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長引くLimeWire vs RIAA訴訟、その原因は?

LimeWire2005年、Grokster判決を受けて攻勢に出たRIAAはBareShare、Kazaa、eDonkey、WinMXなど多くのP2Pファイル共有企業の打破に成功した。しかし、その中で唯一御し得なかったのはLimeWireとBitTorrentであった。片やBitTorrentが商業的な転換をはかりその維持を確立する一方で、法廷闘争によってその維持を確固たるものにしようとするLimeWire。少なくとも、LimeWire側は法廷闘争が長引けば長引くほどに、その運営可能な期間は存続する。そのような意図があるかどうかはわからないけれど、少なくともLimeWireは以前から訴訟に備え、訴訟に不利になるような証拠を残さないようにしてきたようだよ、というお話。

原典:Digital Music News
原題:Limewire Legal Battle Could Get Ugly, Sources
著者:未署名
日付:March 22, 2007
URL:http://www.digitalmusicnews.com/stories/032207limewire

RIAAは過去18ヶ月にわたって、多くのファイル共有企業を攻撃し続けている。その結果、それぞれのケースで、100万ドルの和解(訳注:Kazaaのケース)や複数のRIAAにとって好ましい譲歩を引き出すことができた。

それら征服リストの中には、かつて栄華を極めたBearShare、Kazaa、Grokster、eDonkeyがあり、今はその影が残るのみである。そのような激しい攻勢は、信じられないほどに効果的であり、それはMGM v. Groksterの最高裁判決を背景にしている。しかし、LimeWireはその残骸の上に立ち続けている。それは現在でも勢いを増しつつあるファンお気に入りのツールである。

Digital Music News Research Groupによって今年2月に発表されたアプリケーションインストール数の調査によると、世界中のコンピュータデスクトップのなんと18.3%にインストールされており、その数は近い領域のライバルたちを容易に凌ぐほどである。

ロサンゼルスのMusic2.0が最近行ったフォーカスグループ*1によるパネルディスカッションでは、John and Jane Doeは何度もこのアプリケーションに対して多くの選好を示している。このことはモニタリングデータを再確認するものであるため、それほど驚くには値しない結果であるが。

では、このアプリケーションがそれほどパワフルなものであるのであれば、なぜ、RIAAは親企業のLime Group, LCCとの訴訟の勝利や和解に、これほどまでに長い時間がかかっているのだろうか。同社は初め、2005年9月にRIAAから停止を求めた警告状(Cease-and-Desist Letter)を受け取った。そして、2006年8月に訴訟が開始された。この両方の出来事はテクノロジーのタイムテーブル上では遠い記憶のようである。

今週行われた議論において、RIAAは(同団体が一定の支配権を持つと主張する)長引く法廷プロセスについて、Digital Music Newsにこう語っている。「彼らが応じる。私たちが応じる。彼らが応じる・・・その繰り返し。そしてディスカバリー。これらのことは長い時間がかかります。」とRIAA代表のJonathan Lamyは語る。

このことは確かに、多くの訴訟にとっても当たり前のことであるようにも聞こえる。しかし、ある詳細な情報によると、多くの人が考えている以上に、RIAAがより困難な法的問題を抱えていることが示唆されている。

ある内部情報筋によると、LimeWire Groupの最高責任者で合うrMark Gortonは、数年スパンの長い訴訟に備え、さらにそのためにより安全な防衛策をとっていたようだ。さらにRIAAに近い情報筋にもまた、同社が故意に著作権侵害を推奨した証拠となるような「内部メール」も「内部文書の痕跡」も見当たらないことを指摘している。これらは法廷における予備的陳述の際の重要な構成要素となる。

一方で、現在、メジャーレーベルにとって友好的で、ライセンスされたP2Pシステムの構築というLimeWireの以前の努力は死んでしまったかのようである。おそらく、テーブルの両端に位置する相対的な冷淡さによるものだろう。

*1複数のユーザによるディスカッション。ユーザに意見を求めることで有意義な情報を得ることが出来る。比較的、議論は整理されて行われ、他者の意見を聞くことで、聞いている人が新たな意見を生み出すという効果もある。ちなみにJohn and Jane Doeは、日本で言えば「山田太郎」とかそんな感じ。

この記事の末尾の一文が非常にアイロニックな意味がこめられていると思う。一度は協調を求めてきたLimeWireの手を振り払ったのは他ならぬRIAAである。その結果が、現状のLimeWireだといえる。もちろん、その選択権はRIAA側にあるのだろうけれど、少なくとも現状を止めるチャンスがRIAAにはあったということだ。つまり、 応じていれば、合法的なビジネスのチャンス(成功したかどうかはわからないけれど)と、著作権侵害に対する対策を得ることが出来たということだ。

そう考えるとしたたかなのはLimeWireなんだろうなぁ。協調と闘争の2つのオプションを用意していたということになる。もちろん、闘争の結果が彼らにとって望まないものであっても、その結果が出るまでは運営を続けることが出来るし、それを長引かせる戦略をとってきたことでその期間を長くすることも出来る。その期間が長引けば長引くほどに、RIAAの妥協も引き出せるというわけだ。

個人的に思うのは、海賊行為を防ぐことが本当の目的なら、妥協することも1つの手だと思うんだけどね。この件に関して言えば、結果的に著作権侵害の状況の存続にRIAAも加担しているという構図でもある。LimeWireが差し出してきた手をRIAAが握り返せば、完全にとは言わないけれど、著作権侵害が抑制されていた可能性だってあったわけだ。本当に著作権侵害を予防したい、という目的を第一に持ってきているのであれば、多様な手法を取ってしかるべきだと思うんだけどね。

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