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盗撮された映画はカナダから来る:新作映画の公開を遅らせるとの方針も

映画館で盗撮された映像がP2Pファイル共有ネットワーク内に流れているというのは、このブログを読んでいるほとんどの人が知っていると思うけれど、その大半はカナダで盗撮されたものであるという調査結果が公開されたよというお話。どうも、カナダというお国柄、英語、仏語での公開が行われること、国内法で盗撮している人を現行犯でも取り締まることが問題とされているようだ。法の厳罰化や実用化をもとめる声も上がってはいるけれど、シアターのオーナーはできるだけ一般のお客さんに迷惑を掛けたくない、と思ってくれていることが唯一の救いかもしれない。

原典:Financial Post
原題:50% movie piracy from Canada: Hollywood
著者:Vito Pilieci (CanWest News Service)
日付:January 25, 2007
URL:http://www.canada.com/globaltv/national/story.html?id=b3dea202-82da-4ad9-b6f8-277923bc1f6b

世界の著作権侵害された映画の50%がカナダから流れたものである。それによって映画産業は、この国での新作映画の公開を遅延させる可能性があると脅迫している。

20世紀FOXの調査によると、大部分の違法な録画、”カム撮り”がモントリオールの映画館で行われており、それは2ヶ国語でのリリースと、不適当な著作権法を利用しているという。

「ケベック州では、英語およびフランス語で映画が公開されているため、(海賊行為を行う人には)非常に有利な環境となっている。それによって世界の多くの部分をカバーすることができます。」と、Cineplex Entertainmentシアターチェーンの最高責任者Ellis Jacobは言う。「彼らは、フィリピンや中国で公開前の映画であっても路上販売することができるため、カナダを利用しているのです。」

JacobはFoxの国内配給の責任者Bruce Snyderから、カナダが増加しつつある海賊行為問題を抑制するための措置を講じなければ、ハリウッド自身がそうするだろうと文書で警告されたという。

「彼らは明らかに、カナダでの公開を伸ばすことについて考えています。これは、カナダの消費者にとって全く持ってよいことではありません。それは、我々映画産業全体にとっても同様です。」とJacobは言う。

Children of Men, Borat, Night at the Museum, Pirates of Caribbean: Dead Man's Chestといった最新映画が、劇場公開の数日後にインターネット上に出回った。

映画産業は、カナダの著作権法や、RCMPといった警察内部の方針に対して不満を示しており、それらによって映画に対する海賊行為を取り締まることを難しくしているという。カナダ著作権法では、スタジオ(著作権者)の承諾なく映画をコピーする者は、刑事訴訟が可能であり、懲役刑や最高25.000ドルの罰金が課される。著作権者は、自らの財産を侵害した者に対する民事訴訟を起こすこともできる。

しかし、Jacobはそれらに有罪判決を下すことは難しいという。

「その人がビデオ撮影し、そしてそれを利益を上げるために利用していたことを証明しなければならない。それは実質的に不可能です。劇場でビデオ撮影をしている人に責任を問うことができない限り、法律はなんら実効性を伴いません と彼は言う。

Canadian Motion Picture Distributors Associationの副社長兼国内ディレクターのSerge Corriveauは、司法当局が映画海賊行為を深刻な問題だと捉えていないという。

「我々は一度も法の執行を得てはいません。彼らができる唯一のことは、ビデオを撮影している人を劇場の外に追い出すことくらいです。」とCorriveauは言う。

CineplexのJacobは、カナダ中の劇場チェーンが既に、カム撮りとしている人を捕まえるため、ナイトビジョンゴーグルと他の監視装置を身につけた警備員を雇っていると語る。

しかし、彼は産業がどの程度自らをプロテクトすべきかについては疑問があるという。

「私は映画館に行くことを不快な状況としたくはありません。つまり、我々は映画館を空港のチェックインのようにしたくはないのです。」とJacobは言う。

米国での法律の変化は、同国内のでの映画海賊行為の減少を確認している。

Jacobによると、劇場でカム撮りをしていた男性が、8年の懲役刑を受け、250,000ドルの罰金を科されたという。

「私たちは、この状況に対処するために、もう少し厳しい法律を必要としています。 」と彼は言う。

著作権法を専門とするオタワ州 Bowley Kerr Nadeau Professional CorpのPhilip Kerrは、現行のカナダ著作権法は既に実行力を伴っていると語る。

「彼らの”現状の法律には実行力がない”という発言には驚かされます。 私たちには既に利用できる、非常によい、積極的な著作権体制を持っています。」と彼は言う。

これら映画海賊行為によって米議会委員会は、中国、ロシア、インド、マレーシアといったよく知られた海賊行為天国を含む「国家監視リスト」にカナダを加えた。2006年の監視リストによると、「これらの国での著作権侵害行為は、主にその問題に対処する政治的意思の不足の結果である」としている。

この文書では、カナダで録画された映画は、すぐさま組織的犯罪グループの手に渡り、世界中に循環するとされている。さらに、カナダは著作権侵害されたコンテンツの流出元であるとも主張している。

「カナダの不適切な法的施策は、東アジア、パキスタン、ロシアからの著作権侵害された製品の輸入を許しているように思われる。カナダ国内の主要な全ての輸入港において、偽造製品の輸入をターゲットとした複数の国家プログラムが必要である。」

スタジオは、肉眼では確認できないイメージを埋め込む電子透かし技術を用いた検査によって、著作権侵害された映画がどの映画館で撮影されたものかを特定することができる。

なんとも大変な問題。ただ、個人的にはどうもこういう厳罰化とか取り締まり強化といったものが、本当に利益に繋がっているのかが疑問。確かに問題ではあるのだけれど、それを克服したとして、売上があがるとかそういうことってあるのかな?って思うわけですよ。確かに問題にされるのは理解できるし、それが犯罪組織の資金源になっているという側面もある。何とかしなきゃいけないという問題ではある。

ただ、問題はそれによってどれだけの効果が得られるのか、ということ。もちろん、目に見える効果がそれほど上がらなくても、将来的な損失の予防というならまだわかる。でも、いくら業界団体だ深刻だ、とか甚大だっていっても、それが具体的なイメージとして湧いてこない。まぁ、それはお前の創造力がないからだといわれればそうなのかもしれないけれど、個人的にはこの手の違法コピーで満足できる人は、実際には劇場に足を運ばないだろうなぁと思うのですよ。でもって、DVDを買うかといえば、それもなさそう。おそらくは、タダだからダウンロードしているって感じかと。正直、ダウンロードで済ませられる人って、その程度の思い入れしかないんじゃないかなと。

でも、それすら許さん!というのも業界団体の自由ではあるのだけれど、かといって、それで映画を見に行っている一般の人に迷惑をかけるのも、筋違いな話。せっかくお金を払ってきてくれている、映画業界が最も大切にしなければならない人たちに不快な思いをさせて、しかも大して効果がないということになれば、何のためにやっているの?と聞きたくなってしまう。そこで、損害が甚大で云々といわれても、その甚大さが彼らの主張以外になんら具体性がないところに、どうしても納得し得ない部分があるわけで。

と、ここまでは批判的に書いたけれど、今後を考えると問題がないわけではない。確かに劇場に足を運ぶ、DVDを買うという行為にはそれほど影響はないだろうと思えるのだけれど、もっとライトなユーザを対象にしているであろう、レンタルならどうだろうか?レンタルで済ませる人は、劇場に行くほどでもないし、DVDを買うほどでもない、でもちょっと見てみたいという人が多いのではないだろうか。もちろん、映画を見逃したという人もいるだろうけれど、それでもDVDを買うほどではないという人について考えると、やはり動機づけがそこまで高くないといえる。

で、そのレンタルという形態は、現行のレンタル店からDVDを借りるというスタイルが一般的であるが、今後はダウンロードして一定期間視聴できるというサービスに移行していくことも考えられる。そうなったとき、海賊版の映画のコピーがネット上に広まっているのはまずいかもしれない。もちろん、画質の差はあるけれど、最近のビデオの性能のよさを考えると、見るに耐えないほど、画質の悪いものではないのだろう。その程度の映画が無料で、しかもレンタルに先行して手に入るとなれば、多少画質が良くなっていようと、お金がかかるレンタル配信サービスを利用しようという動機づけが低下してしまうことも考えられなくもない。

うーん、と書いてみると本当にCAM撮りの映画が劇場に足を運ぶのにあまり影響がない、ということに自信がなくなってくるなぁ・・・。少なくとも日本の場合、映画館の料金が高すぎることを考えると、それで間に合わせてもいいかって考える人が出てきてもおかしくないしなぁ。でも、個人的には映画館で映画を見るということ自体に、ビデオやDVDなんかで見るのよりも価値があると思うんだけどね。映画も海賊版と競争していく姿勢が欲しいものだ。少なくとも、PCで盗撮された映画を見るより、映画館で見た方が、何倍も満足できるはずなのだから。まぁ、海外の場合は十分に安い料金で映画を見れるってことを考えると、これ以上戦うって野も大変そうではあるが・・・。

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