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DMCAの立案者、DMCAは失敗だったと発言

DMCABoing Boingに寄せられた読者からのメールの紹介しているのだけれど、その内容が非常に面白い。DMCAやWIPO Internet Treatiesの立案者であるBruce Lehmanが、モントリオールで開催されたカンファレンスにおいて、DMCAは失敗であったことを認めたよというお話。ただ、具体的に何が失敗だったのかについては言及されていないし、Boing Boingからは、彼の提案する新たなビジネスモデルを、新生の音楽メディア(webキャスターや衛星ラジオ)や政府支援に頼っていることを、結局は目は覚めちゃいないだろ、と突っ込まれてもいる。取り様によっては責任転嫁とも取れなくもない話ではある。

原典:Boing Boing
原題:DMCA's author says the DMCA is a failure, blames record industry
著者:Cory Doctorow
日付:March 24, 2007
URL:http://www.boingboing.net/2007/03/24/dmcas_author_says_th.html

最も興味深く、そして驚くべきプレゼンテーションが、Bruce Lehmanによってなされた。彼は現在、International Intellectual Property研究所の所長である。

Lehmanは1990年代初頭のDMCA(たとえばTPM(技術的保護手段)による強固なコントロール)にいたる米国の展望を説明し、DMCAのもたらした現状を反省して「我々の当時のクリントン行政政策は、全くうまくいってはいない」、「我々の著作権管理の試みは成功していはいない」ことを認めている。

さらにLehmanは、現在、音楽にとって「ポスト著作権」時代に入っているという。そして、後援(patronage)の新たな形態が、音楽を必要とする産業(webキャスターや衛星ラジオ)や政府の財政支援に後押しされて現れるだろうということを示唆している。

彼は、若者が著作権に対するリスペクトを失っていると発言する一方、1990年代半ばの音楽産業が、彼らの怠慢さゆえにオンライン市場の適応し切れなかったことを非難している。

午後のディスカッションでは、Lehmanがさらに、カナダの未来に向けた著作権改革について、独創的な考えであるべきだと述べている。国際的な著作権法(ベルヌ条約)を遵守する必要性を強調する一方で、カナダは新たな著作権のアプローチにおける試金石になるはずだと述べている。彼は、Bill C-60がデジタル著作権問題を整理するために、十分ではなかったことから、この法案に対しては非常に否定的に見ている節がある。

米国からの現在進行中の圧力を考えると、私はカナダが著作権の新たな道筋を作り出す能力を持ちえるかどうか非常に懐疑的に思える。それでも、DMCAの立案者が、変化が必要であることを認めているのであれば、きっと我々の選出した議員たちも留意してくれることだろう。

私はLehmanが依然として夢から覚めていないと思っている。後援だって?彼は、数多くの新生のコピーフレンドリーなアーティストを知っているのだろうか?そのアーティストたちは、ツアー(人々をギグに呼ぶためにフリーコピーを利用する)や、MP3のダイレクト販売や、グッズの販売などでいい暮らしをしている。

もちろん、これらのアーティストは、アーティストが稼ぐ1曲99セントから92セントをぶんどっていくレーベルを支えてはいない。しかし、法律は仲介者のための完全な、そして永久の安寧に関するものでなければならないのだろうか?

彼らが価値を増すなら、彼らは生き残るだろう。市場が彼らを支えないならば、彼らは破産するだろう。

著作権を考えるうえで重要なことは、クリエイティビティをサポートすることである。決して大企業を支えてやることじゃない。

さて、ことビジネスとなると、文化を育てること以上に、どこからどれだけ金を引っ張り出すか、という思考に陥りやすい。だけれども、Boing Boingの言っているように、結局は矛先を変えるだけでやらんとしていることは変わらないという感じもする。個人的には、そうやって失敗を繰り返してきているはずなのにと思ってしまうのだけれどもね。

文化(著作物・創造物を含む)というのは、理想的には必要であるべきものなのだろうけれども、少なくとも生きていくうえでは、ほとんどの人に必要不可欠なものではない。なくても生きていくことはできる。ある種不安定なものなのである。にもかかわらず、業界団体の多くは、あたかもそれが安定しているかのように、もしくは安定しなければならないかのように振舞っている。そしてそれが問題をさらに悪化させ、彼らの首を絞めることになる。

そろそろビジネスモデルを考える前に、もっとユーザのほうを向いた方がいいんじゃないのかなと思うのだけれどもね。いかに多くの収入源を見出そうとしたところで、結局のところはユーザがお金を払う、という基本原則なしには成り立たない。

オンライン配信サービスなどによって、提供の機会が増えたとしても、それによってネガティブ経験を味わえばユーザはついていかないだろう。結局は自分たちでチャンスを潰していることにもなりうるのだ。姑息な手段で多くの金を集める方法ばかり考えないで、どれだけ多くのユーザに魅力をアピールし、お金を支払ってもらうかを考えた方がいいと思うのだけれどね。

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