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オンラインミュージックビジネスが「知らなければならない」20のこと

オンラインミュージックビジネスの将来に必要な20のトピックを簡潔に紹介しているよ、というお話。やや簡潔すぎて理解しにくい部分や、それってどうなの?という部分もあるのだけれども、なかなかに興味深い。少なくとも、オールドモデルからの大幅な転換が必要になるということは間違いないのだけれども。

原典:New Music Strategies
原題:The 20 things you MUST know about music online
著者:Dubber
日付:March 16th, 2007
URL:http://newmusicstrategies.com/2007/03/16/the-20-things-you-must-know-about-music-online/

私はここで、私自身を解雇しようとしている。この単純な原則を理解し、実行して欲しい。そうすれば、もはやあなたは私を必要としない。

私は昨晩、Moseley Creative Forumのパネルディスカッションに参加した。話題は「これは音楽産業にとって最高の時期にあるのか?」であった。当然、いくつかの議論がなされた。

あなたの予想通り、私の意見としては、音楽業界が応じるべきいくつかのヒントによって、このような「最高の時期」が迎えられると考えている。そして、私は議論のための要点のリストを作成した。

当初はトップ10のリストを考えていたのだが、オンライミュージックビジネスを進展させるためには、より多くのことを理解しなければならない。そのため、トップ20のリストを作成することになった。特定の順番はない。

1. 誇大広告を信用するな:Sandi ThomやArctic Monkeys、Lily Allenが有名になり、裕福になり、成功したのは、決してMySpaceのおかげでも、自宅からのweccastのおかげでもない。それは、PRや従来のメディア、レーベルと金の力でしかない。

2. 聴く/好きになる/購入する:それは黄金律である、人々は音楽を聴き、そして音楽を好きになり、そして購入する。それはこの順番でしか起こりえない。もし、あなたがこれ以外のいかなる順序を試みたとしても、決してうまくはいかない。

3. オピニオンリーダーが支配する: 我々は新聞とラジオの重要性を知っている。現在、信頼性の高いあなたの話を語る新たなオピニオンリーダーが存在する。あなたは、それが誰であるのかを見出す必要がある。より前進するためには、その一員となるべきである。

4. カスタマイズ:仕立て屋のソリューション(訳注:きめ細かい要求に答えるということ)が最良であり、少なくともカスタムメイドのキットセットアプローチが重要となる。 既製品がいくらあっても、あなたの匿名性はほぼ保証される(訳注:つまり、ほかのサービスと見分けがつかないということ。)

5. ロングテイル:Chris Anderson(訳注:ロングテールという言葉を世に知らしめた人。)は、リテイルの将来がより多くの商品を少ない点数で売り続けることだと証明した()。全てをオンラインに置こう。そしてカタログを拡大しよう。わずかなヒット作品を売るより、多くのニッチ作品を売る方がより利益に繋がるのだ。

6. web 2.0 : 目的地であったことを忘れて欲しい、つまり環境になるということだ。あなたの顧客にカタログのタグや分類を任せればよい。あなたのwebサイトはパンフレットではない、そこは人が集まり、あなたとそして他の誰かとを繋ぐ場なのである。

7. コネクション :物語を伝える方法を学ぶ、つまり、webコミュニケーションの適切な仕方でそれを伝える方法を学ぶべきである。それがいかにしてニューメディアとメインストリームPR表現へと翻訳されるかについて考えて欲しい。

8. クロスプロモート :オンラインはオフラインの代わりではない。そしてそれらは互いに独立して存在しているわけでもない。いかにしてそれらの2つが実際に交差しているのかについて、理解する必要がある。

9. より少ないクリック :あなたが支払ってくれる人々を望むのであれば、これは特に真実である。もし購入する際に、フォームに記入し、3つのレイヤーのメニューを操作し、パスワードを入れなければならないのであれば、私は二度とそのサービスは利用したいとは思わない。

10. プロフェッショナリズム :適切な領域を持つこと。MySpaceはあなたのwebサイトではない。文字をつづることを学ぶこと、高品質の写真を用いること、単にコードではなく、デザインを理解したwebデザイナーを雇うこと。

11. 物質世界の終わり*1 : インターネットの経済学は、在庫と限られた株の世界の経済状態とは、基本的に異なると考えるべきである。あなたが1,000売れればよいと思っていても、200万のコピーが売れることもありうるということを知ってほしい。*2

12. 散らされたアイデンティティ :PRの観点から、1つの場所にとどまるよりも、あなた自身をインターネット上に散らす方がよい。メンバーシップ、プロフィール、コメントやネットワークは、信じられないほどに有益である。

13. SEO ;あなたはサーチエンジン最適化がどのように作用するか、そしてどのようにあなたを見つけられるかの可能性を最大にする必要がある。その両者を発見可能、検索可能にすること。

14. パーミッション(許可) :これは非常に基本的なものである。決してSPAMはしないこと。人々に選択させること。あなたが提供する情報は、人々に関連する、役に立つ、そして歓迎する情報でなければならない。日付とイベントだけの長いリストは、非人間的で、単なる仕事としか感じられない。(訳注:逆に)パーソナルなメッセージが、非常に重要となる。

15. RSS :それを提供し、それを使用し、それを教えること。単に、きっとwebサイトをまた利用するだろうと願うだけでは、最終的にはうまくはいかない。それは常に、新たなコンテンツを必要とする。RSSは、あなたのサイトの唯一重要な側面となる。そのためにRSSを利用すること。しかし、多くの人にとってRSSがニューカマーであることを忘れてはいけない。オーディエンスにRSSを受け入れてもらうよう、それを後押ししなければならない。

16. アクセシビリティ :全ての人が高速なコンピュータや回線を持っているわけではない。全ての人が天性の見識を持っているわけではない。全てのもののオンラインアクセスを容易なものにすること。あなたのサイトのXHTMLを素直なものにすること。それは非常に簡単だけれども、非常に重要なことである。それによって、入り口で人々を締め出すことがなくなるのである。つまり、バリアフリーであるべきだ、ということである。

17. 報酬とインセンティブ :全てのものは現在利用可能である。人々に、あなたが音楽的経済関係の一部であることを考慮する理由を与えること。30秒間のサンプルは役に立たないというより、最悪なものである。

18. 頻度が全て ;毎日更新すること。更新されなくなったwebサイトや利用されなくなったフォーラムほど悲しいものはない。検索エンジンは、活発なサイトを優先させる。あなたは人々が戻ってくることを望むだろうか?彼らを戻すためには、彼らが以前には見ていない何かを与える必要がある。

19. 感染させること :何をしてでも、人々がそれをほかの人に伝えたいと思うようにすること。最高のマーケティングは口コミである。つまり、オンラインでは、口コミは絶対的に強力なのである。

20. 製品としないこと :関係を売ること。つまり、音楽ビジネスのオールドモデルは、金額の集合としての個々の人工物のセールスによって支配されていた。ニューモデルは、経済関係をファンのコミュニティによって築きつつある。

そしてボーナス。

21. チャートは無駄骨である :トップ40のシングルチャートは全く意味がないだけではなく、プロモーションのツールとして機能しなくなっている。チャートを目指さないこと、持続可能なキャリアを目指すこと。

これが私が考え付いたものである。私のプレゼンテーションの時間では、これらについて詳細に述べる時間がなかった。そこで、ここ数週間は、これらのトピックから1つずつ選択して、その中心的な原則をそれぞれ説明するためのエントリをもうけたいと思う。

*1原文では「The Death of Scarcity(不足の終わり)」となっているが、意訳した。
*2つまり、インターネットでの販売自体が、コピーそのものであり、1,000売れようが200万売れようが、オリジナルを1つ置けばよいということ。現実世界のように、200万売るために。200万の物質的なコピーを用意する必要はない。

いや、本当に興味深い議論なのだけれども、非常のトピックが多くて、なかなかコメントがつけづらくもある。ということで、文末にもあるとおり、1つ1つのトピックをさらに精査したエントリを立てているので、それについて今後も紹介できればなぁと思っております。

ただ、その前に1つだけ。個人的には、ロングテールという考え方とは別に、これまでのリテールですら、少数の売れ筋が全体の売上のほとんどを占める、ということが亡くなりつつあるのではないかと思う。もちろん、これは筆者の言っていることでもあるのだろうけれども、ここ十数年の音楽ビジネスが、パレートの法則よろしく、2割の売れ筋だけを作り出すことで、利益を上げようとしてきたと思う。結局はそのやり方自体が、音楽への興味やリスペクトを失わせ、音楽ビジネスの冷え込みに繋がっているのではないかなぁと。要は、その2割を作り出すために、あまりに安易ややり方をしすぎたのではないかなと。

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