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mininova.orgがmininova.comを排除:ドメインを利用したTorrentサイト詐欺

mininovamininova.comというサイトがあった。Torrentサイトをよく利用している人なら、これがあの「mininova」ではないことは十分承知しているだろうけれども、それほど知らない人にとっては、そこがあの有名な「mininova」だと勘違いしたかもしれない。そうした人達の勘違いを利用して、お金をせしめていたmininova.com。しかし、そうした悪事は続くわけもなく、ドメインを取り上げられることになりそうだよ、というお話。ある意味ではフィッシング詐欺みたいなものかしらね。もちろん、騙す方が悪いのだけれども、依然としてリテラシーの足りない人がいることが問題の1つであることも事実である。

原典:TorrentFreak
原題:Mininova Wins .com Domain, Takes Down Scammer
著者:Ernesto
日付:April 06, 2007
URL:http://torrentfreak.com/mininova-wins-com-domain-takes-down-scammer/

mininovaは法廷において、mininova.comドメインの譲渡を勝ち取り、詐欺師を彼らのビジネスから追い払った。長い間、この.com詐欺師はmininovaの悩みの種であった。mininova.comに登録した数千人ものユーザは、なんら見返りなしに、お金を支払わされていたのである。

今年初め、minonva.orgは、.netドメインに対しても同様の申し立てを行っており、それは別段問題なく譲渡されることとなり、.netドメインを所有することになった。しかし、.comドメインに関しては、そううまくはいかなかった。

.comドメインでホストされるサイトは、古典的なフィッシング詐欺のサイトであった。ユーザは、100万以上のtorrentにアクセス可能になる、といううたい文句にだまされ、クレジットカードから料金を請求された。しかし、ユーザが料金を支払い、ログインしてみると、サイトは単にmininova.orgにリダイレクトするだけであった。そうして、mininova.orgには、このトリックにだまされたユーザから、返金を求めるメールを大量に受け取ることになった。

mininova.orgは、その胡散くさい偽サイトにウンザリして、ドメイン訴訟を起こすことを決定した。彼らは、裁判において強力な論拠を持ち合わせていた。まず第一に、mininova.orgは、Intellectual Property Trademarkのベネルクス支部に、MININOVA商標を登録している。第二に、.comドメインの所有者は、「悪意」をもってドメインを登録してること。mininova.comが単にフィッシング詐欺を目的としてセットアップされたという事実は、ドメイン裁判において非常に有利に働く。National Arbitration Forumに決定は以下のようなものであった。

原告(mininova.org)は、インターネット利用者から、原告と被告とを混同し、金銭の支払いによって被告が提供するとしていたサービスが履行されていないことが記されている複数の電子メールを提出している。このように被告(mininova.com)は、詐欺的な登録料金を目的として、インターネット利用者を被告のwebサイトに引き付けるために、彼らの混同を利用している。

しかし現在、片はついた。National Arbitration Forumは、mininova.orgがICANN Policyにおいて必要とされる3つの要素全てを確立していると結論付けている。

  1. mininova.comは、mininova商標と同一であるか、紛らわしく類似している。
  2. mininova.comは、ドメイン名に関して、全くの合法的利益を持たない。
  3. mininova.comは、悪意を持って登録され、利用された。

現在、.comドメインはmininova.orgに譲渡され、彼らは現在.com、.net、.org、.nlを所有している。.comドメインの元所有者は、控訴するために10日の猶予が残されている。それがなされなければ、譲渡は成立する。

多くの事例では、Torrentサイトが被告になることが多いけれども(反訴の場合を除いてね)、今回は原告として申し立てを行っている、というのが興味深い。著作権団体にしてみれば、お前が言うな、という感じなのだろうか。

まぁ、大手Torrentサイトの多くは、 常に法律を逆手にとって著作権団体と化かしあっているだけに、こうした事例でも比較的強く出れるのかなと思ってみたり。ただ、正確な法律解釈は別にしても、常に著作権侵害と隣りあわせで運営を続けているTorrentサイトが、法律によって自らの正当性を主張するというのも、多少の違和感を覚えるけどね。

といっても、今回の件はmininova.orgとmininova.comだけの話ではなく、そこには多くのユーザの被害、という要素が含まれている。もちろん、ほとんどのユーザは引っかかることなく、本物のmininovaを探し出すことに成功しているのだろうけれども、ネットリテラシーの足りない人のなかには、だまされてしまった人もいたのだろう。

先日紹介した、「mininova」がGoogleの年間検索ランキングで第9位にランクインしたという記事の中で、mininova.comに先にたどり着いた人達が、あれ?おかしいぞ?と思って検索をかけたのではないか、という推測を行っている。こういった状況を考えると、それほど的の外れた推測ではないのだろう。

確かに、各種セキュリティソフトは年々便利になるし、さまざまな悪意ある人達から守ってくれるかもしれない。しかし、それらはユーザの判断までは介入することは出来ない。もちろん、悪意あるサイトをリスト化して、それらのサイトにアクセスする際に警告を与えることは不可能ではないが、それだって限界はある。最終的に、自分自身を守ってくれるのは、自分しかいない。

しかし、それもそこまでの手間ではない。何かおかしいこと、気にかかることがあれば、一度検索してみればいい。Googleで検索をかけた人達は、ほとんどがこの詐欺的手法を回避することが出来ただろう。ほんのちょっとのタイピングと1回のクリックである程度の情報は手に入るのである。それだって確実ではないにしても、少なくとも自分ひとりだけで考えて、結論を出すよりはまだマシなのである。

多くの人は、そんなこと当たり前のことだというかもしれない。確かにそれも正しい。私のブログにも、そのような「あれ?おかしい?」という疑念を抱いて検索してきた人も多く見受けられる。たとえば、この前紹介した、騙しサイトの「Torrent日本」で検索をかけてくる人も多い。 しかし、依然としてそのようなリテラシーが欠如している人も少なからずいるのは事実である。Winnyでの情報流出騒ぎを思い出して欲しい。

私自身は、P2Pファイル共有自体の可能性を信じているし、それが著作権侵害のための利用以外にも有用なツールだと思っている。しかし、現実には著作権侵害というダークサイドを預かっているのも事実である。そういったダークサイトな部分には必ずそれを利用しようとする人、騙そうとする人が出てくる。ウィルスだけではなく、アドウェアやスパイウェア、今回のような詐欺などもある。そうしたものから身を守る術を養って欲しいなぁと思うわけです。

関連エントリ
Winny情報流出騒ぎ、根本的な問題はユーザのリテラシー?
P2Pソフトウェアは危険か?

「Torrent日本」という「騙しTorrentサイト」のご紹介
マルウェア入りのBitTorrentクライアント、TorrentQ
悪意あるBitTorrentクライアント:BitRollとBitTorrent101
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新種のWinnyウィルスTrojan.Pirlames、データの削除・上書きの危険性

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| | 2016.05.01 19:38
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