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スウェーデン:テレビ番組はダウンロードしてみる若者たち、原因は海外番組の遅延とタイムシフト

スウェーデンでの調査によると、スウェーデンの若い世代の40%は、テレビ番組をP2Pファイル共有ネットワークからダウンロードして視聴しているようだ。その理由としては、Prison Breakといった海外番組が放送されるまでの時間的遅延や、オンデマンドでの視聴を求める人達が増加している、ということらしい。このような調査結果は、以前にも紹介したオーストラリアでの調査とも一致する。もちろん、これらのほとんどは違法な行為なのだけれども、違法だからダメだ、というやり方で問題を解決するよりも、その状況が生み出すメリットとデメリットを考え、それぞれを望ましい方向に促進、抑制する方法を考える方が、生産的だと思うのだけれどもね。少なくとも、現在の法律の多くは旧来の戦略をベースにしたものであり、いかにネット時代に適応した法律があるといっても、旧来のモデルを守るための法律でしかない。

原典:TorrentFreak
原題:Pirated TV-Shows Popular with Swedes
著者:Ernesto
日付:April 04, 2007
URL:http://torrentfreak.com/pirated-tv-shows-popular-with-swedes/

最近のレポートによると、16歳から30歳のスウェーデン人の5人に2人が、定期的に著作権侵害されたテレビ番組を視聴しているという。米国放送時からの遅延、視聴したいときにその番組を視聴できるという利便性という2つが、このテレビ番組への海賊行為への主な理由である。

これらの結果は、「Moving Picture 2007」と呼ばれる、スウェーデン放送統計学会MMSによってリリースされたレポートである。「この問題は、テレビ産業の将来にとって非常に重要です。そして私たちは、より密接にこの発展を追い続けます。」とMMS CEOのPontus Brtgdahlは言う。

レポートによると、スウェーデンの若者は、ダウンロードされたテレビ番組を毎週1時間以上視聴する。特に、Prison Breakなどは人気が高いようだ。先月、Prison Breakを視聴した人達の35%が、そのエピソードをテレビからではなく、P2Pネットワークを通してダウンロードしていたことが示された。

スウェーデンでは、若者以外の世代で、昨年までに劇的に視聴率を高めている一方、若者たちのテレビ視聴率に関しては、ここ7年ほど横ばい状態である。これは、テレビ-ブロードキャスターが潜在的な収益を失っていることを示す。この数字は、おそらくスウェーデンに限った話ではないだろう。人気のあるテレビ番組は、毎週世界中の数百万人の人たちによってダウンロードされている。

「より魅力的な選択肢が示されない限り、スウェーデンの若者たちは、著作権侵害されたテレビ番組をダウンロードし続けるでしょう。」とプロジェクトリーダであるSorosh Tavakoliはいう。

レポートでは、これらの非常に大規模な海賊行為の背景にある理由を明らかにしようとしており、人々がテレビ番組をダウンロードする複数の理由が示されている。最も重要なこととして、人々は、彼らが望むときと、場所で、テレビ番組を視聴することを望んでいる。もう1つの理由は、彼らのお気に入りの番組を、スウェーデンのテレビ局が放送するまで待ちきれない、ということである。多くの人たちが、BitTorrentを利用すれば、米国での放送終了後数時間で手に入れることが出来る、ということを知ってしまえば、それほど長くは待ってはいられない。

高画質のオンデマンドテレビは未来である。テレビ製作者はそれを理解し、そのために行動を起こすべきだろう。それは市民にとっても、製作者にとって長きに渡って利益になることだろう。

まぁ、わかっちゃいるけど変えられない、という部分もあるとは思うけれどもね。旧来のやり方を捨てて、新しい方法を創出することが求められていることは誰しもが思っていることだけれども、ビジネス、という観点から考えると、旧来のやり方を破壊するような方向には持っていけないということなのだろう。もちろん、徐々に変化の兆しは見えているが、それも微々たる進歩であり、こと日本に関しては、いかにして旧来のやり方で新しいやり方を押さえ込むか、という方向に進んでいるだけのように思える。

おそらくは、このようなテレビ番組配信の足かせの1つになっているのは、マルチユースの問題ではなかろうか。たとえば映画で言えば、1次的には上映のために製作されるけれども、その後DVDで販売したり、テレビでの放映といった2次的な利用を見込んでもいる。そういった中で、このようなP2Pでの不正な利用というのは、製作者サイドには面白くないわけである。

といっても、テレビ番組の再利用先としてはDVDの販売・レンタルなど限られているのも事実であり、個人的にはタダで不正利用されるよりなら、むしろそこに活路を見出すべきだと思う。もちろん、全くコントロールの聞かないP2Pファイル共有ネットワークにまかせっきりにするのではなく、インターネットでの配信を2次利用として捉え、そのうえで自ら配信を行うことで利益を得る、ということも無理な話ではない。

権利上の問題が含まれることも承知しているが、あらかじめ2次利用の形態として想定しておけば問題はある程度はクリアされるはずである。そのような利用にDRMを用いることに対しては、やぶさかではないという人も多いだろう。

ただ、そのような状況を作り出すのは、製作者サイドだけの問題ではない。少なくとも、海賊ユーザたちの多くがその機会を利用することが求められる。いかに製作者サイドが時代に適応していったとしても、ユーザの側がそれを利用しないのでは、そのモデルは意味をなさなくなる。代価選択肢が存在するのであれば、そちらを利用べきであると思う。いかに新たなモデルが必要だと声高に主張したとしても、それはコンテンツをタダで、コストなく手に入れることができるモデルではないのだから。要は、相手の譲歩を見逃せば、逆方向に態度を硬化させるだけだということ。まぁ、早すぎる妥協も考え物だけれども、粘りすぎるのも損だってことかしら。とりあえずは、そのような新しいモデルが提案され、それを受け入れられるような状況を作り出すことが先決なのかもね。

ところで、やはりスウェーデンの人達はテレビ番組をダウンロードするのに、The Pirate Bayを利用しているのだろうなぁと思ってみたり。

関連エントリ
豪州調査:海外番組の放送の遅延がP2Pの視聴者の利用を促す

BitTorrentが最も盛んなのはオーストラリア
豪州の放送局Ten、放送した番組をネット配信する試みを拡大
豪州:TV番組のダウンロード視聴の増加
英国:TV番組のダウンロード視聴スタイルの増加
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