2007.02.14 Wed
The Pirate Bay、Oscarをユーザが決めるOscarTorrentsを開始
The Pirate Bayによって新たなサイトが立ち上げられたようだよというお話。そのサイトは"OscarTorrents"といい、その名前の通り、オスカーにノミネートされている作品のTorrentを、各部門ごとに
纏めているというサイトである。なんともThe Pirate Bayらしい、挑戦的なサイトであるが、更に面白いのはこのサイトの目的が全ての視聴者が参加できる時代になったんだから、みんなでオスカーは決めるべきだという信念を持っているということ。だから、みんなで見ようぜ、と。まぁ、どの程度そんな風に思っているかはわからないけれどもね。もちろん、自らは単に既存のTorrentにリンクを張っているだけであり、直接著作権侵害をしているわけではないとも主張しているけれどもね。
原典:OscarTorrens
URL:http://oscartorrents.com/
OscarTorrentsはオスカーのあるべき姿です−全ての人たちが、今年ノミネートされた映画を人気のBitTorrentサービスを利用してダウンロードし、それらの映画を視聴し、そしてそれらの中からお気に入りのものを投票システムを利用して選ぶことができます。全世界の人々が自らの意見を述べることができるのいうのに、なぜその投票を少数の買収された審査員に制限されなければならないのでしょうか?
Downloading
今年のオスカー候補の映画をダウンロードするためには、あなたは3つのものを必要とします。インターネット接続、コンピュータ、BitTorrentクライアントです。
公式BitTorrentクライアントはここです、また、ファイルサイズは大きいですが、より多くの機能を持つAzureusはこちらです。 そして、そのソフトウェアをインストールし、その後映画の下にあるダウンロードリンクをクリックしてください。ここに、BitTorrentでダウンロードするためのガイドがあります。
特定のTorrentにおかしいところがあるときには、我々に知らせて下さい。それを修正します。
Voting
あなたが映画を見た後には、それに対して投票することができます。-でも、どうか投票する前に(映画を)見てください! オスカーの夜に、私たちはここでの投票結果を「公式の」の結果と一緒に掲示します。 もちろん、映画配給がほぼ無料である現在、それはなされなければならないことです。 ハリウッドはそのようなことを嫌うかもしれませんが、一部の先進的な人たちは常にそのようなことに引き込まれているのです。
HELP US!!
あなたはいくつかのTorrentが失われているのに気づくかもしれません。いくつかの映画はYouTubeバージョンを投稿しなければなりませんでしたし、またいくつかの映画はいまだに見つかっていません(そのリストはこちら)。もし、あなたが、私たちが見つけていない映画を知っていたら、また、今あるものでももっと良いバージョンを知っていたら、私たちにメールで知らせてください。
The Future
あなたにとって、オスカー候補がそれほど興味の湧かないものであれば(私たちは非常にいい映画だと思いますし、ここにも視聴可能ないい映画があります)、Torrent Reviewまでジャンプしてください。それはTorrentのためのDiggのようなものです。あなたは、面白い映画についてのレビューを読むことができますし、トラッカー、レートの状態を確認し、他の人のレビューへのコメントもできます。そしてもちろん、あなたのコメントを追加することができます。
'Legal" Note
告訴される可能性を考え、ダウンロードを心配する人たちへ:我々に計算では、あなたが逮捕される可能性は、宝くじに当たる可能性よりも低いです。ですので、告訴についてはあまり考えなくてもいいでしょう。
全ての知的所有権保持者へ:OscarTorrentsがあなた方を煩わせる課も知れないことは理解しています−しかし、しばらくの間、その尤もな怒りを抑えて、そして考えてください:私たちは、既に存在するTorrentにリンクを張っているだけである、と。 そして現実を見てください:あなたの(訳注:著作権の)膜は破れています。そしてそれを破ったのは私たちではありません。
あなた方は私たちには勝てなかった、であれば私たちと一緒にやっていきませんか?1時間6ドルで働く、仕事のできない映画技師や、安っぽい炭水化物(訳注:たぶんポップコーン)を売り歩くような映画館、出来損ないの不細工な、そして高すぎる映画などを含まない新たなビジネスモデルを考えてください。言うまでもなく、暗視スコープで監視するとか、手荷物検査とか、上映前の30分にも上る広告とか、ばかげた反海賊行為プロパガンダによる攻撃といった観客を侮辱するような行いもです。あなた自身を見てください。それ本当に私たちのせいですか?
なんとも明け透けなやり方ですなぁ。確かにオスカーの受賞基準が曖昧なのはわかるけれども、かといってじゃあみんなで決めようぜ!ってのも違う気がする。それなら観客が決めるオスカーとは別の賞を設けりゃいいのに、と思うのだけれどもね。まぁ、目的はそんなことではなく、オスカーという権威を与えられたものがいかに商業的であり、観客の考えと剥離しているか、ってのを浮き上がらせたいってところなのかな?
それでもこのOscarTorrentを利用する人も一部の人々なわけで、それもまた一般的な観客とは異なる存在なのかもしれない。発想自体は面白いと思うけれども、やり方としてはちょっと強引かなぁと。
で、'Legal' Noteの部分で気になったのは、ダウンローダーが逮捕されるのは宝くじに当たるくらいの確率なんだから気にするなよ、ってところ。確かにそうなのかもしれないけれど、実際にその宝くじに当たった人たちがどれだけ大変な思いをしているかを考えると、確率だけで考えるのはちょっと危険な気もする。
それと、映画産業に対して、私たちに勝てなかったのだから、手を組もうと提案しているけれども、かといってそのビジネスモデルがあるわけでもない。慈善事業としてやれとでもいうのだろうか。少なくともBitTorrent.IncやZudeoと手を組むメリットはあるだろうけれども、The Pirate Bayと手を組むメリットなどはない。提案しているように見えるけれども、おちょくってるだけ何dなろうなぁと思う。
だいぶ批判的に書いたけれども、The Pirate Bayのスタンスってのは各業界団体へのアンチテーゼ的な存在なんだと思っているので、肯定もしなければ否定もしない、という感じです。まぁ、The Pirate Bayはすごい極端だと思うけれども、それは現状のコンテンツ産業の対極にある存在なんじゃないかしらね。The Pirate Bayがやりすぎだと思う分だけ、コンテンツ産業も行き過ぎているってことで。









