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オランダ:巨大Torrentサイトではなく、個人Torrentサイトを狙う著作権団体

BREIN オランダの著作権団体であるBREINは、個人の運営するTorrentサイトを標的にした活動を長きにわたって続けている。その一方で、世界的に名の知れた大手Torrentサイトは依然として運営を続けている。その理由としては非常に単純に、裁判に望めないような小規模のサイトを狙い撃ちして、裁判をちらつかせながら脅迫していくという戦術に出ているようだ。大手サイトには弁護士がついているし、オランダでは今のところトラッカーサイトが違法と判断された判例はない。

原典:TorrentFreak
原題:Another Dutch Torrent Site Taken
著者:Ernesto
日付:March 21, 2007
URL:http://torrentfreak.com/another-dutch-torrent-site-taken-down/

多くの世界最大かつ最重要なBitTorrentトラッカーがオランダに位置している。そのため、多くの人はオランダの反海賊団体BERINはそれらの巨大なサイトをターゲットにするだろうと予測するだろう。しかし、それは誤りである。BERINは、長きに渡ってヘビー級の相手を無視して、小さな相手をばかりを標的にしてきた。 彼らの最新のターゲットは、ほとんどの人が耳にしたことのないような小さなBitTorrentサイトdeb-tracker.orgである。

BREINは、新たにBitTorrentサイトを 閉鎖させたと、誇らしくアナウンスしている。最初のうちは、deb-tracker.orgの管理者はBERINを無視し、サイトを閉鎖することを拒否した。しかし、BREINがdeb-tracker.orgのホスティングプロバイダーにコンタクトを取るに及んで、管理者は屈服し、サイトを閉鎖した。BREINは、管理人たちが損害賠償やその費用をカバーするため175,000ドル(約2,000万円)を要求されるだろうと明かしている。

BREINはこれまで、著作物のリンクを提供していた131のサイトを閉鎖してきた。これらのサイトの多くは、非常に小さなBitTorrentサイトであった。それらは無料のホスティングアカウントで運営されていたものや、個人のDSL回線で接続されたサーバボックスといったものがほとんどである。

なぜ、これらのより小さなサイトばかりをターゲットにしているのかを疑問に思うかもしれない。まぁ、答えはかなりシンプルだ。彼らの脅迫戦術はより大きなtorrentサイトには通用しない、というだけのことである。大規模なBitTorrentサイトやトラッカーには大抵それなりの弁護士がついている。そして、BitTorrentサイトは単純に、オランダでは違法ではないため、BREINは法廷でより強い主張をすることができないのである。

著作権侵害、と一言で言っても、その国ごとに状況は違うわけです。米国においては、この手のトラッカーサイトは非常に不利な状況にある。たとえば、TorrentSpyやIsohuntが著作権団体によって提訴されていたり、DMCAといった業界団体に有利な法律もある。ただ、大枠としての国際法(ベルヌ条約や万国著作権条約)はあるけれど、細かい部分は各国に任せられているわけで、依然としてthePirateBayのようなトラッカーサイトが運営を続けられるのもそういう理由がある。

で、この記事のお話に戻ると、小規模なTorrentサイト、トラッカー運営者であっても、このようなリスクがあることを承知で行っていたわけで、そこまで同情的になれるわけでもない。ただ、このようなことが全く問題がないかといわれればそれも難しいかもしれない。というもの、オランダの法律では、明確にトラッカーサイトやtorrentサイトを明確に違法である、と判断しうる部分がない。そのうえ、BREINが基づいているとされるオランダの著作権法に関しては、BREINの独自の解釈に過ぎず、裁判所による判例があるわけでもない。

となると、トラッカーサイト、Torrentサイトの運営が違法ではない可能性もあるわけだ。もちろん、そのサイトにアクセスしてくる人達が違法ファイル共有を目的に来ていることは重々承知しているが、それはユーザの問題であり、Torrentサイトとは無関係である。であれば、このような訴訟を背景にした脅迫が問題がないとは言えないだろう。

と言っては見たが、私個人としては、それでもトラッカーサイト、Torrentサイトは問題が多いと思っている。やはり、著作権侵害を防ぐための手段が必要となるだろう。そのうえで、多少の漏れがあるからといって、殊更にトラッカーサイトを追い詰めるようなやり方をするのであれば、トラッカーサイト側を擁護したいと思うけれど、現状ではしょうがない、と思ってしまう。それでも、上記のような問題を考えてしまうのが、法律に即していればなにをしたっていい、という著作権団体のやり方が気に喰わないからなんだろうなぁ。そう、彼らがそう考えているのであれば、トラッカーサイトの側もそう考えてもおかしくはない。

関連エントリ
torrentサイトをホストしていたホスティング企業に責任はあるのか :BREINの戦略がよくわかる記事

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