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BitTorrent Inc、広告モデルのTVネットワーク構築の計画:Joostを意識か

BitTorrnet Inc BitTorrent Incが、広告モデルによる無料のTV番組配信サービスを計画しているよというお話。このような計画の背景には、Joostといった広告ベースのオンラインテレビサービス、YouTubeのようなオンラインビデオサービスに対する競争とも取れる。YouTubeは別にしても、このようなP2Pベースの配信サービスのメリットとして、数多くのコンテンツを配信するコストが低く抑えられるということがあるだろう。このようなコストの低減はサービスプロバイダにとって有利に働くし、その結果コンテンツプロバイダにとってもより多くの実りあるものになるのかもしれない。

原典:MediaPost PUBLICATIONS
原題:BitTorrent, Joost To Create Competing TV Net Sites
著者:Wayne Friedman
日付:Mar 20, 2007
URL:http://publications.mediapost.com/index.cfm?fuseaction=
Articles.san&s=57334&Nid=28490&p=331096

「Big Media Disintermediated」と呼ばれるOMMAカンファレンスのパネルセッションにおいて、BitTorrentの副社長兼コンシュマーサービス部門のゼネラルマネージャであるEric Pattersonは、P2Pテクノロジー企業(訳注:BitTorrent Inc)は、新たなネットTVサービスを開始するつもりであることを明らかにした。もう1つのP2P企業であるJoostは既にTVプログラムインターネットサービスを開始するということを明言している。

「私たちは、昨年の終わりから広告収入によるモデルへの移行を検討してきました。それはつまり、人々がテレビで番組を視聴するように、テレビ番組を(訳注:私たちのサービスを介して)視聴することができるということです。」とPattersonは語る。しかし、彼はそれ以上の詳細については言及しなかった。
最近、JoostはViacomとの提携を発表した。その合意の一部として、大手メディア企業は、Joostに数百のテレビ番組を提供する。Joostは現在ベータテストの最中であり、今年の終わりには正式に開始する予定である。

Joostの創設者は、KazaaやSkypeを立ち上げている。BitTorrentと同様に、Joostの経営陣もP2Pテクノロジーの利用が、来るべきブロードバンドキャパシティの危機を回避することができると考えている。

KazaaもBitTorrentも無許諾のデジタルコンテンツの配布という歴史を持つ。現在、両社の創設者は、公正なデジタルエンターテインメントサービスを提供するために、彼ら自身を構築しようとしている。

残念ながら、BitTorrent Incの考えているTVネットワークがどのような形態になるのかについての詳細は語られなかったようだけれども、少なくとも広告ベースのテレビネットワークの構想を発表したのは非常に興味深い。現在、ベータテストを行っているJoostに続く、という格好になるだろう。現状の最大の課題としては、TV番組を提供してくれるコンテンツプロバイダを探すこと、になるのだろうけれど、ライバルとなるJoostはViacomとの提携を発表しており、その点はBitTorrent Incが一歩で遅れているという格好だろう。さすがに、BitTorrent Entertainment Storeにコンテンツを提供している企業が、おいそれと先のまだ見えない広告ベースのコンテンツ配信に魅力を感じてはくれないだろう。まずは、ユーザを引き込むためのコンテンツを探し出すことが至上命題となるだろう。しかし、Joostの正式サービスの開始は今年の終わりを予定しており、時間はまだあるといえる。

さて、以前に紹介したBitTorrent開発者、創設者でありCEOのBram Cohenのインタビューにもあったとおり、BitTorrent IncではBitTorrentプロトコルのストリーム配信についての開発が進められており、このサービスが開始される際には、その技術が利用されることになるのだろう。

私個人としては、BitTorrnet Entertainment Networkのペイパービューモデルから広告モデルへの模索は歓迎したい。少なくとも、ユーザにとっては多様な選択肢はありがたいことだろう。DRMによる問題を多くはらむ現行サービスよりも、多くの人に見られることが利益に繋がるモデルの方が好ましいと思う。少なくともテレビの延長線上にあるようなサービスによって、テレビ習慣に慣れた人々を引き付け、その中の選択肢としてペイパービューがある、という方が、その選択肢への誘導もスムーズに行くだろう。

しかし、 このようなモデルが今後1つの選択肢として確立されていくには、ユーザがそれを選択する、ということが必要になる。いかに優れたサービスでもユーザに選択されなければ、そしてそれが効果を持たなければ、最終的には広告モデルの失敗となりそれ自体が無くなってしまう。海賊ユーザが本当に、より多くのコンテンツをネット上で楽しみたいと考えているのであれば、このようなサービスにこそ真っ先に飛びついて欲しいものなのだけれどもね。

ちなみに、Joostのベータテストに参加しているのだけれども、非常にすばらしい出来だった。現在はクローズドベータテストなので、すぐに利用可能というわけでもないけれど、申し込みをして参加するだけの価値はある。コンテンツも豊富だし、インターフェイスも直感的に理解できるものとなっている。正式な開始までに、よりユーザライクなインターフェイスの構築が進められ、より多くのコンテンツが視聴可能となるだろう。機会があれば、是非このブログでも照会したい。

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