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FairPlayDRMをサードパーティにライセンスか:ただしMade for iPod製品のみ

iPod/iTunes一体戦略によってユーザの囲い込みを行ってきたAppleが、それに対する批判に耐えかねて、サードパーティにも独自のFairPlay DRMをライセンスし始めるかもしれないよ、というお話。といっても、まだ噂の類のだけれど。ただ、本当だとしてもMade for iPodライセンシーだけが対象となることから、DRMによる市場の支配を手放す気はなさそうだ。まぁ、お茶を濁して様子を見るといったところなのかもしれない。

原典:tech.co.uk
原題:Apple to open up Fairplay DRM - But only to Made for iPod licencees
著者:Rob Mead
日付:15 1 2007
URL:http://www.tech.co.uk/home-entertainment/hi-fi-and-audio/hi-fi-amps-and-receivers/news/apple-to-open-up-fairplay-drm

AppleはiTMSから購入される保護された音楽、映画コンテンツを開放する予定であることをTech.co.ukは掴んだ。

iPodメーカー(Apple)は、おそらく今週はじめ、2つの発表を予定している。1つは保護されたAACコンテンツのUSBを介したストリーミングを可能にすること、もう1つはMade For iPodライセンシーにFairPlayDRMをライセンスすることのようだ。このニュースは、たまたまMade For iPodライセンシーに関わって、長期間コンタクトを取ってきた信頼できる情報筋からのものである。

これによって、デジタル接続を利用したHi-FisのようなサードパーティデバイスでもiTMSから購入された楽曲を再生できることになる。また、iPod Dockのようなデバイスが、楽曲と共に保護されている詳細な情報を表示することが可能となるかもしれない - たとえば、アートワークや他の楽曲の情報といったものである。

予想されている発表は、ここ数ヶ月にわたって多くの批判を浴びてきたFairPlay DRMへの非難を回避するための、Apple側の対処をあらわしている可能性もある。また、Microsoft Zuneが影響力を強めつつあることからも、Made For iPodメーカーとしてのポジションを守るための手段であるのかもしれない。

先週、CESにおいてNetgearはEVA8000 Digital Entertainer HDを発表し、FairPlayストリーミングをサポートした最初の企業となった。Appleも、自らの音楽、映画、写真ストリーマーであるApple TVをMacworldで発表した。
とりあえず、批判を回避するために、AppleはFairPlay DRMを開放することに決めた模様。といっても、限定がついて、Made For Appleライセンシーにのみ、ライセンスを与えるというもの。

「Made for iPod」とは、iPod専用のアクセサリなどをAppleが公認するプログラムで提供されるライセンス。

Made for iPodについての参考リンク
Apple 公式サイト
アップル、iPodアクセサリメーカーへの「課税」を模索
アップル、iPodアクセサリメーカーへの「課税」を強化へ
Macworld 2005 - 「Made for iPod」プログラムで活気づくアクセサリーベンダー

ということで、サードパーティも利用可能になったといっても、iPod専用アクセサリに限った話のなので、このことが即、サードパーティのプレーヤーでiTMSで購入されたAACファイルが利用可能になるというわけではなさそう。とはいえ、このことが示すのは、Appleもこの問題に関しては分が悪いということを認めているということかもしれない。この風向きの悪さは、いずれは他のDRMベンダーとの協調に繋がるのかもしれない。要は、DRMの交換が可能になるかも、ということ。

ただ、それで解決されるのはDRMによる囲い込みがなくなることと、ユーザがプレーヤー依存DRMからの開放されるにとどまり、依然としてフェアユースの制限は残ることになるだろう。

それでも、ユーザができることはある。それはサービスを選択するということだ。最近の動きでは、DRMを利用しないMP3での音楽配信サービスが増えてくる気配が感じられる。というのも、Appleのデバイス/ストア一体戦略によって、他の配信業者がiPodユーザ向けの音楽配信ができないということが背景にはある。

どういうことかというと、iPodが再生可能なのはAACというApple独自の、そして排他的なDRMと、汎用のMP3しかない。Napsterなどで配信されているWindowsDRM形式のファイルは利用できない。つまり、iPodユーザが利用できる音楽配信サービスはiTMSだけということになる。そうなれば、シェア75%とも言われるiPodユーザはAppleによって囲い込まれることになる。残りの25%を他の配信業者同士が奪い合うという形になる。さらに状況を悪くすることには、MicrosoftのZuneも同社がこれまで提供してきたMicrosoft DRMではなく、独自のDRMのみを再生可能にし、それに対応した音楽配信サービスを提供することで、Apple同様にユーザの囲い込みをはかっている。そうなれば、奪い合ってきた25%も削られることになりかねない。さらに、このような囲い込みに成功し、ユーザにたっぷりと自社独自のDRM保護された楽曲を購入してもらうことで、次に購入される音楽プレーヤーも必然的に強制することが可能となる。

と、このような状況で、iPodでもZuneでも再生できないDRMを利用した音楽配信をしたところで、利益が上がる見込みはそれほどない。となれば、iPodでもZuneでもその他全ての携帯音楽プレーヤーで再生可能なMP3形式での配信以外に道はないということになる。

おそらくAppleはそれを望んでいないだろう。もしかしたら、MP3配信サービスがクリティカルマスに達する前に、潰しにかかるかもしれない。そのときが、FairPlayの本当の開放の瞬間なのかもしれない。でも、それを成功させるかどうかはユーザ次第でもあるのだ。ユーザがMP3配信サービスを選び続けること、それがユーザのフェアユースを可能にし、業界団体からの過度のコントロールを避けるための方法でもあるのだから。

参考リンク
DRMを止め、MP3で配信すべき7つの理由
EMI、DRMの継続を再検討
iPod-iTunes連携による音楽配信市場の独占を考える
AmazonMusicStore、DRM freeで開始の噂
Virginmega、3月よりMP3フォーマットでの音楽配信を開始

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Apple、「FairPlay」のライセンス提供を計画中?というウワサ。
アップル、「FairPlay」のライセンス提供を計画中?--英報道(CNET Japan Staff Blog 2007.1.19)元ネタはここ。tech.co.ukApple to open up Fairplay DRM↑の訳をお世話になっているこちらでもエントリー。P2Pとかその辺のお話 FairPlayDRMをサードパーティにライセンスか...
2007.01.20 12:02 | ふっかつ!れしのお探しモノげっき
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http://peer2peer.blog79.fc2.com/tb.php/211-3a491e9f

Comment

れし | URL | 2007.01.20 12:08 | Edit
こんにちはー。いつも翻訳のエントリー助かります^^
うちでもリンク追加しておきました。
ありがとうございますー。

それにしても、日本ではまだそこまでAppleに対する囲い込みに対する風向きがキビシくなさそうだけど、でも、
最近では米Yahooも確かDRMフリーでいくつか配信してますし、ここに来て、流れが変わって来ているのかな、という感じはありますね。

しかし、仮にDRM交換が可能になったとしても、この日本ではまだ少し対応が先になるんじゃあないかと。
やはりあの権利なヒトたちがいますからねぇ(苦笑
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