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P2Pネットワーク上のサンプルファイルはプロモーション?それともフェイクファイル?

P2Pファイル共有ネットワーク上にばら撒かれるサンプルファイルは、もしかしたらユーザの求めるものではないかもしれない。サンプルを拾ってしまい、お目当てのものではないとがっかりする人も出てくるのは間違いないだろう。今回はそのようなP2Pファイル共有ネットワーク上に流れるサンプルファイルがプロモーションなのか、それとも単なるフェイクファイルなのかを考えてみるよというお話。

原典:P2PFreak
原題:P2P Artist Promotion or File-Sharing Fakes?
著者:enigmax
日付:February 19, 2007
URL:http://p2pfreak.com/p2p-artist-promotion-or-file-sharing-fakes/

今週、Drop Dead Gorgeous、Weezer、The Cureといったアーティストを擁するSuretone Recordsは、人気のファイル共有ネットワークにおいて、DRM freeのアーティストの楽曲やビデオの配信を開始する。その目的は、可能な限り多くの聴衆に機会を提供し、それによってSuretone Recordsのアーティストや彼らの音楽のファンを世界規模で広めようというものである。 無料で、しかもDRM free?すばらしい。

それを始まっている革命だと考え始める前に、その思考を止めて欲しい。そこには、もちろん、2,3の問題がある。それも非常に大きいものだ。

楽曲とビデオは無料ではあるけれども、それらは不完全なものである。彼らの計画は、ファイル共有ユーザに一部分の楽曲/ビデオをダウンロードさせ、Suretoneのwebサイトに誘い込むことを狙っている。webサイトには完全な、そして広告つきのバージョンが視聴/試聴可能であるだろう。しかしダウンロードはできない。DRMはもうない?とんでもない。

Suretoneへの緊急の懸念は、ファイル共有ユーザ(その人は、楽曲、ビデオのいずれにしても、完全なバージョンを求めてアクセスする)にとっては、Suretoneのこのマーケティング手法が、フェイクファイルを利用したネットワークのスパムに過ぎないということである。そのようにして、彼らがまさにひきつけようとしてる市場に対しての反発を生むことになる。

フェイクファイルはファイル共有ユーザにとって、さほど目新しいものではない。彼らは、現在は消滅しているOverpeer*1のようなファイル共有妨害活動に耐え、それよりも長生きである。近年では、MPAAでさえフェイクファイルをアップロードしているのが指摘されている。しかし、予想通り、ファイル共有コミュニティは解決法を見つけている。

Suretoneが、著作権侵害されたフルバージョンと区別できるように、彼らのファイルをサンプルとして明確に表示するどうかは、依然不明だ。

*1Overpeerは、P2Pファイル共有サービスにフェイクファイルを氾濫させることで、その運営を妨害していた企業。もちろん、その雇い手は著作権団体。この消滅については、こちら

個人的には、それがフェイクファイルであれなんであれ、ユーザにとって有益であるならばよいと思う。たとえ一部分であれ、ユーザが欲しいなぁと思えるようなものであれば、それは一定の価値があるものかと。

また、ユーザにとって有益ではないにしても、著作権侵害されているファイルとサンプルファイルが紛らわしいという理由で、そのような行為を否定するのもちょっと考えものな気もする。もちろん、ネットワーク自体に多大な負荷を与えるとか、ネットワーク崩壊させる意図で行われているものであれば問題だけれども、自らの著作物を保護するためだけに用いられるのであれば、私はそれを否定しようとは思わない。

ただ、Suretoneがどういう意図で、P2Pネットワーク上にサンプルファイルを放流しようとしているのかは不明だ。名目上はプロモーションのためのサンプルということだけれども、筆者の睨んでいるように単なるフェイクファイルのばら撒きなのかもしれない。まぁ、そのこと自体は特に否定するつもりはない。ただ、フェイクファイルによるかく乱を狙いつつ、プロモーション効果を期待しているのであれば、おそらくその目論見は筆者の主張どおり反発を生むだけだろう。

もともとP2Pでダウンロードして済ませてしまおうなどと考えている人は、おそらくそれにお金を支払う気はそれほどないわけで。それに加えて不快な経験を味わえば、そのアーティストやレーベルへの感情はネガティブなものになる。プロモーションとしては失敗だ。個人的にはプロモーションで用いるなら、多少画質や音質を劣化させたバージョンでもいいから、フルバージョンを流した方がまだいいと思う。そして、それを公式のものとして行うことで、ユーザライクであるということのアピールにもなる。

とはいえ、違法P2Pファイル共有ユーザを合法的な商用サービスのユーザに買えることが難しいという現実もある。選択肢を与えることでユーザを誘導するのではなく、選択肢を減らすことでユーザを誘導しようと考えている部分もあるのかもしれない。まぁ、それも難しい話ではあるけれど・・・。

余談ではあるけれど、SuretoneといえばWeezerですな。個人的にはGreen Albumがお気に入りです。"Holiday in the Sun"は名曲だと思う。機会があったら聞いてみてね。

更に余談だけれども、TorrentFreakから派生してP2PFreakなんてブログも立ち上げられた模様。TorrentFrealのサブブログって感じなんだろうね。おそらく更新頻度は本家よりは低そう。

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過激なアンチ海賊盤企業Media Defenderが1600万もの無料音楽をP2Pネットワークに提供、ただし広告付き
以前にも書いた過激なアンチ海賊盤企業 Media Defender が、今度は1600万もの無料の音楽をP2Pネットワークに流すというのが話題になってます。Media Defender to Spam P2P Networks With 16,000,000 Tracks from One Artistしかしこれが単なるspam(迷惑広告)では...
2007.07.09 10:41 | らばQ
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