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Maximo Parkの最新アルバム、BitTorrentにリークされる:「リークした奴を絞め殺したいよ」

Maximo_Park Maximo Parkの最新アルバムが正規リリースの1ヶ月前にBitTorrent上にリークされ、それに対してバンドのフロントマンが「リークした奴を絞め殺したいよ」と発言しているよというお話。しかし、一方でこの状況に対しては、ユーザが早く聴きたいと思うことはどうすることも出来ない、それについては哲学的になっているよ、とも発言している。私個人としては、このような感情というのは決してコマーシャルな影響を考えたものではなく、アーティストとしての感情なのだろうと思う。いろいろな思いはあるのだろうけれど、今回はアルバムがリリースされるまでの期間を、ユーザの行動という視点から見てみたい。

原典:TorrentFreak
原題:Band Frontman Wants to Strangle File-Sharer
著者:enigmax
日付:March 19, 2007
URL:http://torrentfreak.com/band-frontman-wants-to-strangle-file-sharer/

2003年に結成された英国インディーバンドのMaximo Parkは、2004年に'Graffiti'と呼ばれるシングルをリリースした。そのシングルはCDではなく7インチレコードでリリースされたのだが、今回彼らに降りかかった問題はその数世代先のテクノロジーの関するものである。その問題とは、未だリリースされていない彼らの2ndアルバムがデジタルファイル共有ネットワークにリークされた、というものである。

彼らのセカンドアルバム"Pur Earthly Pleasures"は、4月2日までWarp Recordから正式にはリリースされることになっていないが、それまでの期間もTorrentサイトで利用可能な状態となっている。

ボーカリストのSmithは、BBCの6Musicチャンネルで、「そうした奴を絞め殺したい。」と発言した。そしてそれが不可避であったことも匂わせ、「いつかこんなことが起こるってことはどっかで思ってたことだよ」とも発言している。

Smithは核心を持っているかのようである。このようなことはよく起こることのようだ。

(この状況を)諦めたかのようにSmithはこうも語っている、「人々はオンラインにいて、それを探して、それを求めているんだ。それに対してはどうすることも出来ないよ。それについては哲学的な(達観した)感じかな。」

ColdplayのアルバムX&Yもまた、リリース前にリークされているが、その後のリリースでも英国で46万4千枚、米国で73万7千枚を売上げ、チャートを上り詰めたということを知れば幾分慰めになるかもしれない。

Maximo Parkは4月2日に彼らのホームタウンであるNewcastleでのアルバムリリースパーティ(ライブ)を予定している。Maximo Parkのメンバーは、多くの人が彼らの演奏に合わせて合唱するだろうと思っておくべきかもしれない。

確かに皮肉なもので、ニューアルバムの発売日にその曲を歌うことが出来るのであれば、フラゲしているってことになるんだろうね。手段はともかくとして。

個人的には残念なニュースかな。このMaximo Parkのファンというほどでもないけれど、今後期待している人達だけに、彼らの意に反してリークされてしまったことは残念だ。もし、彼らのファンであるならば、いち早く聞きたいと言う気持ちはわからんでもないけど、やはり4月2日まで待って購入することをお勧めする。

いや、どうせ買うんだからフラゲしてもいいでしょ、と思う人もいるかもしれないけれど、それも違うと思う。この記事の筆者も、Coldplayだってリークされたけど、売上はよかったよ、といっているけれど、そういうことでもない。一部には広告効果によって売上があがるんじゃない?という人もいるだろうけれど、それも違うと思う。

BBCの番組を見たわけではないので、何とも言いがたいけれど、少なくともSmithの語った言葉の矛先は、リークした張本人に向けられており、ファイル共有ユーザに対しては、こうなった以上探して聞きたいと思うのはしょうがないよね、という諦めの言葉を発している。私は、Smithが売り上げのことやチャートのこと、そういったコマーシャルなことに対する懸念を持っているわけではないと思う。

音楽オタだからこそそう思うのかもしれないけれど、新譜のリリースまでの期間というのはアーティストとリスナーの真剣勝負の時間でもあるのだ。そのアーティストのファンは、新譜のリリースの日が決まると、それまでに何度も過去の作品や先行シングルを聞き返したり(新譜のリリースがなくても聞き返すけど)、それによってさらに新譜への期待を高めたりする。そうして新譜のリリースを迎えたりする。あるときにはがっかりすることもあれば、予想以上の出来に歓喜することもある。私自身も英国で言えばPaul WellerやPrimal Scream、Stone Roses、New Order、Oasis、Blur、XTCといったアーティストの新譜のリリース日を心から待ち望み、その勢いのままに猛烈に聞き込んだという経験がある。そしてその経験が私の音楽経験の中で、とても充実したことであったとも思う。少なくとも、そういう意味でリークされることを不快に思う、ということもあるんじゃないかなぁ。

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Comment

heatwave | URL | 2007.03.23 19:38 | Edit
こんばんは、コメントありがとうございます。

まぁ、P2Pのせいというのは言い訳でしょうね。決してネガティブな影響がないとは言いませんが、屋台骨を揺るがすほどのものだとは思っていません。それは自分が音楽ファンであればこそなのですが、50年代から90年代までのような音楽自体が熱かった時代ではなくなっているだけなんだと思います。ストーンズのライブに足を運んでいる人達が、ストーンズやその他の彼らが熱狂したバンド以外にお金を出すか、と言えばそうではないでしょう。

私が思う音楽業界の失敗は、音楽ファンの維持と育成から目を背けてしまったことにあると思います。彼らは文化として愛されているものを、商品としか見てこなかったわけです。つまりは消費財として扱ってきたわけで、そういうモノだけを聞いてきた人はいつかは飽きて他の消費財に目が移ってしまうでしょう。一方で、ストーンズのようなビッグバンドが今でも活動できるのは、彼らのかつての楽曲が文化財だったからに他なりません。

現在の音楽が、ニッチなものか、繋がりのないプロモーションだけで売れているモノばかりというのも、このような文化財としての音楽の影響が廃れてしまったからだと考えています。かつてのように、ムーブメントに乗じてビジネスを展開するのではなく(それ自体もムーブメントを商業化し陳腐なものにしてしまうと言う批判もありますが)、自らのアーティストをあたかもブームであるかのようにプロモーションをかける方が、リスクが低く、確率が高いのでしょう。いくらムーブメントが盛り上がったとしても自分のところのアーティストの売上に繋がるかわかりませんからね。結局は、そんな文化的なつながりのない手法に頼ってしまったことが、真の意味での音楽離れを加速させたんじゃないかと思います。まぁ、金のつながりに関しては、今でもうるさいですけどね。http://www.riaj.or.jp/lovemusic/music1.html

ただ、個人的にはTechCrunchの言うような主張はあまり受け入れらない部分もあります。もちろん、ライブで稼ぐと言うのもありだとは思いますし、Bob Dylanのいうようにレコーディングには価値はない、ライブにこそ価値があるんだと言い切るのも納得できる部分もあります。しかし、一方で、XTCのようにライブなんて価値がない、レコードで聴ける曲しかやらないんだろ?というようなレコーディングアーティストとしての割り切りも同様に納得できる部分もあります。私自身は商業音楽の全てを否定しうるわけではないのです。もちろん、そのやり方に問題があるとは思っていますが。

なんにせよ、現在はインターネットのおかげでさまざまな手法を用いた戦略を考えられる時代になってきているのだと思います。これまでの音楽業界のやり方だけが通じる時代ではないと言うことです。JamendoやAmie Streetのようなアーティストがイニシアチブを取れるサービスも出てきています。YouTubeやBitTorrentを利用したプロモーションを行ってライブで稼ぐのもあるでしょう。そして従来型の大手メジャーの木の下で創作を続けるというのもあるでしょう。それぞれに自分のやりたいやり方でやればいいんじゃないかなぁと思います。

もちろん、前述の理由から、大手メジャーレーベルの旧来のやり方がこれからも通用するわけではないとは考えていますが。一時的な成功に見えても、長期的に見たらしに向かってるって感じですかね。ここ10年の推移はそういうことだと考えています。
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