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BitTorrentサイトと競争するBitTorrent Storeに勝ち目はあるのか

BitTorrent社社長のAshwin Navinが来月から開始されるBitTorrent Storeについてのインタビューを受け、BitTorrent IncはNetgear Entertainment Boxといったサードパーティ企業と連携して、AppleやMicrosoftを駆逐すると発言している。でもって、もう1つの競争相手として、これまでのBitTorrentサイトとの競争を示唆しているよというお話。確かに扱うコンテンツはほぼ同じものになり、かたや有料でDRMつき、かたや無料でDRMフリーとなる。非常に不利なわけだけれど、それをどう挽回するのか、その辺までは突っ込んで語ってはいないみたい。

原典:TorrentFreak
原題:BitTorrent Store to Compete with Apple, Microsoft and Piracy
著者:Ernesto
日付:January 25, 2007
URL:http://torrentfreak.com/bittorrent-store-to-compete-with-apple-microsoft-and-piracy/

BitTorrent社社長で共同創設社のAshwin Navinは、昨日のインタビューにおいて、もうすぐ開始されるBitTorrent Video Storeは、最近発表された『Netgear Entertainment Box』といったサードパーティ製品と手を組み、現在MicrosoftやAppleが開発を進めている競合製品をノックアウトする可能性があると発言した。

しかし、BitTorrent Incの最も大きな競争相手は、MicrosoftやAppleではなく、Torrentspy、mininovaやthePirateBayである。かつては「海賊王」と揶揄されたNavinであるが、彼もこれを理解していて、MarketWatchのインタビューにおいて「我々は、来月から海賊たちとの競争を始めます。もし、彼らを競争相手としてみていないのであれば、きっと彼らに勝つことはできないでしょう。」

BitTorrent Incが本当に海賊行為と競争する気があるのであれば、コンテンツの価格設定はリーズナブルで、膨大なカタログ、全てのコンテンツがDRMフリーでなければならないだろう。もし、彼らがこれを実現できるのであれば、現在のBitTorrentユーザのいくばくかの人たちを変えることができるかもしれない。Navinは、BitTorrentユーザ(彼はユーザのことをメンバーと呼ぶ)がBitTorrent Storeによって、海賊行為よりもよりよい経験をすることを望むという。

BitTorrent Storeは来月から開始の予定になっており、そのビデオはWindows DRMによって『保護されて』いる。皮肉にも、NavinはCESのパネルディスカッションで、DRMが人々を海賊行為に駆り立てると発言した。そして、BitTorrent Incが本当に海賊行為に競争を挑むのであれば、まずはじめにメディアパートナーにDRMを排除するよう説得する方法を模索しなければならない。BitTorrentの発明者であり共同設立者のBram Cohenも、先週のインタビューで我々にこう話している。「まさにほとんどのコンテンツパートナーが、我々の配信しようとしているコンテンツにDRMを施すよう要求しています。それはひどい頭痛の種でもありますが、ユーザ経験とユーザからの支持に与える影響を最小限にするために努力はしています。」

BitTorrent Storeは、Warner Bros、20th Century Fox、Paramount Pictures、G4、Kadokawa Pictures USA、Lionsgate、MTV Networks (Comedy Central, MTVなど)、Palm Picturesやその他多くのメインストリーム、インディペンデントコンテンツプロバイダーの映画やテレビ番組を配信する予定だ。クラシックなテレビ番組から最新の超大作まで、彼らのストアのカタログはトータルで10,000タイトルを超える見通しである。

Ashwin NavinはまずNetgear Entertainment Boxについて話し、そのあとビデオストアについて語っている
Netgear等のサードパーティと連動したサービスを展開していくというのは、BitTorrent Incに限らず、他の配信事業者もそうせざるを得ないだろう。少なくとも、MicrosoftもAppleもDRMを利用して、デバイス/ストア一体の囲い込み戦略を考えているのは目に見えているので、選択肢がないのだろう。いかにPC主体の配信サービスといっても、やはり人々はテレビを好んでおり、テレビと連動させたサービスが人々に支持されるというもの、共通認識であるのかと。

で、BitTorrent Inc vs BitTorrentサイトについて。これまでは共存共栄の関係にあった両者がついに対決、といったところかも。今後も共存共栄という部分は残るのだろうけれど、少なくともビジネスという点ではBitTorrent Incにとっては頭の痛い存在になることになる。

Ernestoが指摘しているように、海賊たちと戦うためには、少なくともDRM問題、料金の問題、カタログの問題、快適さの問題など、複数の次元で闘わなければならなくなる。少なくとも、BitTorrentサイトで無料かつ制限のないものが手に入る以上、お金を払ってでも利用したいと思えるサービスを確立するのは非常にハードルの高いものになる。

唯一、はっきりとした勝ち目がある点としては、BitTorrent Storeは合法的なサービスである、ということだろう。つまり、BitTorrentユーザがBitTorrent Storeを利用するのであれば、彼らは法的な安全を買う、ということになる。ある意味では、コンテンツを購入しているのではない。コンテンツはmininovaでもthePiratebayでもtorrentspyにでもいけば、容易にそのありかを知ることができるのだから。

そう考えると、更にDRMが状況を非常に困難なものとしている。ユーザは安全の載せられた皿とと料金の載せられたを天秤にかけるわけで、そこに更にDRMによる不自由という錘が料金の皿に載せられるのである。そうなれば価格をより下げない限りはつりあってはくれないだろう。

現在も、BitTorrent Incは生き残りをかけて、産業側とDRMについての折衝を行っているだろう。彼らが理解してくれれば、生き残る道もないわけではなさそうなのだが・・・。

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