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英国バンドのファイル共有対策:リークされたアルバムをWeb上から除去するWeb Sheriff

WebSheriff Arctic Monkysという英国のバンドをご存知だろうか。このバンドは「ダウンロード時代最初のロックスター」とも呼ばれるくらいに、webと密接なかかわりを持つ。彼らがメジャーにのし上がれたのは、彼らが自らの楽曲のデモをweb上の設置したことで、それを聞いたユーザの口コミによって人気を高めたことが大きな要因だとされている。そんな彼らが、Web Sheriffという違法にアップロードされた著作物をweb上から除去する会社を雇って、ファイル共有対策を行っているらしいよ、というお話。そして、そのWeb Sheriffの具体的なやり方についてのご説明も。

原典:Time Online
原題:Arctic Monkeys go bananas over file-sharing
著者:Adam Sherwin
日付:March 31, 2007
URL:http://business.timesonline.co.uk/tol/business/
industry_sectors/media/article1594238.ece

ネット上にArctic Monkeysの最新アルバムのコピーをリークすることについて?Web Sheriffがあなたのドアをノックするリスクを犯す気がないのであれば、それほど気にすることではないかもしれない。

当初、自由な音楽共有は、シェフィールドのロッカーたちを有名にした。しかし、彼らが100万枚のアルバムセールスを実現するに至っては、楽曲をウィルスのようにweb上に拡散させることは、それほどクールなことではなくなったようだ。

彼らの次のアルバム"Favourite Worst Nightmare"にかかわるセキュリティは、音楽ライターが事前に彼らの楽曲を聞くために、Arctic Monkeysのロンドン総司令部に降参しなければらない、ということを意味する。

MP3ファイルのトレードによって多くのファンを獲得した最先端のバンドは、現在、web上での用心棒をひそかに雇っている。彼らは、アルバムセールスを危険に晒す可能性のある無許可のリークを探し出し、取り除くために雇われている。

そのweb刑事は、リーク元を探っている。そして、著作物を故意に拡散したことが確認された個人は訪問を受け、そして法的脅威がそれに続く。

インディーバンドは、Bloc Partyほどクールではない。彼らはRadioheadのような世界的な成功を目指すロンドンの四人組である。しかし、彼らのセカンドアルバム"A Weekend in the City"のコピーが、正式なリリース予定の2月より、3ヶ月も前にオンラインにリークされたとき、彼らは災難に直面することになった。

バンドのレコード会社であるV2は、Web Sheriffを雇った。Web Sheriffは、ネット上の違法ポルノやテロリズムビデオなどを除去する実績を持つ、ロンドンのwebディテクションエージェンシーである。Web Sheriff常務のJohn Giacobbiは、このように述べている。「彼らは世界的なバンドの成功を破壊すると思われる、数百万の違法なMP3ファイルが拡散しているのを目の当たりにした。」

Web Sheriffの探偵チームは、Bloc Partyのファンサイトをモニターし、バンドに対する敬意があるのであれば、リークされたアルバムへのリンクを貼らないようにユーザに呼びかけた。

それは大した効果をあげることが出来なかったため、、同社はISPを通じて、広範囲に及ぶ楽曲のアップローダを特定し、彼らの問われる可能性のある訴訟について言及した警告状を送付した。

V2によると、3ヶ月のうちにアルバムの違法なダウンロードは、商業的に無視できるレベルになったという。アルバムは、英国においてゴールドディスクを獲得し、米国でもトップ20入りを果たしている。

(中略)

海賊行為との戦いにおいて、英国では100人以上のファイル共有ユーザが、British Phonographic Industryによって最高6,500ポンド(約150万円)の罰金を科されている。 しかし、最も大きな問題は、チャートアルバムの無許可のコピーを1ポンドにも満たない額で売る、ロシアのallofmp3.comのサイトのような国際的な活動によって引き起こされる。

Giacobbiは「我々は、従来の探偵手法を用いて、モスクワのアパートに大規模なアップローダがいることを突き止めた。彼らは、我々にドアをノックされたことを非常に驚いていた。我々は彼らに、次にドアをノックするのは『本当の』シェリフ(警官)だ、と告げた。サイトは翌日には閉鎖されていた。」

現在、Web Sheriffは、ネット上にリークされたテレビ番組のエピソードを除去するために利用されている。同社はイスラム教徒のサイトに投稿された悲惨なビデオクリップの流出元を突き止めるためにも雇われている。そのビデオには、英国人の人質となったKen Bigleyの処刑を撮影した映像が納められている。

Out of Tune


120億

2006年に交換またはダウンロードされた推定楽曲数

3億2500万ポンド(755億ポンド)

英国の音楽会社の年間の推定損失額

28億


Napsterで交換された違法なMP3

1億ポンド(約230億円)

世界的な4大メジャーレーベルの損失を補償するために、のKazaaによって支払われた違法音楽・映画ダウンロードに対する損害賠償額

こんな風に、Arctic MonkeysがWeb Sheriffのような企業を雇ったことが冒頭に扱われたのも、Arctic Monkeysがメジャーにのし上がった経緯がある。この記事中でも少し触れられているが、彼らをメジャーに押し上げたのは、彼らの音源を無償でダウンロードさせたことである(デモだけどね)。そのような気前のいいやり方と、彼らの楽曲のよさがあいまって、web上に彼らを認知させたという側面もある。 「ダウンロード世代の最初のロックスター」といわれるように、彼らの成功について述べられるとき、常に「ダウンロード」や「ブログ」のような言葉が並ぶ。

そのような彼らが次のアルバムに関しては、Web Sheriffを雇い、ダウンロードを抑制しようとしているのだから、まぁ、おもしろいというかちょっとがっかりというか。もちろん、リークされたくなかったということもあるだろうが、ダウンロード世代だからこそ、そのやり方を否定されるようなやり方をするというのは同かなぁと思う。もちろん、それは彼ら次第なのだけれどもね。ただ、「オアシスの再来」とも言われた彼らの以前のアルバムのセールスが、ダウンロードによって抑えられたか、というと決してそうとも思えないし、それ以前にダウンロードが出来なければ、そこまで売れることもなかっただろう。

もちろん、全てがダウンロードやブログといった新たな時代の影響によってではないことも承知している。Arctic Monkeysが所属するDominoRecordsのプロモーションが功を奏したとか、まぁいろいろ噂されている。特に、DominoRecordsのFranz Ferdinandがその直前に大成功しており、金も二匹目のどじょうも欲しいってんで、結構ゴリゴリ押し込んだ、ということもあるみたいだし。まぁ、あくまで噂だし、ダウンロード世代の、といったほうが何かと聞こえがいいしね。

それはともかくとして、 まぁ水面下ではWeb Sheriffのような会社が動いていたのね。いつも思うのだけれども、このような対策を講じることで、どの程度のコストがかかるのか、それに対する効果はどの程度のものなのか、が非常に気になる。もしかしたら、前者が後者を上回っているのではないかと。個人的には、音楽の違法ダウンロードが与える影響は業界団体が叫ぶほどに甚大なものだとは思っていないし、それほど影響しないとも思っている(もちろん、音楽配信に関しては別だし、ネガティブな影響がないとは言えないけどね)。逆に、それを証明したのはArctic Monkeys自身だとも思うのだけれどね。

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