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Tribler:SNSとBitTorrentを融合させたクライアント

Tribler 今月の後半に、Triblerの新たなバージョンがリリースされる。Triblerは、BitTorrentにソーシャルネットワーキング機能を融合させたクライアントである。Triblerを利用するユーザは、それぞれにパーソナルな情報、たとえば何をダウンロードしているか、とか自身のアバターなどを他のユーザを共有し、それによって趣味の似通った人との交流が可能となる。もちろん、現段階では開発が進められている状況であり、何から何まで完成されたものではないにしても、そのポテンシャルは非常に興味深いものである。また、YouTubeライクなクライアントを目指していることからも、ユーザによるレコメンドなども採用しているようだ。

原典:TorrentFreak
原題:TV Broadcasters Experimenting with BitTorrent
著者:Ernesto
日付:May 01, 2007
URL:http://torrentfreak.com/tv-broadcasters-experimenting-with-bittorrent/

BitTorrentの人気は未だに増し続けている。明日、欧州TV経営陣のセミナーにおいて、TriblerからBitTorrentクライアントの新たなバージョンがリリースされる。Triblerは、Torrentレコメンドを利用したYouTubeライクなインターネットTVを目指しており、Webサーバを必要せず、友人(ソーシャルな機能)によって検索が可能となる。現在のところ、Triblerインターフェースは全く洗練されていないが、今月の終わりまでにはもっとよいものとするのだという。

それで、なぜTriblerは、ジュネーブでTV経営陣のグループに発表されるのだろうか?そう、それはEUの大手公共テレビ放送局が、P2Pのためのスタンダードを定めようとしているからである。彼らは、このスタンダードがオープンソースである必要があると決定し、それは大学のような非営利団体によって創られるべきだということになった。フリーなテクノロジーに勝るものはない、間違いはないだろう?

ジュネーブにおいて、他のP2Pシステムとは異なるということで、TV経営陣たちはTriblerについて聞きたいと思っているようだ。Triblerは、ダウンロードのレコメンドシステムを実装し、以前にダウンロードしたものに基づいてなされるという。現在、友人を加えるというベーシックな機能がサポートされている。それほど見栄えのよいものではないが、大きな.torrentファイルを排除し、トラッカー/DHTを修正し、もはやTorrentファイルを探すwebサイトを必要としないというスタンダードを提案している。それは非常に興味深い発展である(ただし、スパマーにとっても都合のよいものであろうが)。

Triblerチームは、今月末にリリースされるバージョン4.0で、更なる機能をリリースしようと考えている。アムステルダムにおいて、彼らは、BBC、パイオニア、Ilse Media、ドイツのテレビ業界人などを招いて、P2Pに関するワークショップを開催する(訳注:5月23日)。彼らの計画している新たなインターフェースについては、ここで示されることになっている。Triblerは、Torrentの類似した嗜好によってネットワーク上でPeerと接続する。インターフェースには、自分に最も類似したダウンローダーが表示される。

彼らのwebサイトでは、この新しいインターフェースがどのように機能するかについて述べられている。

Triblerは、インターネット上の新たなBitTorrentコンテンツを自動的にスキャンします。コンテンツを探すときには、『1984 Hilary Clip』といったキーワードを入力する必要はありません。Triblerによって、私たちはBitTorrentをテレビ画面に表示させることの出来るソフトウェアの実験を行っています。Triblerは、大学における研究の製品です。私たちの長期的な目的は、簡単なリモコンで操作できるテレビにYouTubeの豊富なコンテンツと力強いコミュニティをもたらすことです。情報を収集することで、TriblerはBitTorrentコンテンツのカタログを作ります。私たちのソフトウェアは、ネットワーク上で彼らがどんなコンテンツを知っているかや、仲間の所在についての情報を探索します。そして、あなたが好きになるであろうものが見つかったとき、TriblerはTorrentの名前、Leeche、Seederの数、サイズ、含まれるファイル、トラッカーのURLを表示します。

1年前、Triblerのスタッフは、「ソーシャルBitTorrentクライアント」と作るのだと語っている。現在、彼らはそれを実装するTrbler4.0.0のソースコードを持っている。以下の画像はTribler4.0が予定されているインターフェースである。これらのサムネイルはVuze.comなどのような.torrentファイルにサムネイル用の画像を入れているものでなければ機能せず、それほどよい見栄えだとはいえない。これはP2PアバターのFacebookに置き換わるのだろう。

Tribler 4.0

とりあえず、概要を簡単に述べると、ネットワーク上でパーソナルな情報(アバター、フレンドリスト、ダウンロード歴)とファイルの情報を共有することで、ソーシャルネットワークを形成し、それをベースにしてファイル共有を行う、というところだろうか。上記の記事では、Webサイトは不要ということだが、Torrent自体は他のサイト(たとえばThe Pirate Bay)からダウンロードしない限りは、このネットワーク上には存在しないことになる。つまり、誰かがこのクライアントを使って、そのTorrentのSeederなりLeecherにならない限りは、他の人がりようできるわけではなさそうだ。また、そのようにして持ち込まれたファイル情報から、他のユーザの嗜好などが反映されたレコメンドが行われる。

まぁ、実際に使ってみるのが一番わかりやすいだろうから、とりあえず使ってみることにする。

Tribler 3.7 beta

メイン画面はこんな感じ。上部にTorrentのステータス、下部にPopular/RecommendのTorrentが表示される。わかりにくいかもしれないが、水色のバーはタブになっていて、上段がカテゴリ、下段がPopular/Recommendの別になっている。とりあえずRecommendを押してみたのだが、インストールしてすぐなので、まったくもって私の趣向が繁栄されていなかった。しばらく使えば、私の嗜好にあわせてレコメンドしてくれるのだろう。Popular/Recommnedのファイルを選択すると、右側にファイルの詳細(ファイル名、Seeder数+Leecher数、作成日時、トラッカー、サイズ、レコメンデーションレート)が表示される。上記の画像だと、The Pirate BayのTorrentのようだ。

Friend

続いて、Friend画面では、自分の嗜好に似たアクティブなユーザが表示される。Friend登録すれば、嗜好の別に関わらず表示されるのだろうけどね。右側には選択したユーザのユーザ名、プロフィール(接続回数、交換回数、類似度パーセンテージ)や自分と相手の共通して持っているファイル、そのユーザのダウンロード歴が表示される。また、ステータスバー(ウィンドウ最下部)には相手のユーザのIPとポート番号が表示される。これはちょっと改善した方がいいかもなぁ。

Firend

将来的には、Friend画面は上記のようなものになるらしい。確かに現行のものはあまりにも簡素すぎてちょっと寂しい感じがするので、多少赤が毒々しいけれども、今流行の感じにはなっている気もする。

とりあえず、使ってみたのだけれども、現状ではTorrentFreakのいうように、あまり見栄えのいい感じではない。なんというかWeb2.0っぽくない。もちろん、開発段階のアプリケーションなのだから、見栄えに避ける資源も少ないのであろう。まぁ、今月末までには何とかよいものにするとのことなので、期待して待つことにしたい。公開が予定されているバージョンのFlashによるデモはこちらから。なんとなく全容はわかる感じかな?

余談ではあるけれど、Web2.0っぽさってはなんなんだろうね。たとえ機能的にWeb2.0のすぐれたものがあったとしても、見た目がWeb2.0っぽくないとダメそうだよね、 と以前友人と話したことがあるのだけれども、やはり見た目ってのは大事なんだろうなぁと。本質的な部分とは関係がないのかもしれないけれど、ユーザにとってはそれも本質の一部だったりする。逆にいえば、機能的にはWeb2.0でなくても、見た目がWeb2.0なら意外に受け入れられそうだよなぁと話したことを覚えている。もちろん、Web2.0っぽい見た目ってのが何なのかは説明しにくいけれど、Web2.0という言葉を知らなくても、インターフェースによって、これは新しいもの、古臭いもの、という感覚的な区別をしているんじゃないのかなぁ。

それはさておき、このTriblerの目的はソーシャルネットワーキングBitTorrentを目指しているようで、なかなか興味深いところではあるけれども、BitTorrentを利用している限りはどうしても著作権侵害について考えざるを得ない。私が少し利用してみた限りでも、明らかに怪しいファイルがたくさんあった。今後は、そのような違法な利用に対して、どう対処していくのか、についても考える必要があるのかもしれない。

ちなみに、以前、 FabchannelがTriblerチームと共同で、BitTorrentプロトコルを利用したライブストリーミングを試験的に行ったという記事を紹介したが、今後はそのような機能も実装していくのだろう。今はSNSを完成させることのほうがプライオリティが高いのだろうけれどもね。もし、ストリーミング機能が実装されたとすると、ビューアーはTribler上に搭載されるのだろうか?もしそうなるなら、チャット機能でも搭載して実況ってのも楽しそうだね。現在では、メッセージ機能はあるけれども、チャットはまだない模様。

それにしても、海外のP2P事情はにぎやかよね。

関連エントリ
Fabchannelの実験:BitTorrentによるライブコンサート配信

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