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FBIとMPAA、スウェーデン警察に海賊行為対策をレクチャー

The Pirate Bayが運営されているスウェーデンにおいて、FBI捜査官とMPAAがスウェーデン警察に対して、海賊行為への対策についてのレクチャーを行ったよというお話。個人的にはFBIはともかく、一部の人たちの利益だけを代表するような団体から、ある種の意向を付与されたレクチャーを受けるってのはどうなんだろうと思ってしまう。

原典:ZeroPaid
原題:US trains new ELITE Swedish anti-piracy police force
著者:Soulxtc
日付:February, 20, 2007
URL:http://www.zeropaid.com/news/8428/

世界のどこにも自らの利益を無防備にさせるものはいない。米国政府とMPAAはスウェーデン反海賊行為ポリスの精鋭部隊を作るために、スウェーデン政府と協力した。

厄介なスウェーデンの海賊たちを根絶するのを助けるために、FBI捜査官Andrew MyersとMPAAは、6人のスウェーデン警察官に対して、いかにして効果的に海賊行為を防止し、インターネットからの違法なダウンロードにかかわる者を捕まえるかについての広範なトレーニングを施した。

私のように、Myers捜査官についてよく知らない人もいるだろうから少し補足すると、彼は昨年5月11日にE3のパネルディスカッションでスピーチしたことで有名である。そのときの話題は「Game Piracy:あなたの製品を保護すること」。

Gamasutraにはこのように書かれている。

FBIのAndrew Myersは、ネットにBitTorrentなどから流出するといったときには、それが流出する前にはした金に目がくらんだ従業員によって盗まれているということに同意した。「あなた方は海賊行為をとめることはできません。しかし、そのリーク元を探し出し、どのようにしてリークしているのか、どのようにすれば将来によってよいのかを会社に報告することができます。」

まさにその手の政府捜査官は、MPAAが捜し求めていた存在であったであろうと、私にはわかる。Myers捜査官とMPAAが共にこのスウェーデンの反海賊行為ユニットに行った教育は、著作権法の施行と海賊行為を定めている法律や規則から、他国で既に効果を挙げている反海賊行為イニシアティブの例まで、多岐にわたっている。

もっとも衝撃的な驚くべき事実は、MPAAによってスウェーデン警察に行われた講義の中で、映画のカム撮り、つまり「CAM-ing」のノウハウについてまで行われた、ということである。

MPAAのような一部の利益を代表する団体が施行人員のトレーニングに参加するということによって、利害対立の可能性があることをスウェーデン警察が問われたとき、彼らは明確に回答することができなかった。

スウェーデン警察学校の研究責任者であるMarianne Hiltonはこう語る。「私はコースのオーガナイザーに全幅の信頼を置いています。そして、我々はそれら団体と警察としてではなく接触を行っています。ある団体が私たちに利用することのできる有能さを持っていると判断したならば、私たちは彼らを招きます。」

面白いことに、産業団体の重要課題をいかにして施行するかについてのトレーニングを施すために、特定の産業団体が招かれたことが他にもあったのか、と尋ねられると、彼女はそれを挙げることができなかった。

著作物を全ての人たちに自由にさせようというキャンペーンを展開しているスウェーデン海賊党は、MPAAは「時代遅れの、自らの利益のための独占を保護するためだけに」スウェーデンの司法制度にかかわってはならないと述べている。

海賊党は、このトレーニングセミナーにおいて、カウンターバランス(つりあい)をとるために招かれるということはなかった。

この新しい「スーパー6」は、大部分のスウェーデン警察に著作権保護や著作権侵害についての調査を行わせるよう促し、いつでもインターネット「ストリート」を攻撃することになるだろう。

しかし、私を奇妙な感覚にさせるのは、なぜ突然このトレーニングが必要になったのか、いったいなぜ米国政府と米国ベースのロビー団体が他国の警察のトレーニングにかかわっているのか、である。

海賊行為が何であるのか、それがどこで見つかるのかを教授してくれるよう他の人たちに要請するさせるほど、スウェーデンでは海賊行為を確定するのが困難なのだろうか?

私が最後に確認したときには、スウェーデンの鼻先にはThe Pirate Bayと呼ばれる場所があった。ではこのことが、彼らがThe Pirate Bayを危惧しておらず、たまにアルバムを交換するような取るに足らないDirect Connectユーザをターゲットにしていることを意味しているのだろうか?

ビッグビジネスに必要なものをバックアップするために、米国はその力を全てにおいて行使するということをこれまで何度も見てきた。それはロシアでのWTO会談の前もそうだった。そして、今回もそれがもう一度行っているように見える。
ごもっともな疑問だよなぁ。確かに現在の著作権侵害問題に取り組む必要はあるにしても、公共の福祉のための存在である人たちが、一部の利益のみを追求する人たちの意向に沿ったレクチャーを受けるというのは問題じゃないかしらね。

もちろん、MPAAが絡んでくるのは別にかまわないのだけれども、それはスウェーデン政府や警察に対して被害を訴えるだとか、その実効性の薄い対策に対して抗議をするだとかといった次元でのお話。その対処にまで口を挟む、挟ませるというのはお門違いもいいところではないかと。

この記事でも批判しているけれども、自らの利益のみを追求する人たちからのレクチャーなのだから、カウンターバランスをとる意味でも、それとは対極にある団体によるレクチャーも受けさせるべきだったんじゃないかなぁ。もちろん、海賊党の主張しているような「全ての著作物をフリーに!」という思想は、既に現行法からそれているものであるので、そのレクチャーはあまり意味のないことだろうけれども、一方で現行法の解釈においても著作権団体のロビー活動の成果をあたかも既成事実であるかのような解釈をしている部分もあるので、そのような箇所に対しては対極にある立場から、解釈の違いをレクチャーすることは意味があるだろう。

にしてもこの記事でも言ってるけれど、このレクチャーの本当の目的ってなんだろうなぁと。少なくともThe Pirate Bayに関しては、その捜査手法云々よりももはや法律の解釈の問題にまでなっているわけで、その点に関しては警察官を教育した程度ではどうしようもなかったりもする。むしろ、政府や政治家に働きかけるくらいしかない。にもかかわらず、このような実際的なレクチャーを施すことに何の意味があったのだろう?実際的な意味というよりは、スウェーデン政府に揺さぶりをかけるための方便って感じもする。

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