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CDセールスを「確実に」上げ続ける6つの方法

CDセールスの下落が著しいことは、これまで複数の記事を元に紹介してきたけれど、如何に先のないといわれるCDであっても、ただ何もせずに座して死を待つのは得策ではない。そのためには、何かできることがあるはずなのだけれども、如何せん音楽産業のようなダメダメな人達は、うまい方法を実行に移せないでいる。そうした状況に、Rolling Stoneが出した、確実にCDセールスをあげる6つの方法を紹介するよ、というお話。はじめに言っておくと、最初から真面目に読まないでね。一度最後まで話半分で読んで、その後もう一度読み返して欲しい。ある意味ではギミックのある記事。

原典:Rolling Stone
原題:Six Ways to Keep The CD Spinning, Forever!
著者:Daniel Kreps
日付:April 23, 2007
URL:http://www.rollingstone.com/rockdaily/index.php/2007/04/23/
six-ways-to-keep-the-cd-spinning-forever/

昨年の同四半期と比較して、アルバムセールスは再び17%低下している、残念な数字だ。それはどれくらいひどくなっているのだろうか。レコードレーベルの連中は、Avril Lavinge対Nine Inch Nailsのセールス競争にハイファイブしているだろう。両アーティスト共に今週のセールスは20万枚は固い。ん?20万枚?それはN SyncやHoobie & The Blowfishが出足の遅い木曜日、と呼んだものだろう。当たり前のことだが一応言っとくと、デジタルセールスは上昇している。それは黒い革靴を履いたレコード会社の役員が怯える、テクノロジーのシフトだ。それ以前のレコード、カセット8、トラック、ミニディスクのような媒体と同じように、CDが落ち込んでいくのは必然だろう。ビッグネームのリリースがないから、とかそういうこっちゃない。Fall Out Boyは大げさな誇張広告によって、たった76万枚を売り上げることができた。電話に出る前のたった10秒間の着メロが、その全てのアルバムセールスと同じペースで売れていることは、なんとも悲しいことだ。ロジックは簡単だ、PCに保存できるというのに、なんで自分ちの棚をCDに占拠させる必要がある?なんで40GのiPodをカーステレオに簡単に接続できるってのに、12曲しか入ってないCDをカーステレオに入れる?CDはもはや死につつある。ただ、戦わずして死ぬこともないだろう。

一部のミュージシャンは、クリエイティブな方法でレコードセールスの低下を食い止めている。セールスを押し上げているのは、先述したNine Inch NailsのTrent Reznor。彼はアルバム公開に2ヶ月も先駆けて、コンセプトアルバムYear Zeroに関する完全にオルタナティブなインターネットベースの世界を創りあげた。 物質的なコピーを所有することをより魅力的にするため、彼はサーモクロームCDを採用した。それは温まると色が変わるというもの*1。キミのmp3は色が変わるかい?Beckも英国の音楽チャートからはアンフェアなマーケティングプロモーションだとけちをつけられてしまったが、彼のアルバムThe InformationはDIYステッカーが封入されている(それによってリスナーがジャケットをアレンジできる)*2。Princeは、彼のアルバム3121でWilly Wonkaスタイルのゴールデンチケットを封入した。それに当たるとPrinceのプライベートコンサートに参加できる*3

これらのほんの2,3の例に過ぎないのだけれども、実際には2,3の例しかなかったりもするのが悲しい。iPodが向かおうとしている相互交換性、デジタルミュージックの音質の向上、DRM技術の来るべき絶滅と、アルバムリークの発生によって、レコード産業は、さらにセールスの低下を食い止める確信的な方法を模索しなければならない。

これがハリウッドであり、その夏の超大作が危ういとなれば、ハリウッドはいくらでも仕掛けをうってくる、いくらでもね。でも、自滅の道を歩むCDは、まったくもって魅力的ではない。そこで、我々のマーケティング能力をもって、彼らのいくつかの提案を行うことにしよう。

  1. 値段を上げ続けろ!:あまり多くの人が買ってくれないなら、それでも買ってくれる人達の財布をえぐれ。
  2. シナジー(相互作用):それぞれのリリースに、コンサートチケットを安くするとか、バンドのグッズを5ドル安くするとかいうチケットをつけろ。ともすれば、ファンにアルバムを買わせるように買収するみたいだって?そりゃそうだよ、でもそれで、ファンに値段に見合ってないCDとTシャツを売りつけることができるんだ!
  3. ラジオにかかわるな:FMは、スターの仕事をしている。レーベルとステーションは、何度も何度も同じトップ40の曲をかけ続けなければならないんだ。リスナーに新しい音楽をもたらすことは、レコードセールスを危うくするからな。
  4. アルバムはリークしろ:My SpaceでのアルバムストリーミングとLimeWireのおかげで、リスナーはリリース前に、そのアルバムを買う価値があるかどうかを評価することができる。レーベルの寛大さには頭が下がる。
  5. 軍拡競争:CDを半分に叩き割ることによって、悪人と対峙したときの自衛のための鋭利な武器になる。レーベルは、CDが根絶された場合、アメリカ合衆国憲法修正第2条*4に基づく我々の権利が侵害されることになり、そうなれば、NRA(全米ライフル協会)との連携も可能だろう。NRAを従え、人々はCDを買わないことがどれほど恐ろしいことかを理解するだろう。
  6. 技術的移行(退化):「Y2K(2000年問題)」(まぁ、実際には何事もなかったが)を再び引き起こし、全てのインターネット、全てのコンピュータを破壊しろ。そうすれば、mp3も何の役にもたたなくなる。これもおススメだ。
つまるところ、これらの単純なステップに従うことで、CDは次のミレニアムにも生き残ることを確実にするだろう。言い換えると、良い作品を作り続けろってことだ。

*1 Year Zeroは仕掛け多すぎてちょっと食傷気味なのだけれども、やっぱりすごいなぁと思う。ガチのファンなら楽しくてしょうがないのかもね。詳しくはこちらのブログを参考にしてくださいな。
*2 どっちかっていうと、DIYステッカーだけではなくて、DVDも問題視されたみたいだけれどもね。結局はおまけ多すぎってことらしい。それでも発想は面白いし、ファンとしてはうれしかったけどね。チャートに入らなくても売れたと思うよ。
*3 Willy Wonkaはチャーリーとチョコレート工場の登場人物。チョコレートの中に金のチケットを入れ、それを当てた子供をチョコレート工場に招待する、というお話。Princeの場合は、紫のチケットだったけど。
*4 アメリカ合衆国憲法修正第2条では、国民が武器を保有し、携帯する権利を侵してはならないとしている。要は、CDがなくなることによって、国民が武器を奪われる事態になる!というジョーク。

とくに5と6が実現できれば、確実だろうね。CDを武器にするなんて思いつきもしなかった。

と、冗談はさておき、この記事、何が面白いって、ふざけたことを言っているようで、重要な点を茶化しているという点。もう1度、それぞれどんなトピックを持ち出しているか、ということを考えてみると、ただふざけて羅列したわけではないことがわかるだろう。全てにおいて現在のRIAAやレーベルの活動を揶揄しているのである。最初は、何を馬鹿なことを、と思ったけれど(もちろん、おもしれーとも思いながらね)、読み返してみると価格の問題、ライブなどへの相互作用、ラジオへの露出(ラジオへのプロモーションの問題とネットラジオの問題だろうか)、アルバムリークのもたらす正負の影響、競争の抑制、技術への抵抗などさまざまな問題が読み取れる。

そして最後に、良い作品を作り続けること、という基本的なことも述べている。当たり前だけれど、それがなければどうしようもないしね。

それにしてもこのジョーク、非常に笑わせてもらったけれど、現在の音楽業界にはつけるクスリがないってことも揶揄しているのかしらね。なんともはや。

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