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ポルノ産業 vs 著作権侵害:違法ファイル共有・技術革新に対するポルノ産業の取り組み

何だかんだで、ファイル共有ネットワーク上を行きかうコンテンツの多くがポルノコンテンツだったりするわけだけれども、他のコンテンツ産業に比べると、法的な対策はそれほど進んでいないと思われるポルノ産業。しかし、彼らはそれとは別の方法、つまり海賊行為との競争に勝つための方法で問題を解決しようとしているよというお話。これまでもポルノ産業は、技術革新やパラダイムシフトのたびに真っ先にその可能性を広げ、成功を収めてきた産業でもある。もちろん、そこには多くの屍の山の上に成し遂げられたものではあるが。

原典:Nordic Hardware
原題:Porn company fights piracy with HD broadcasts
著者:Andreas G
日付:April 2, 2007
URL:http://www.nordichardware.com/news,6013.html

ポルノ産業は、新たな技術的進歩や配布方法を最も試用する産業の1つであると、長く考えられている。たとえば、HD DVDとBlu-rayの戦いの決定的な要因となりうるのが、ポルノ産業である、ということも繰り返し言われてきた。ポルノ産業が技術的に先進的である理由は、可能な限り多くの人に届くことを求めているからである。しかし、それは同時に海賊行為コミュニティに最も危険に晒される産業の1つでもある。 後者については、複数の企業が、彼らのモノ保護するための新たな方法を見出すことで、それと戦おうとしている。この企業の中にKink.comがある。彼らは海賊との戦いにおいて、インターネット上に高解像度のライブ放送を用いることを選択した。

News.comによると、同社はフェティッシュコンテンツを専門とする企業であり、他のライブ放送とは異なり、1080i(訳注:HD)の高解像度での放送を提供する。この方法は、他のメジャーメディアサイトなどで提供される低品質なものよりもよいものであり、このライブ放送は同社がニューテクノロジーにいかにお金と時間を費やしているかについて理解させてくれる。

今月初め、Kink.comは1080iの高解像度ストリーミングライブ放送を 開始した-一方で、CNN.comのようなメジャーサイトは、そのおよそ10分の1の低品質で、ぼんやりとした、事前編集されたものを提供している。

ただ、この放送に関しては、全く問題がないわけではない。HDコンテンツ配信、しかもストリーミング放送であるがゆえの問題である。とりあえず、HDストリーミングライブ配信を受けるためには、ユーザは1Mbps以上の回線を必要とされる。といってもそれが最低ラインであり、視聴のためにはもう少し安定した高速な回線が要求されるだろう。また、スペックに関しても多少は要求されると思われる。少なくとも、P2Pネットワークに接続しながら使える代物ではなさそうだ。

また、ライブ放送であるがゆえの問題もあるそうで、ユーザとのインタラクティブにタイムラグが生じることで(ユーザがリクエストをタイプする時間や、やり取りする時間など)、ライブを感じられなくなってしまうという問題もある。その辺については、Cnet News.comで詳しく解説されている。重要なことなんだけど、エロスなことなのでなんか間が抜けて聞こえてしまうけどね。

ポルノといえば取締りが厳しいことでも有名であるけれど、それに関してもそれほど懸念する必要もないようだ。ブッシュ政権は、児童ポルノなどに対しては厳しいものの、通常のポルノに関しては、比較的寛容な模様。ということで、そんなには気にしてないみたい。

音楽や映画などのコンテンツ産業に比べて、ポルノ産業の方がはるかに海賊行為のターゲットにされてきた。P2Pファイル共有に限って言えば、米国におけるビデオダウンロードの調査で、P2Pファイル共有によって入手されるコンテンツのうち、60%がポルノコンテンツであるという。一方でテレビ番組は20%、映画は5%なのだそうだ(ただしドイツでのトラフィック調査によると、それほど大差はないという結果も得られている)。また、一方で自らのコンテンツを他社、特にインターネット上のエロサイトで無断使用されてしまう、ということもあるようだ。

しかし、それでもポルノ産業は訴訟によってではなく、ユーザに受け入れられることで前進を図ろうとしているようにも思える。その方法としてKink.comはライブ放送を選択したというところだろうか。ライブ放送の価値はその同時性であるため、そのインタラクティブを付加価値として提供することで、単に流通するだけの映像とは異なる価値を持たせようとしているようだ。

まぁ、別に「もっと激しくスパンキングして!('spank her harder')」 とかいうリクエストをしたいとも思わないし、ただ見れればいいや、という人も多いだろうけれどもね。それでも、その価値を見出した人に利用されれば十分なのかもしれないけど。逆にそういう割りきりが出来れば、違法に流通していることが、そのような価値を持つ人のアクセスを誘うという効果を持ちうる。まぁ、ものは考えようということで。

それにしても、ポルノ産業のフットワークの軽さ、適応能力、イノベーションへの対応などには目を見張るものがある。ある意味ではクリエイティブですらある。最近ようやく、ビデオコンテンツの配信が本格化しているが、ことポルノ産業に限って言えば、そんなものは数年前から行われていたのである。私の目には、カルテルによってイノベーションを阻害する音楽業界や映画業界、競争によってイノベーションを進めるポルノ業界、というように写る。

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