2007年04月23日
P2Pファイル共有ユーザの中でも、特に違法ファイル共有ユーザの間で人気のソフトウェアにPeerGuardianというソフトウェアがある。このソフト、何をしてくれるかというと、インターネットを利用する際に、個人情報を採集していると思われるIPアドレスからのアクセスを遮断してくれるというもの。そのために、自分の利用目的にあったブロックリストを読み込ませ、該当するIPアドレスを遮断してくれる。ブロックリストは、さまざまなところで作成されているのだけれども、今回はその代表的なブロックリストはどの程度有効かを調査した研究があるよ、というお話。
結果としては、使えば遮断してはくれるけど、それでも完全ではないよ、という非常に曖昧なものだったわけで、違法ファイル共有を続ける限りは、追跡される続けるのである。
原典:TorrentFreak
原題:Do P2P Blocklists Keep you Safe?
著者:Ernesto
日付:April 15, 2007
URL:
http://torrentfreak.com/do-p2p-blocklists-keep-you-safe/
カリフォルニア大学リバーサイド校の研究者たちの最新の研究によると、人々がGnutella P2Pネットワーク上で接続するIPの15%が、PeerGuardianのようなブロックリストアプリケーションでブロックされていることが示された。このような統計は、ブロックリストの有効性などについてはなんら説明されてはいないが、しかし、複数の反海賊行為団体に雇われたことのある情報筋によると、ブロックリストは、MPAAやRIAAに追跡される危険を非常に減少させるという。
最近発表された論文によると、研究者らは、実際のP2Pネットワーク上でブロックリストに登録されたIPからのヒット数を検証した大規模な実験の結果を分析した。調査は90日間にわたって行われ、Gnutellaネットワーク上で異なる3つのブロックリスト(PeerGuardian、
Bluetack、Trusty Filesを使ってデータは収集された。
彼らの主要な結論としては、ブロックリストソフトウェアを利用していないユーザは、モニタされていることに対して、事実上保証されない。
それ以外の結論としては、
- 実験期間中に見られたヒットのうち、全体のほぼ94%が5つのブロックリストレンジに集約される。
- 政府または企業組織のIPが、ブロックリストに最も多く含まれている。
- レコードレーベルといったコンテンツプロバイダーのIPは、ブロックリストにはあまり含まれてはいない。
また、研究者たちは、最も確認されたIPのトップ15が、特定のオーナーに遡ることのできない、いわゆるBOGON IPレンジであったことにも言及している。このことは、これらのソースは、故意に匿名を保ちたいということを示している。それは、彼らが何をしていることを示すものでもある。
論文は、複数の興味深い調査結果を示し、ブロックリストの働きに対してのいくつかの観察を提供してくれる。しかし、この論文では、これらブロックリストの正確さや効果については言及されていない。
TorrentFreakでは、その答えを見出すため、反海賊行為団体ともに働いたこともある専門家に、これらのリストの効果はどの程度見込めるかについてたずねた。彼の推測では、彼がともに働いた反海賊企業が使用するIPのうち、およそ75-80%がブロックリストに含まれるという。これは、ブロックリストがいくらかの保護を提供してくれることを意味するし、一方でこれらが絶対確実ではないことも意味している。
しばらくは、反海賊行為組織とBluetackといったブロックリスト管理者とのいたちごっこがつづきそうだ。
で、記事にあるように、調査結果からは、それなりに有効ではあるが、完全ではないよ、という「使わないよりは使った方がいい」曖昧な結果に終わっている。まぁ、このリスト作成自体も有志が自発的に参加し、更新しているものなので、完璧にやれなんていうのも筋違いだったりするしね。実際にPeerGuardianの利用許諾にも以下の文言がある。
実際のところ、PeerGuardianはどの程度安全なのか?
あなたのブロックリスト内にある全てのIPアドレスをブロックするという意味では完璧です。しかし、ブロックすべき全てのIPアドレスを知ることは不可能であるため、PeerGuardianはあなたの安全を相当なレベルにまでは高めることができますが、PeerGuardianを使用するだけであなたのセキュリティが完全になることは決してありません。
まぁ、一番確実な方法としては、違法ファイル共有をしないということだろうか。



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