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違法ダウンロードを許容するアーティスト:「音楽を聞いてもらうことが大事なんだ」

Wilcoこと違法ダウンロードや違法コピーに関しては、3種類のアーティストがいると思う。違法コピーを不快なものだというか、許容するか、沈黙するか。今日はそのうちの許容するアーティストを紹介するよ、というお話。かといって、違法ダウンロードを是とするつもりはなくって、むしろ海賊行為はアーティストや文化の敵だという構図を喧伝している音楽業界に対する批判って意味で取り上げてみた。少なくとも、全てのアーティストにとっての敵ではないのだから。正しく言えば、音楽業界のビジネスに対する敵である、ってこと。まぁ、そういえば反発を食らうからアーティストを盾にしているんだろうなぁとも思う。もちろん、海賊行為を嫌うアーティストもいることを紹介したからこそ、こういう例もあると紹介するんだけどね。

原典:X-Press Online
原題:WILCO’S GLENN KOTCHE Drummerteeth
著者:X-Press Online
日付:April 11, 2007
URL:http://www.xpressmag.com.au/archives/2007/04/wilcoas_glenn_k.php

X-Press Online:(訳注:最新)アルバムがweb上に流出していますよね。公式にリリースされる前に、人々がアルバムを(訳注:買わずに)コピーで済ませてしまうことを心配したりしませんか?

Kotche: いや、全く。それは、そうなるべくしてそうなりつつある、ってこと。人々がソフトウェアを得て、楽曲を探して、彼ら同士で交換することをエキサイティングだって思えるなら、それはすばらしいことだよ。彼らは熱心だよ。

前にも言ったと思うけど、本当にそう思うんだ…。俺はライブで数え切れないほど多くの人に、俺たちのアルバムを違法にダウンロードしたとか、買わずにコピーで済ませたとか言われたよ。でも、彼らはライブに来ているんだ、チケットを買ってね。そして、前に出したレコードやTシャツや他のグッズも買ってくれる。そう、彼らはバンドを、俺を、いや俺たちみんなを支えてくれてるんだよ。俺たちがCD1枚1枚からほんのちょっとずつのお金を稼ぐことより、音楽を聴いてもらうほうがよっぽど大事なことだよ。俺たちが辿り着いた答えは、みんながそれを楽しんで、そして分かり合えること、だから(訳注:新作の流出について)全く気にしてはいないよ。むしろ、それに逆らおうとする人たちのほうが考え違いをしてるんじゃないかな。それは将来あるべき形なんだろうから。


XO:バンドがそれに対して抗議をするとか、恐れるのではなく、テクノロジーを受け入れているということを聞けてうれしいです。

Kotche:俺にとっては、テクノロジーという感じでもないかなぁ。単純なことだよ、音楽を作る、そして音楽を聴いて欲しいと思う、そういうことだよ。もし、俺たちのアルバムをお金に余裕がなくて買えないけど、それでも聴きたいってんなら、俺はその人たちがアルバムを買ったかどうかなんて気にしないよ。

音楽ファンとして本当に嬉しくなる言葉だ。ほんと、心の底から嬉しかった。それはWilcoが自分のお気に入りのアーティストだからってこともあるのだろうけれどね。

ファンの一人として意見を述べると、彼らが違法コピーや違法ダウンロードを許容していることに対して、こっちはお金出して買ってるってのに!と思うかといえば、全くそういうことは思わない。かといって、じゃあ違法コピーしちゃえとも思わないけど、彼らがどんな手段でもいいから自分たちの音楽を聴いて欲しい、という気持ちを素直に受け入れることが出来る。彼らは彼らなりに自分たちの作り出した楽曲に対するリスペクト、リスナーに対するリスペクトを持っている。そんな音楽を届けてくれるのだから、ファンとしては嬉しくないわけがない。

もちろんそれを抜きにしても、楽曲自体も優れているし、アルバム1枚出すごとに進化を見せ、商業主義お得意の焼き増しアルバムがないのがすごい。もちろん、その進化もいい意味で予想を裏切ってくれる、というものだ。あまり知らない人のために言っておくと、Wilcoは売れてないインディーバンドでもなんでもなくて、それなりにセールスのあるアーティストです、念のため。ってか、そろそろオルタナ・カントリーバンドって呼ぶのは止めにしない?

という感想はさておき、このように違法コピーであってもなんらかまわないというアーティストもいれば、違法コピー(むしろリークしたことかな?)に対して不快感を示すアーティストもいる。まぁ、それぞれに事情は違うだろうし、それぞれの主張は同様に意味のあるものである。であれば、音楽業界が声高に叫ぶアーティストのため、ってのは何のためなんだろうと思ってしまうわけです。もちろん、答えは『ビジネスのため』ってのはわかってるけどさ。いい加減、アーティストを黙らせておいて、彼らの主張は私たちの主張と同じです、みたいなやり方を止めてほしいよ。まぁ、あえて黙ってるアーティストもいるんだろうけどね。

で、この記事にもあるとおり、Wilcoのメンバーは、いかに違法な手段で自分たちの音楽を聴いてるとしても、彼らはライブに来て、CDを買って、グッズを買う、自分たちを支えてくれる存在だという。TechCrunchの言うように、違法ダウンロードのプロモーション的側面をビジネスから捉えるのもありだとは思うが、個人的にはこういった音楽のつながりを考えてくれることの方が嬉しかったりする。そういう考えを持ったアーティストにこそ、第一線を張って欲しいなぁとおもう。ただ、一切のライブ活動を拒否するアーティストもいるわけで(たとえばXTCとかね)、違法ダウンロードはプロモーションの一部だというのも極論だとも思う。まぁ、バランスが大事です。

ちなみに、Wilcoのニューアルバム『Blue Sky Blue』は5月15日にリリース予定。たぶん外れはないだろうと予測。一昨年のライブアルバムもよかったしね。もちろん、私は宗教上の理由で中古待ちです。

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