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ルーマニア大統領、同国IT産業の発展は海賊版のおかげとビルゲイツに感謝

ルーマニア大統領が、来訪していたビルゲイツに対して、ルーマニアのIT産業の発展と成長は、Microsoft製品の海賊版によって成り立ったとして、感謝の意を示したよというお話。もちろん、ビルゲイツはこれに対して何も言及しなかったらしいけれどね。まぁ、南北格差の問題がいまだに根深いことを考えると、それも致し方ない部分があったと理解できる一方で、その産業が成熟するためにはそこから脱却しなければならない部分もあると思う。

原典:Washingtonpost.com
原題:Piracy worked for us, Romania president tells Gates
著者:Reuters
日付:February 1, 2007
URL:http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2007/02/01/AR2007020100715.html

今週木曜、ルーマニア大統領のTraian Basescuは、海賊版のMicrosoftソフトウェアのおかげでルーマニアがにパワフルなテクノロジー産業を建設することができたとBill Gatesに語った。

Basescuは、ルーマニアの首都ブカレストにMicrosoftグローバルテクノロジカルセンターがオープンすることを祝って、ソフトウェアジャイアントであるMicrosoft会長と面会した。

「海賊版は、若い世代がコンピュータを発見するのを助けました。それは、ルーマニアのIT産業の原動力です。」とBasescu大統領はGatesとの共同記者会見の席上で語った。

「それは、ルーマニア人にIT産業での創造的な能力を開花させてくれました。そして、ルーマニアのIT産業は世界的なものとなったのです。...10年前、それはMicrosoftと、そしてBill Gates氏と、ルーマニアとの親交への投資だったのです。」

Gatesはコメントしなかった。
かつては共産圏にあったルーマニアも最近EU入りを果たしている。一応は自由主義、民主主義国家なわけで、10年前には違法複製を防ぐための著作権法も導入されたものの、いまだにその効果があがっていないのは、大統領の発言にもある通り。

記事では、ルーマニアで使用されるソフトウェアのうち約74%は海賊版であり、それらを販売する海賊業者もブカレストの中心的なオフィス街を廻って海賊版CDやDVDを売り歩いているのだとか。BSAによると、その74%の違法コピーの10%でも低下させることができれば、ルーマニアのIT部門に7,300もの仕事を新たにソフトウェア部門に増やすことができると予測されている。皮肉なことに、違法コピーに頼っているために、自国のソフトウェア産業が潤わないという現実もあるようだ。まぁ、BSAの予測なので手前味噌なところもあるのだろうけれど、そういう側面も実際にはあるだろう。

大統領はルーマニアが先進的なIT産業を成長させていると豪語している通り、海外投資家からも、ルーマニアのIT部門は高成長経済を最も期待できる産業であると考えられているようだ。その背景として、ルーマニアでの高水準の技術教育、低賃金に加えて、コンピュータハッカーたちのアンダーワールドが成長しているからなんだとか。

しっかし、この大統領も空気が読めないのか曲者なのかわからないなぁ。さすがにGatesも「No No No」とはいえる状況じゃないだろうし、反論されないことを見越して、事実上認知させるって考えたんだろうか。だとしたら、やはり後者なのかな。

ただ、政治的な混乱の中、国民全体が貧困にあえぎ、その中で国際的な競争力をつけるためには致し方ない部分もあったのではないかな、とも思う。もちろん、倫理的に許されるべきことではないのだろうけれど、かといってそれ以外に選択肢があったかといわれると、悩んでしまう。100$PCが話題を呼んでいるけれど、それも見方によっては先進国といわれる国が、みずからの自己満足で恵んでいると見られても仕方がない。もちろん、やらないよりもやった方が良いのだけれど、でも実際にはそんなことよりも彼らのためになることは山とあるのだけれど、自らの利権や利益を譲りたくないがゆえにそれができないという現状もある。

もちろん、お互いに人間だ。自らの安寧をやすやすと譲り渡すわけにはいかないのも人の性として止むを得ないのも、自分自身理解できるところではある。それゆえに、逆の立場を考えると、このような発言を納得してしまうのだ。

つまり、我々が彼らを、著作権侵害し財産を奪っていると考えるのと同じように、彼らにしてみれば先進国が世界の富を独り占めしていると考えたとしても、まったくもっておかしいところはない。それが世界経済だといわれればそうなのかもしれないけれど、それすら彼らにしてみればクソ喰らえという部分もあったのかもしれない。どのような手段を使っても、相手を押さえつけようとするのであれば、同じようにいかなる手段を用いてものし上がってやるという部分があっても、それを非難することはできない。

まぁ、個々にそう思ってたわけではないだろうし、ほとんどがソフトウェアに正規料金を払うだけの余裕がなかったというほうが正確なんだろうけれど、全体として考えたら、ってことで。しかし、かといって、大統領が豪語しているようなIT国になったのであれば、今後も同様のことを続けていられないだろう。実情はどうあれ、対面的には海賊版対策に取り組まなければいけない、少なくとも、今回のような発言は許されなくなるだろう。

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