スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ファイル共有は犯罪?犯罪ではない?

P2Pファイル共有自体は犯罪ではない、P2Pファイル共有ネットワーク内では著作権侵害が横行している、これらの主張はいたるところで衝突している。しかし、このような主張のぶつかり合いは果たして論点が一致したものだろうか、と常々思うわけです。

原典:McGill Diary
原題:TechnoFile: File sharing is not a crime
著者:Peter Hurley
日付:January 29th, 2007
URL:http://www.mcgilldaily.com/view.php?aid=5829

家に帰ってすぐ、私はファイル共有に関して、McGillの最高情報責任者(CIO)から、e-mailを受け取った。その中で彼は「我々のコミュニティの一部メンバーは、Bear Share[原文ママ]やBit Torrent[原文ママ]といったファイルまたはインターネット共有システムが、アウトバウンド機能がオンで、PCがインターネットに接続されているときには、自動的にそのようなファイルを送信するということを知らないかもしれません。結果として、たとえあなたがその材料のコピーを合法的に購入(たとえばCDやDVD)していたとしても、その材料がPCにロードされ、あなたがそれらのシステムを起動するならば、あなたはその材料をインターネットで配布していたということで法律を違反しているかもしれません。」

そのとき、私は辛辣な返答を書かないように自制した。ファイル共有について、言及された上記のような内容は真実ではない。無料バージョンのBearShare[1語]は、そのユーザと合法的なGnutellaクライアント(たとえばMorpheusやLimeWire、Gtk-Gnutella)間の転送を行うためのGnutellaプロトコルを利用したスパイウェア満載のクソであった。BitTorrent[これも1語]は、多くのアプリケーションがデータ転送のために利用するプロトコルである。

(中略:BitTorrentの機能的説明)

それ(BitTorrentの機能)は非常にすばらしい。しかし、それは合法的だろうか?そう、はい。BitTorrentやその他の転送プロトコルは、合法的に、そして合法的な目的のために多く利用されている。たとえば、World of Warcraftプレイヤーは誰でも、パッチをダウンロードするためにBitTorrentを使用する。World of Warcroftの開発者であるBlizzardは、Blizzard Downloaderとウンザリするほど呼ばれている実装を用いる。私が個人的にファイル共有のために選んだのは、Azureusであった(少し大きいけれども、非常にカスタマイズ可能で、どんなシステムでも動作する)。また、多くのLinuxの配布は、700MBのCDイメージのような大きなファイルを転送する最も効率的な方法として、BitTorrentを利用したダウンロードを推奨している。

人々は、違法なファイルをダウンロードするために、BitTorrentのようなファイル共有プログラムを使用できるだろうか?答えはYesである。しかし、人々は違法な商品を輸送するためにストリートを利用することもできる。人々は、合法的であろうとなかろうと、自らの望むものを得る最も効率的な方法を選択する。郵便局ではなく、手紙を非難しよう。

さて、話を私が受け取ったe-mailに戻そう。

実際に音楽や映画のタグがつけられたファイルを検索して、それらがアップロードされるかどうかを調べるために私のPCにBearShareをインストールすることは断固として拒否するが、アップロードされるということは疑わしい。BitTorrentは、ファイルが何であるかを知る必要があり、それが他の人の持っているコピーとビット単位で同一であることを確認する必要がある。いくつかのダメなアプリケーションは、アップロード可能なファイルをあなたのPCから検索するかもしれないが(あなたの同意なしにこのようなことがなされるなら、あなたではなく、アプリケーションの製作者が犯罪を犯していることになる)、それを回避するためには、それらアプリケーションを使わなければ良い。良いアプリケーションは、起動しているとき、それを利用してダウンロードされたファイルをアップロードするだけである。

それによって、あなたが違法にダウンロードしなければ、違法にアップロードすることもなくなる。また、あなたは単純に、常にアプリケーションを起動しない、という選択もできる。もし、それらアプリケーションが起動時にオンになるなら、それをオフにしよう。それを解除するためには、msconfigを利用してほしい。

P2Pファイル共有に関する問いとして、このようなものがある。

  • P2Pファイル共有をどう思う?

これについては、これまで賛否両論あり、肯定的意見、否定的意見がさまざまにやり取りされている。しかし、私が見るにつけ、両者共に語っている問題の論点がズレているように思われる。この記事を読んだときも、そのようなズレが感じられた。もちろん、この記事の筆者はそのズレに気づいており、それがこのような記事になっている。

ここで扱われている問題を単純化すると、2つの質問を投げかけていることになる。

  • P2Pファイル共有の理念をどう思う?
  • P2Pファイル共有の現状をどう思う?

どちらを問われるかによって、論点は大きく異なる。もちろん、重複するところもあるのだけれども、やはり回答は異なるだろう。基本的に、「P2Pファイル共有をどう思う?」と問われたとき、P2Pファイル共有を肯定する人は前者の問いに、否定する人は後者の問いに対する回答をしている。理念と現状をぶつけ合っても結論は出ないし、話はこじれ続ける。まぁ、両者にとって相手方の回答した質問には答えにくい部分があるから、ということもあるのだろうが。

多くの人にとって、問題と考える箇所やその数は異なるだろうけれども、P2Pファイル共有の理念自体を否定する人は少ないだろう。むしろ、肯定的に見てくれる人の方が多いと思う。

しかし、P2Pファイル共有の現状をどう思うかと問われれば、"Bad"と答える人が多いだろう。贔屓目に見ても"not Bad"であり、"Good"と回答するのはThe Pirate Bayくらいなものかもしれない(彼らにしてみれば未だに"Best"ではないという不満もあるのだろうが)。

違法ファイル共有ユーザにしてみれば、自らの行為が後者の質問によって問われている"Bad"な部分を引き受けているわけで、それを"Bad"だとすると葛藤が生じることになるし、第一バツが悪い。そうなれば、前者の問いに答え、P2Pファイル共有の理想としている潜在的な可能性を述べた方が聞こえはいい。一方で、ISPや著作権団体は後者の問いに対して"Bad"だと回答する。しかし、P2Pファイル共有の理念自体を否定することまではできず、現状がダメなんだからダメという主張を繰り返す。

まぁ、著作権団体やISPなどの言動を見ていると、一応はP2Pファイル共有の理念を肯定はするけれども、それをすばらしいツールとしては見てはいない。彼らにしてみれば、邪魔な存在なのだろう。批判のために一応肯定する、そういうスタンス。違法ファイル共有ユーザの現状を肯定はするけれども、その拠って立つところとしては「現状の著作権制度がおかしいから」というアンチテーゼとして、だったりもする。さすがに説得力はない。むしろ、「全ての人に自由に(無料で)利用できる状態が、著作物の真の有り様」なのだというThe Pirate Bayの言い分の方がまだ理解できる。

論点が違うのだから、いくら主張しあっても水掛け論になる。水掛け論には終わりはない。どちらも考えるべき問題ではあるけれど、今のところは切り離して考えるべきものでもあると思う。理念がすばらしいのだから、現状には目をつぶれ、というのも納得できないし、現状がおかしいのだから、理念もおかしいのだ、というのも納得できない。

現状がおかしいのであれば、現状の枠組みで語るべきであり、理念がおかしいのであれば、理念の枠組みでかたるべきである。その上で、その2つの回答それぞれをすり合わせて議論するのがよいのかなと。まぁ、自分自身、そんな風に整理できてるわけでもないけれどもね・・・。

Trackback

Trackback URL
http://peer2peer.blog79.fc2.com/tb.php/286-b1476a0e

Comment

Comment Form
公開設定

プロフィール
heatwave Author
:heatwave

RSS Jamendo twitter tumblr Creative Commons Attribution 2.1 Japan
ブログ内検索
記事リスト
最新の記事
全記事一覧
他所で書いてるブログ

P2Pとかその辺のお話@はてな

アーカイブ

カテゴリー
最近のコメント
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。