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The Pirate Bay、シーランド買収&建国を断念しスウェーデンに残留

洋上国家Sealandを買収しようとしたことで一躍世界的な注目を集めたThe Pirate Bay、その彼らがSealand買収やPlanB(無人島に建国)という計画を諦めたよというお話。この記事ではThe Pirate Bayのオペレータにインタビューしているのだけれども、Sealand買収のトピック以外にも、裁判について、著作権を有する企業について、The Pirate Bayの収益についてなど複数のことも少しではあるけれども触れられているのが興味深い。

原典:The Local
原題:The Pirate Bay ditches bid for own nation
著者:Paul O'Mahony
日付:February 22, 2007
URL:http://www.thelocal.se/article.php?ID=6496

Sealandの買収に失敗したことで、The Pirate Bayはスウェーデンにとどまることを決めたようだ。

ハリウッドと音楽レコード産業の災いのもとであるweb組織の最新の動向をうかがうために、The Localはストックホルムを拠点とするThe Pirate Bayの6人のオペレータのうちの1人、Tobias Anderssonに接触した。

The Pirate Bayは2004年前半に産声を上げる。BitTorrentファイル共有テクノロジーは未だその幼少期であったが、その成長は非常に早かった。2年後の2006年夏、スウェーデン警察がサイトのサーバを急襲したとき、組織は一時的な後退を余儀なくされた。

「私たちは、急襲の直後、オランダに引っ越しました。」とAnderssonはいう。

しかし、短期間のオランダ亡命のあと、サイトは再びスウェーデンで再起動した。そのサーバがより強化されるに至っても、The Pirate Bayは警察活動に脆弱になっているわけではない。

「急襲によって私たちを止められないことは、明らかでしょう。サイトはストックホルムに拠点を置きます。そして私たちはここにとどまります。」と彼は言う。

昨年の急襲は、今夏裁判で争われることになるだろう。しかし、Anderssonはその結果に対して特に憂慮しているわけではないようだ。

「これから何が起こるかは不確かです。しかし、ある1つのことは確かでしょう。それは非常に長引きそうである、ということは。」と彼は言う。

The Pirate Bayのために、スウェーデンは海賊行為についてちょっとした評判を得てしまった。今週はじめ、スウェーデン警察のエリート部隊が、FBIとアメリカのロビー組織MPAAによってインターネット海賊行為と戦うためのトレーニングを受けたことが明らかになった。

しかし、Anderssonは、SealandやPlanB(訳注;無人島を買ってそこに建国すること)が当局から逃避すること願ってのものではないということを強調する。

「私たちは20,000~25,000ドルの活動資金があります。そして、私たちは複数の選択肢を検討しているのです。本当に、私たちはただ、The Pirate Bayと名づけられた場所を求めているのです。それによって私たちは、Google Mapを見たときに、そこに私たち自身(訳注:つまりThe Pirate Bayと名づけられた場所)を見つけることができるでしょう。」

「それは非常にクールで、私たちが達成したもののメモリアルになるでしょう。」と彼は言う。それでは、サーバをまとめて、遠い島の避難所へ引っ越す計画はもうないのだろうか?

「いいえ。実際にSealandにはインターネット接続がありましたが、そのキャパシティーは私たちが必要としたものと比べると不十分なものでした。」

「私たち全員がスウェーデン出身なので、私たちはスウェーデンにとどまるということはハッピーなことです。」とAnderssonは言う。

1月にThe Pirate BayがSealandを買収しようとする意向を発表したとき、その話題は大きな国際的な評判を生み出した。Sealandは、海軍少佐Roy Batesが1967年に移り住んだ北海の英国海軍軍事施設である。BatesはSealandを国家として宣言した。そして、パスポート、金と銀のシーランドドルを発行し、彼自身がRoy皇太子であると宣言した。

「私たちは今、それを諦めています。私たちは、彼らが興味を示すかどうかを見極めるために、まず彼らにe-mailを送りました。そして彼らは私たちを知りませんでした。

「それから、ジャーナリストたちは彼らに電話を始めました。Sealandの人々はついに表に現れ、インターネット海賊行為に反対であることを明言しました。」」

「おかしなことに、彼らは80年代に海賊ラジオ局を開設していました。私たちは、今私たちが行っていることは海賊ラジオ局の現代バージョンであるのだと彼らに話そうと思っていました。」とAnderssonは言う。

しかし、SealandはThe Pirate Bayからのe-mailに返信するのを止めた。それについて、Anderssonは大方の予想はできるという。

「Sealanf国民の1人が、現在ハリウッドで映画化されそうな本を執筆した。私たちとの取引は、その取り決めを危険に晒すことになるのでしょう。」と彼は言う。

実際、Sealandの現在の摂政である「Michael皇太子」はカナダのCBCに対して、The Pirate Bayは「(知的)所有権の泥棒」という部分があると述べている。

「それはまったくもって、我々には好都合ではありません。」彼はThe Pirate Bayの申し出に対してこう述べている。

彼らが国家建設に乗り出す前、The Pirate Bayは巨大な多国籍企業からの停止警告への返答に多くの時間を割いた。

「当初、私たちには多くの脅威がありました。それに、私たちはwebサイトで公式に回答しました。」

「私たちは、これらの大企業を困惑させ、さらし者にしました。今では、彼らは私たちに文書を送ってくることもなくなりました。」とAnderssonは言う。

しかし、The Pirate Bayは無視できる存在ではない。Alexaのトラフィックランキングでは、The Pirate Bayは世界のトップ300をちょっと外れるくらいである。

「それは北欧の国で最大のサイトです。たとえば、私たちはAftonbladet紙より非常に大きいです。」

サイトは広告収入によって、多額の利益を6人のスウェーデン人にもたらしたと思われている。Svenska Dagbladet紙は、昨年、組織の広告収入が、その運営経費を遥かに上回ると報告した。それは事実と異なる、とThe Pirate Bayは言う。

「私たちは、お金儲けがかなり下手です。これら全ての(広告)サービスは、利益の半分を持っていってしまう会社によって掲載されているのですから。私は、未だに電気技術者としてフルタイムで働いていますよ。」とAnderssonは言う。

21歳から29歳までのオペレータたちは「第一にそれが楽しいから」サイトを運営するのだとAnderssonはいう。

「それからもちろん著作権に対する議論もあります。これらの問題を提起することも重要なことです。」と彼は言う。
それにしても、Buysealand.comで集めた寄付はどうするんだろう?まぁ、寄付した人たちは、運営資金に使ってもらってもいいと思うんだろうけれどもさ。当初から、インターネット回線や電力など、Sealandにサーバを設置するには問題が多すぎだったのはわかっていたことだし。無人島ならなおさら。

記事内では、建国することが著作権団体や企業からの追及を逃れるためではない、と明言しているけれども、逃れることはできないにしても多少は時間稼ぎの意味もあったんじゃないかなぁと思ったり。まぁ、本音は完全には表には出せないだろうし。

ということで、スウェーデンにとどまることになったThe Pirate Bayだけれども、そうなると今後もその多国籍企業との争いは避けられないだろう。たとえ警告状が届かなくなったとしても、それは問題を回避しているのではなく、次の直接的なアクション、つまり法的措置までの間に面倒がなくなったというだけであり、それが回避できるとも思えない。もちろん、トラッカーという存在そのものがグレーだったり、スウェーデンという世界規模のエンタメ企業が存在しない、著作権問題には若干甘い国という部分もあり、その点は彼らには有利に働くのだろうけれど。

個人的には、Sealandをはじめとする移転・建国計画ははじめから無理があったので、それほど意外な展開でもないのだけれど、それ以上に彼らが今夏予定されている訴訟に対して、それなりに考えを表明しているところが興味深い。どうなるかはわからないとしているものの、それが長引くであろうことは確信している。つまり、その間は裁判が続いている間、結審するまでは運営を続けることができる、というわけだ。少なくとも、トラッカーの存在そのものは著作権を直接侵害することはない。その点で彼らは争うことになるのだけれど、現状ではその責任は明確にはされていない(少なくともスウェーデンに限っては)。

その点について争うことで、裁判はこじれにこじれると考えているのだろう。そして実際にそうなることも想像に難くない。もしかしたら、彼らの運営が不問に附される可能性もある。もちろん、その可能性は低いかもしれないけれどもね。

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