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英国大学:Torrentサイトへのアクセスを遮断

大学側へ執拗に著作権侵害通知(多いところでは半年で1,000件に上る)を送付し続け、大学側へP2Pファイル共有ネットワークての著作権侵害対策を要求し、大学生を対象に訴訟ビジネスまで行っている著作権団体ですが、彼らにいつも糾弾されている大学側は、何とかしてこの脅威から逃れようとする。ポリシーを変更し、P2Pファイル共有の使用を禁じたり、それを破った学生に対してのペナルティを重いものにしたり、P2Pファイル共有ネットワークへのアクセスを遮断したり、といろいろ対策を講じていはいるのだけれども、それでも依然として大学生によるキャンパスネットワークからのP2Pファイル共有へのアクセスはとどまるところを知らない。そこで、英国のとある大学は、Torrentサイトへのアクセスを遮断することでその対策を進めようと考えているよ、というお話。まぁ、板ばさみになっている大学には同情できるところもあるのだけれどね。

原典:TorrentFreak
原題:University Bans BitTorrent Sites
著者:enigmax
日付:March 08, 2007
URL:http://torrentfreak.com/university-bans-bittorrent-sites/

英国Cardiff大学の情報サービス課は、25,000人の学生に対して、P2Pの「不適当な利用」によって大学が受ける著作権侵害通知の山から大学を守る、という意向を示した。大学側は、大学ネットワークからあらゆるBitTorrent検索エンジンとトラッカーへの接続を禁止することによって、これを達成しようとしている。

親愛なる皆様へ

複数の著作権侵害通知を受け、情報サービス課は大学を保護するための処置をとっています。

これらの著作権侵害の主なものは、Bit Torrentといったpeer-to-peerファイル共有の不適当な利用によるものです。

多くの著作物、ポルノ、暴力を含むコンテンツへのアクセスを提供する複数のwebサイトが特定されました。 以下にリストされる、これらのサイトへのアクセスは禁止されます。

このポリシーは、合法的な学術的研究を制限するものでありません。アクセスがどうしても必要であるときには、insrvAssistまでご連絡ください。

アクセスを禁止されたサイト:
http://www.torrentsearch.com/
http://isohunt.com/
http://torrentscan.com/
http://www.torrentspy.com/
http://torrent-finder.com/
http://thepiratebay.org/
http://www.torrentreactor.to/
http://www.torrentportal.com/
http://www.mininova.org/
http://skflan.nl.tp
http://www.onlytorrents.com/
http://www.mybittorrent.com/
http://www.torrentz.com/
http://www.torrentradar.org/
http://www.demonoid.com/
http://www.smaragdtorrent.org/
http://www.fulldls.com/
http://www.torrents.to/
http://www.torrentvalley.com/
http://www.torrentshub.com/
http://fenopy.com/
http://extratorrent.com/
http://btjunkie.org/
http://www.bittorrent.am/
http://www.astatorrents.com/
http://www.meganova.org/
http://www.bitdig.com/
http://torrentattack.org/

このメッセージに対するinsrvAssistへのお問い合わせはxxx xxxxxまで。

Thank you, Security Team

以前、Aimster, LimeWire, KaZaA, Mactella, Morpheus, Phex, iMesh, Qtella, Audiogalaxy, SwapNut, NeoModus, XoLoX , BitTorrent, WinMX, Gnutella, Gnotella, BearShare, Gnucleus, GTK-GnutellaといったP2Pアプリケーションを利用していた学生はこのように言われた。「直ちに、あなたのシステムが他者への無許可の著作物の配布を行うのを防ぐよう設定されていることを確認してください」

このメッセージが学生のファイル共有の利用を止められなかったように、上記のサイトをBANするという措置も、学生を止められそうにはない。新たなサイトは常に現れてくるし、ブロックリストはメジャーなTorrentサイトに限られている。Torrentサイトはそれ以上に数多く存在するのである。たとえば、TorrentReactor.toはブロックされているけれども、TorrentReactor.netはそうではない。

このリストでは、すばらしいサイトYotoshiに関しては述べられてはいないし、Bush大統領のTorrentサイトも禁止されておらず、フルアクセスが可能となっている。 興味のある学生は、ここでLinuxをダウンロードすることも可能だ。

このような大学の学内ネットワークに対する検閲とも取れる行為に背景には、著作権団体から寄せられる大学側に対する強力な、そして脅迫めいた要請がある。少し前の記事なってしまうのだけれども、ITMediaの「米レコード業界、違法コピー対策で大学に照準」という記事(AP通信配信記事)を以下に引用しよう(太字は筆者による)。

オハイオ大学やパデュー大学など一部の大学は昨秋以降、個々の学生に対する苦情申し立てを既に1000件以上受けている*1。申し立ての対象となった学生に科される処分は、電子メールでの警告から1学期間の停学処分まで多岐にわたる。

  オハイオ大学では、オンラインで音楽ファイルを共有したとして2回苦情申し立てを受けた学生には、暴力やカンニングなどの行為に科せられるのと同様、停学、謹慎、あるいはその問題に関するリポートの提出などの処分を下している。同大学では、苦情申し立てを2回以上受けた学生は今のところいないという。

  「(学校から)その話を聞かされたときは、びっくりした」とルイビル在住、オハイオ大学2年のライアン・リアル君は語っている。ライアン君は 2006年11月、大学のネットワークを介して、楽曲ではなく人気のビデオゲーム「Grand Theft Auto」を不正にダウンロードしたとして苦情を申し立てられた。ライアン君は大学から、このゲームとBitTorrentファイル共有ソフトをコンピュータから削除するよう命じられ、そうすれば、インターネット接続を復活させると言われたという。

  「皆がやっていることだ。捕まる可能性を気にしてもしょうがない。これまでに捕まったことのあるクラスメートたちも、まだ違法なダウンロードを続けている」とライアン君は語っている

 全米レコード協会(RIAA)はAssociated Pressの依頼に応じ、今年度これまでに著作権侵害の苦情申し立てを送った件数の最も多い上位25大学を明らかにした。RIAAは米国の大手音楽レーベルを代表する業界団体だ。

  RIAAは以前から各大学に対し、もっと積極的な対策を講じるよう要請していた。RIAAによると、最近ではソフトウェアツールが改良され、構内での違法なファイル共有を追跡しやすくなっている。

  「われわれはそうした技術を活用し、各大学に構内の問題を認識してもらえるよう努めている。大学は学生に対し、合法な生活を送るためのアドバイスを与えるべきだ」とRIAAのケアリー・シャーマン会長は語っている。

<中略>

  ホール氏(引用注:ミシガン州立大学PC管理者)は2回捕まった学生とは個人的に面談し、RIAAが違法コピー対策用に作成した8分間の教育ビデオを見せるようにしている。3回目となる違反者 は、半年間の停学処分を受ける可能性もあるという。今年度はこれまでのところ、少なくとも1人の学生が3回捕まっている。

 「わたしはありとあらゆる言い訳を聞かされている。最も多いのは、友達も皆やっていることなのに、なぜ自分だけ捕まったのだろう、という反応だ」とホール氏。

  テネシー大学では、2度目に捕まった学生については、コンピュータをITラボまで持ってきてもらい、人気の音楽ファイル交換プログラムを削除させた上で、インターネット接続を復活させている。3度目の苦情を申し立てられた学生については(苦情は通常、1年に1回申し立てられる)、正式な戒告処分か ら停学に至るいずれかの処分を受けることになる。

 今年897件の苦情申し立てを受け取ったアマーストのマサチューセッツ大学では、1度目と2度目の違反者には違法コピーに関する警告が送られ、3度目以降となる学生に関しては、インターネット接続が取り消され、処分は学部長に委ねられることになっている。

  各大学は楽曲の窃盗に対する独自の罰則を定めるべきだ、とRIAAは指摘している。RIAAによると、大学のキャンパスではそうした窃盗行為がは びこっている。「違法コピーの問題に関しては、特に大学での実情が深刻だ」とRIAAのミッチ・ベインワルCEOは語っている。

  RIAAによると、同団体がターゲットとしているのは、AresWarezやBitTorrent、eDonkeyといった人気ソフトウェアのほか、GnutellaやFastTrackなどのサービスで運営されているプログラムだという。

  連邦法では、著作権で保護された楽曲を違法に配信している学生について苦情申し立てを受けた大学は、再犯を阻止するための行動を起こさなければならないことになっており、さもなければ、学校が訴えられることもある。エンターテインメント業界は通常、インターネットアドレスの数字でしか学生を識別できないため、そうした情報を独自の記録と対応させて個人IDを追跡するには大学に頼らざるを得ない。

*1昨年の秋から、RIAAをはじめとする著作権団体が大学に向けて急激に著作権侵害通知を乱発し始めている。それ以前に比べると数十倍から数百倍に跳ね上がっている。詳しいことはこちらのエントリを参照にして欲しい。

この記事にあるように、大学側はいかに多くの対策や罰則を設けたところで、一向に学生の側がそれに応じる気配がないということ。問題が深刻なのは1度警告を受け、ペナルティを与えられた学生ですら、そのような対策を甘く見ており、数は少ないにしても3度も違法ファイル共有の事実が判明した学生までいる。どれほど努力をしても目に見えて効果が上がっていないのが実情だろう。結局は、みんながやっていることなのに、そんなに大したことはないだろう、きっとつかまらないよ、という希望的な観測や自己正当化に基づいた安易な動機によって、違法ファイル共有を止められずにいるのだろう。

一方で、RIAAやその他の著作権団体からの要求は日を追うごとに苛烈さを増している。彼らはより積極的な対策を要求しているが、大学当局としては学生の追跡といった捜査まがいのことはしたくないというのが実情のようだ。しかし、連邦法ではキャンパスネットワークであれ、再犯を阻止するための対策をとらねばならず、それによって大学側が裁判に引きずり出される可能性もある。少なくとも対処をとらざるをを得ないというのが現実なのである。

そこで、大学側はキャンパスネットワークからのP2Pネットワークへのアクセスの遮断や、罰則の強化、この記事にあるようなTorrentサイトへのアクセスの遮断といった消極的な方法を用いて、著作権団体からの要請に一応ではあるけれども、応えているという格好になっている。それでもRIAA他の著作権団体からの警告はとどまることを知らない。ただ、少なくとも著作権団体の訴えるような事実は存在しているわけである。多くの学生が今日も違法ファイル共有を学内ネットワークを通じて行っていることは疑いない。

キャンパスネットワークでそのような行為が行われ続ける限り、著作権団体による大学への攻勢はとどまることを知らないだろうし、それに対する対処を常に要求されるだろう。可哀想なことに、アンチ著作権団体からはこのような対処は権利侵害だとかやりすぎだと批判を受け、著作権団体からは手ぬるいと批判される。個人的には、キャンパスネットワークを使って違法行為を行うこと自体、何だかなーと思ってしまうので、大学側には同情したい部分があるかなぁ。

関連エントリ
違法ファイル共有ユーザは金のなる木:RIAAの新たな和解プログラムは、新たなビジネスか(1)
フェイクファイルによるIP収集は違法行為の証明にはならない その2
P2Pファイル共有と法律:業界団体の抗議に対する大学の対応
ミズーリ大学、すべてのP2Pトラフィックを遮断
RIAA、大学での違法ダウンロードの取り締まりを強化

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