今後に期待。

ここにはかかれてはいないけれど、Limeが生き残れてるってのは、オープンソースってこと以外にも、比較的後発なこと、Gnutella P2P プロトコルを使用していること(Gnutella系のソフトはLimeだけではないこと、Gnutella系は中央サーバを持たないPure P2P であること)なんかもあるのかもしれない。ただ、同じGnutella系でも、Closed sourceのBearShareがダメになっちゃったってのを踏まえて、オープンソースの強み、ってのを強調したのかなと。中央サーバを持たないこと も、「ソフトは配布しているけど、ユーザが勝手に違法な共有をしてるんだから止めようがないよ」といういい訳が立ちやすい。BTの場合はトラッカーのせい にしたりも出来たし。(ちなみにけっこう派手に運営していたトラッカーさんたちは、2年ほど前に摘発されております。それによって、トラッカーは激減、イ ンデックスサイトも地下にもぐったり登録制が進んだりしてるみたいです。)

それもGrokster判決によって、否定されてしまったってのが昨今の P2Pファイル共有業界の有様だったりする・・・。記憶に新しいWinMXを運営していたFrontcode社の夜逃げに近い閉鎖騒動もこれが原因。

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