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オスカー候補映画、投票者の家族から流出:電子透かしを利用して情報源を特定

オスカーノミネート作品のDVDスクリーナーがインターネット上に出回っていた問題で、それがオスカー投票者の家族によってアップロードされていたことが、ウォーターマーク(電子透かし)によって特定されたよというお話。おそらくはP2Pファイル共有ネットワーク上への流出のことだと思われる。アップロードした男は現在告発されている。

原典:BetaNews
原題:Watermark Helps Track Movie Uploader
著者:BetaNews Staff, BetaNews
日付:February 23, 2007
URL:http://www.betanews.com/article/print/Watermark_Helps_Track
_Movie_Uploader/1172249022

報じられたところによると、映画『Floushed Away』のコピーをインターネットにアップロードしていた男が、フィルムに施されたウォーターマーク(電子透かし)を利用して突き止められた。そして彼は現在、最高3年間の懲役もありうる重罪で告発されている。Salvador Nunez(27)は、オスカーの投票者である彼の姉から映画を手に入れたと見られている。

Nunezは『Happy Feet』もアップロードしたことを認めているが、FBI捜査官が彼の自宅を捜索したときには、彼のハードディスクには『Flushed Away』だけが発見された。公式DVDが発売されるに先立って投票者に送られるDVDスクリーナーは、しばしばインターネットに流出している。そして、ウォーターマーク技術は最新、これらの情報源を突き止めるために実装されている。

おそらく、こういうことを見越して送付したDVDスクリーナーに電子透かしを入れていたのだろう。電子透かし技術は、映画の盗撮場所を特定するだけではなく、このようなプロモーション用のDVDなどにも施されている。

公開中の映画の流出には、2つのルートがある。

1つはカナダなどが非難されているような映画の盗撮。これは実際に映画館にビデオカメラを持ち込み、こっそりと盗み撮りするというものだ。アメリカのように私的複製如何にかかわらず、そのような行為を違法としている国以外では追い出すくらいしかできない、という問題がある。

そしてもう1つは、業界関係者がプロモーション用DVDや製作された素材からリークするというルートである。このエントリ内の記事でMichael Geistが映画盗撮よりよっぽど問題だと主張しているのがこれ。意外かもしれないけれど、このルートからの素材が違法ファイル共有ネットワークに出回ることも少なくない。スターウォーズなどもそうだったと記憶している(ソースは失念したけれど、リークした製作関係者が逮捕されたとかあった気がする)。

今回の件は後者にあたる。電子透かし技術の導入によって、例えエンコードされてオリジナルの形態とは異なったとしても、どこに公開したものかが判別できる。プロモーション用のDVDなどは、リテールDVDのように誰の手元に渡るかわからないわけではなく、その配布先は限定されている。、そのため、1つ1つ個別の電子透かしを施し、それを誰に配布したかを対応させておくことで、今回のように情報源を突き止めることができる。それがよりにもよってオスカーの投票者に配布したものであったと。

今回のように、直接送られた人がネット上にリークするというよりは、その周囲の人がそれをこっそり拝借してコピーし、それをリークしているということが多いのかもしれない。たとえば、テレビ局にプロモーション用として送付されたものが、直接それにかかわるスタッフではなく、別の部署のスタッフによってコピーされるというような。問題が大きくなるまでは、もしかしたら部署間で「ちょっと見てみる?」といったようなやり取りが日常的にあったのかもしれない。少なくとも、最後の最後まできちんと管理されていないところが多かったのだと思われる。

この件が及ぼす影響としては、これまで以上に送付された直接の人たちの管理が求められるということ。まぁ、言われるまでもなく、管理はしっかりするようになるだろうけれどもね。この男の姉も、この件でいろいろ大変なことになるだろう。なんとも可哀想な話ではある。

電子透かしを利用した、このような対策は、2つの流出ルートに対して効果的な面もある。映画の盗撮に関しては、ターゲットにされている映画館を特定し対処することができるし、関係者からのリークを抑制することもできる。個人的には一般に利用している人に迷惑をかけなければ、このようなやり方はありかなぁと思う。ただ、前者に関してはハリウッド側からの過剰な要求があるので、なんとも言いがたい部分もあるけれど・・・。それでも電子技術を利用した海賊行為対策は進むことは間違いないだろうね。

関連エントリ
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