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ファイル共有ユーザへの法的措置がもたらす一般ユーザへのネガティブな影響

Midemという世界的な音楽の見本市でのカンファレンスでの一幕。メジャーレーベルたちが、デジタル音楽配信についての意見を交換したようなのだけれど、そこから考えられるメジャーレーベルのデジタル配信の問題点を、制限的なDRM、下げる気が全くない価格、海賊行為に関わるネガティブな報道の3つであるとしているよというお話。

原典:mp3newswire.net
原題:Record Labels Discuss Digital at Midem
著者:Richard Menta
日付:January 21, 2007
URL:http://www.mp3newswire.net/stories/7002/midem.html

昨年の平均と比較しても、週を追うごとにCDセールスは継続的に減少している。DreamGirlサウンドトラックのような大ヒットといわれるものですら、100,000枚未満のセールスでチャートに入り込んでいるのを見れば、産業側の不安な気持ちを理解することもできるだろう。音楽業界はオンラインデジタルメディアの売上が、CDセールスの低下を補償するものであるかどうか判断しかねている。しかし、Meidemカンファレンスにおける早い時点からの噂では、レコードレーベル役員がデジタルメディアを促進するために、規制緩和を受け入れる方針であることを示唆する。

開放、しかし、それはみなが同意しているわけではない。テクノロジー企業は、EMusicがインディペンデント系レーベルの楽曲だけを販売しているにも関わらず、音楽配信におけるナンバー2となっていることを挙げ、その非制限的なMP3フォーマットという概念によって、EMusicの人気が支えられているのだと強調する。EMusicから購入された楽曲はAppleのiPodで再生可能である。しかし、メジャーレーベルの楽曲をiTunes以外のサービスから購入した顧客は、非互換的なDRMによってそうすることができない。

産業は、DRMを施さないフォーマットを全く信用していない。しかし、MP3は(FairPlay DRMフォーマット以外では)唯一iPodで再生可能なフォーマットであり、iTunesによる有料デジタル音楽配信市場のほぼ独占に近い状態に、風穴を開けることのできる唯一の存在である。

IFPIのトップJohn Kennedyによると、これはメジャーレーベルに市場を再考させる理由を与えるとしている。「それぞれのメジャーレーベルは、制限の撤廃をなすべきかどうかという問題と闘っています。今年は、実験的な年となるでしょう。」とInternational Herald Tribuneと語っている。

また、EMusicはiTunesのおよそ3分の1の価格で販売を行っており、DRMだけがメジャーレーベルの音楽配信の唯一の問題ではない。価格についてはレコードレーベルの役員たちが議論する必要のあるもう1つ問題である。2007年が変化の年といっても、そのような変化にが起こりうるかは疑わしい。メジャーのほとんどの経営陣はより高く売ることを望ましいと考えており、1曲2.5ドルにしたいとしばしば述べているくらいだ。1曲0.99セント以下に下げるというアイディアは-各レーベルの大物アーティストにとっての最低ライン-、彼らには考える余地すらないだろう。

それから、ファイル交換者を告訴するという、音楽産業の選択した法的方針の問題がある。Houston Chronicleが最近の解説でそのやり方に批判的であったように、多くの専門家が同様の意見を述べている。これはもう1つの問題として考える必要がある。カンファレンスでは議論されなかったけれども、場合によっては、レコード産業の持つデジタル市場への夢にもっとも深刻な影響を及ぼすかもしれない。その問題とはPublic Relations(対社会的な関係)である。

ファイル共有によって家族に対して訴訟を起こすことは、報道での悪評を生む。(政治家への)賄賂スキャンダルは、報道での悪評を生む。人気のWebサイトを閉鎖させることは、報道での悪評を生む。テクノロジーパートナーとの不協和な関係は、報道での悪評を生む(よきパートナーとしてのレコード産業の能力を問われる報道をされる)。これらの活動が正当化されるかどうかは問題ではない。顧客とパートナーが何を考えるかが重要なのである。そのようなPRの危険性をはかることは非常に難しい。

そう、レコードレーベルが多くの考えを持っていることはわかったけれど、それが多くの変化を予期させるものではない。インターネットがどれほど速く動くかを考えると、この手の遅い反応は、彼らのビジネスの全てにおいて、もっとも大きな危険をもたらすかもしれない。
うーん、最近読んだ記事の中で一番グッと来た。

まずDRM問題だけれど、散々述べてきたのでこちらを参照してくださいな。

DRM参考リンク
DRMの目的は海賊行為対策ではなく、ユーザから搾り取ること
EMI、DRMの継続を再検討
iPod-iTunes連携による音楽配信市場の独占を考える
AmazonMusicStore、DRM freeで開始の噂
Virginmega、3月よりMP3フォーマットでの音楽配信を開始
違法ファイル共有の脅威:CD/DVDではなく、オンライン配信サービスの脅威では?
フランス著作権法改正問題、DRM間のコンバートを許容できるか
AmazonMusicStore、DRM freeで開始の噂
DRMを利用するなら、消費者の権利侵害に責任取るべき
「DRMは終わった」と語った真意:Paul Birch氏の返答
メジャーレーベル、DRMの継続を断念?
DRMへの警告

続いて価格の問題。本当なら1曲につき2.5ドルにしたいという音楽業界幹部たち。みんなであげれば怖くない、とでも思ってるのかしらね。これまで特に日本の音楽業界なんて今後価格競争が起こったら、新興企業にあっという間にやられそうだわな。これまで一切の競争から守ってもらってきたってのに、それが永遠に続くと思い込んでいる部分もあったろうし。、これまで甘やかしてもらってたんだから、これからも甘やかせ!困るだろ!お前らが!というわけのわからない理論で、規制を要求するんだろうなぁ。勝手につぶれてくれよ。

で、最後の海賊対策の報道について。これに関しては、p2pnet.netなんかでもよく言われていて、音楽業界は誰を相手にしていて、誰から収入を上げているのか?という部分。確かに、著作権侵害に対して、その被害を訴えて法的措置を取るというのは否定されるものではないけれども、それにも限度があり、いかに裁判に勝てる、和解に持ち込めると豪語していたとしても、傍から見れば、圧倒的な財力と政治力と勝つことだけを至上命題にしている弁護士軍団を持った音楽業界が、全く力のない一般市民をなぶっているとしか見えない。もちろん、その一般市民にも落ち度はあるのだけれど、それでも13歳の少女を訴えて多額の和解金を要求するというのは(RIAAにしてみればお金ではなく、何の面白みもない数字しかないだろうが)、気分の良いものではない。

また、海賊行為を抑制するために、政治家に賄賂を渡し都合をつけてもらうってのも、周りから見たら鼻つまみモノだろう。少なくとも、音楽業界は正義のためにやっているわけではなく、自らの利益のために動いているというのは誰しもが知っている。その上で、不正な手段を用いて、もしくは正当であっても、不正と感じられるようなことをすること自体が、消費者から見ればなにそれ?って感じでもある。

海賊webサイトの閉鎖云々に関しては、よくわからないけれど、まぁ少なくともそういうユーザからは反発されることは必至だろう。関係ないけれど、isohunt閉鎖騒動のエントリを書いたら、アクセスがものすごいことになった。日本ですらすごいんだから、海外ではものすごいことなんだろうなと思う。そういうユーザを敵に回すと。まぁ、そうしなくても敵だったりするので、この辺の影響はどうなんだろうと思う。そういう報道を見たファイル共有に関係のない人たちも、同じように不快に思うのかな?

で、後はビジネスパートナーとの不協和だけれども、確かにDRMなどのiTunes問題を見ても、結局は自らの利益のためにユーザの自由を制限しておいて、裏目に出たらそれを利用したAppleを批判をするという姿勢は、誰からも理解されるものではないだろう。なら制限を解除しろよと思うのだけれど、それもいやだという。ほんと、困ったもんだ。

で、結びのところにも書いているけれど、やはり一番の問題は、問題が山積みになってもそれに対処できていないという点だろうか。あまりに対処が遅すぎる。特にインターネットの世界は流行り廃りや、その隆盛・没落が激しい時期でもある。その波にうまく乗れるか、という時期にあまりに遅い問題への根本的な取り組みが、今後、首を絞めることになると思うけれどね。少なくとも、音楽業界のやろうとしていることを、かっさらおうとしている人たちは山といるわけだから。

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